「ウォーキング・デッド」シーズン7・第7話「規律と罰則」ネタバレ

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第7話 規律と罰則(Sing Me a Song )

救世主のトラックに忍び込み、ニーガンの元へ向かうカールとジーザス。目的地が近づいたところでジーザスは、この後は歩いてタイヤ痕をたどろうとカールを促す。手本を見せてと言われ先に車を飛び降りるとカールはトラックに乗ったまま行ってしまう。ロジータに弾を作れと催促されたユージーンだが、また誰かが犠牲になるかもしれないと気が進まない。リックとアーロン、スペンサーとゲイブリエルは2組で物資の調達へ出ていた。
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ネタバレ

ミショーンは森の中をうろつき、口笛を吹いている。その口笛につられて出てくるウォーカー。彼女は日本刀でそれを倒し、ウォーカーの死体を引きずっていく。そこには、リックから預かったトランシーバーが落ちている。

調達中のリックとアーロン。トラックの荷台の中で眠っていた彼らは、疲れ切っている。

ウォーカーの群れのせいで、先に進めないニーガンのトラック。だが、ようやく動き出す。その中にはカールとジーザスが隠れていた。ジーザスは食べ物(ハチミツ?)を車から垂らし、後を残している。車を飛び降りた後も、それでタイヤ痕をたどろうというのだ。
カールは車から飛び降りるのを怖がり、ジーザスに手本を見せてくれと頼む。やってみせるジーザス。だが、カールはトラックに乗ったまま、彼にバイバイと手を振る。ジーザスはカールに騙されたのだ。

ニーガンの本拠地に入っていくトラック。彼は銃を手に、2人の手下を殺し、ニーガンが出てくるように要求する。そこには、ウォーカーを入口に設置する(ドワイト曰く、最低ランクの)仕事をしているダリルも見える。カールの前にニーガンが出てくるが、隙をついてドワイトがカールを捕まえる。
ニーガンの本拠地の外観が初めて明かされる。それは巨大なビルで、周辺の壁には首輪をつけたウォーカーを大量に配置している。それはまるで、要塞のようである。

カールを案内すると言うニーガン。ダリルは心配そうにしている。カールはニーガンにこれから自分をどうするつもりかと質問するが、「イメージを崩すな(ニーガンを怖がらないカールを面白がっているから)」「ここでネタバラシさせる気か?」と笑われる。
ニーガンは建物の中に入る。中にいた者は、全員が彼を見て跪く。ニーガンはカールに見せびらかしているのだ。

その頃、ユージーンとロジータはアレクサンドリアから出かけようとしていた。スペンサーとゲイブリエルがやってきて、ロジータを説得しようとする。ユージーンも出かけるなら4人のほうがいいと説くが、スペンサーが「リックが悪い」と言い出し、ロジータはイライラする。
「自分が有能だって?」
「ああ」
「(有能だから)さぞかし物資を隠してるんでしょうね」
ロジータはスペンサーの痛いところをつき(彼が物資を隠したことでオリビアがピンチにさらされた)、ユージーンと外に出て行く。

ニーガンは、カールを妻たちのところに案内する。泣いている女性もいる。ドワイトの元妻・シェリーもそこにいる。彼女たちはセクシーなドレスに身を包んでおり、ニーガンは「お前のところの女は、皆経理係みたいな恰好をしているけど、ここではそうじゃない」と言う。
実は、ニーガンの妻のひとりが別の男と逢引したのだ。そのアンバーとマークについて、シェリーに尋ねるニーガン。「ルールには根拠がある、死んだら終わりだ」と、真実を引き出そうとするニーガン。シェリーは彼に、それが真実だと話してしまう。「彼女は過ちをおかした、優しくして」というシェリーだが、ニーガンは自分は女には酷いことをしないと明言する。だが、シェリーは「殺すよりひどいことをする」と訴える。
ニーガンはアンバーに「マークと一緒にいたいならそうしろ」と言いながらも、裏切りを許さないと強く言う。彼は彼女の家族と彼女を同じ仕事(おそらく、ダリルがしているような危険な仕事)につかせてもいいとまで言う。その脅しに、アンバーはニーガンと一緒にいることを選ぶ。
シェリーはニーガンに対して決して態度がいいとはいえないが、ニーガンはシェリーに惚れてしまっているから許している、と言う。
その後、ニーガンはシェリーと長いキスを交わす。しかし、そこにダリルとドワイトがやってくる。ドワイトとシェリーはとても気まずそう(だが、シェリーは堂々としている)。ダリルはカールを心配している。
ニーガンはカールを連れていき、ドワイトはダリルを連れて出て行く。残されたシェリーは酒を煽り、他の妻たちはアンバーを囲んで一斉に慰めている。彼女たちもまた、ニーガンに大切な人を人質に取られ、屈服させられているのかもしれない。

リックとアーロンは、「ここに侵入したらトラブルしかない」という立て看板が立っている場所へと侵入していく。

スペンサーとゲイブリエルは調達に向かっている。
「人を憎むことは罪なのだろうか?」
と問うスペンサー。彼はリックが憎くてたまらないのだ。スペンサーは母も、父も弟もリックが来てから死んだことを恨んでいる。ゲイブリエルはそれを「それは断言できない」とたしなめ、少々やり方は乱暴だが、リックが自分を正しい方向に導いたと主張する。
「彼がボスじゃ未来なんてない」「戻ってこなけりゃいい」とブツブツ言うスペンサーに、ゲイブリエルはにこやかに車を停めるように命じる。
「君の言葉は君のことを罪人にしないが、クソ野郎にはする。人は変われる」
彼は車を降りてアレクサンドリアに戻っていく。スペンサーは何を感じたのだろうか?
彼も車を降り、突然森の中に走り込んでいく。そこには、木に設置された見張り台の上でウォーカーと化した者がいる。その足元には、ボウガンも見える。

カールとニーガンはある部屋の中に入っていく。ニーガンはカールに、包帯をとって目を見せるように命じる。ニヤニヤしているニーガン。カールの目は、落ちくぼんでいて眼窩が見えてしまっている。ニーガンはそれをからかい、醜い、気色悪いと言い続ける。カールは辱めに震えている。
ニーガンはカールを傷付けたことを(なぜか)謝罪するが、そこにルシール(彼愛用のバッド)が到着する。ふとっちょジョセフと言われている男がルシールを持って来たのだ。
ニーガンは次に、カールに歌を要求する。思いつかないと言うカールだが、ニーガンはルシールを持って彼を脅す。「ユーアーマイサンシャイン」を震える声で歌うカール。その横で、猛スピードでルシールを振り回すニーガン。
「ルシールも歌が好きなんだ」というニーガンは、また機嫌がよくなる。
彼はカールに、母はどうしたのか尋ねる。カールは言葉少なに死んだことを告げるが、ニーガンはウォーカーになる前にカールが母にとどめを刺したことを知り、「だから殺人鬼の素質があるんだな」と微笑む。
ニーガンはカールに立ち上がるように促す。「アイロンの準備が整った」

人々が集められている中、マークが椅子にくくりつけられて泣いている。ニーガンとカールが到着するが、彼はニーガンにルシールを預けて、マークに寄っていく。彼は罰として、ニーガンに顔を焼かれてしまう。気絶しながら失禁するマーク。顔半分が焼けただれている。その失禁を、ダリルはモップで拭かされている。医者が出てきて、気絶したマークの世話をしている。
ドワイトとシェリーは、ふと視線を合わせる。
カールはまたニーガンに連れていかれる。

スペンサーは、見張り台を揺らしてボウガンを手に入れようとする。ボウガンは見事に落ち、ウォーカーは首吊り状態になったものの、手足が取れて落下する。血まみれになるスペンサー。彼はウォーカーの死体から、あるメモを見つけてニヤリとする。

ロジータとユージーンは、弾を作ろうとしている。だがユージーンは乗り気ではない。
「弾ひとつじゃ、彼しか殺せない」というユージーンは、他の者を危険にさらしたくないようだ。ロジータは「ノーと言わせない」とすごむ。ロジータは彼を「何もわかっていない」「臆病で弱虫」「嘘をついて生き延びてきた」と責め立てる。
「一度でいいから、役に立つことをして。弾を作りなさい」
ユージーンはしぶしぶ始める。

シェリーはタバコを吸っており、そこにドわいろが来る。ドワイトはマークのことをニーガンに話したことで、シェリーが気に病んでいるのではないかと感じているが、それ以外のことでシェリーは考え込んでいるようだ。
「眠れる?」と聞かれて、眠れないと答えるドワイト。
「もう行って」
「何もしてない」
「そう、何も」
シェリーは立ち去る。

カールはニーガンに包帯を直させてほしいと頼むが、彼は拒否する。ニーガンは語る。
ダリルは有能な兵になるし、リックはいいものをくれた。カールはどうだろう?そのうちわかる。と、彼は語る。たしかに殺したら楽しいだろうが、と前置きしながら、自分に与えられる処罰について選ばせようとするニーガン。だが、カールはニーガンに「ここから飛び降りろ!殺す手間が省ける」と叫ぶ。ニーガンはまた爆笑する。
カールを連れて、アレクサンドリアに行くというニーガン。彼を家に届けるのだ。そして、リックに責任をとらせようとしているのかもしれない。ダリルは「カールに何かしたらただじゃおかない」とニーガンに言い、独房に閉じ込められる。

だが、ダリルの独房にメモが差し込まれる。「今だ、行け」という文字とともに、カギとマッチが1本つけられている。

ニーガンの手下の女は、車を運転中にウォーカーの死体が道を塞いでいるのを見つける。停車して、車から降り、そこに近寄る彼女。だが、日本刀が耳につきつけられる。ミショーンだ。彼女はニーガンのもとに連れて行ってほしいと言う。

アレクサンドリアについたニーガンは、オリビアのもとへ向かう。ニーガンは暇つぶしにオリビアをからかい(飢餓状態だというオリビアの体をジロジロ見て泣かせる。なお、オリビアはかなりのぽっちゃり体型)、彼女を抱こうとする。オリビアはカッとして彼をビンタするが、ニーガンはますます彼女を気に入ったと言い、レモネードを作って持ってくるように命じる。
ニーガンは、カールに家の中を案内させる。そこで、ついにジュディスが見つかってしまう。ニーガンはジュディスを抱き上げて離さない。

警告されたエリアに侵入しているリックとアーロンだが、そこには大きな貯水地?があり、ウォーカーが泳いでいる。

ロジータは弾を1つ持って戻ってくる。同行しているユージーンは怒っている。「あれは本心じゃない」と言いわけをするロジータだが、「むしろ、あれが本心だろう」とユージーンは頑なだ(このやりとり、エイブラハムともしたような……)。
そこに、スペンサーがやってくる。彼はウォーカーのメモから、隠されていた食料品や薬などを見つけたのだ。大量の缶詰に目を丸くする2人。ロジータは「それも隠すの?」と聞くが、スペンサーはリックの意思に従い、全部持ち帰ると断言する。
(だが、これが真実なのかはわからない)

アレクサンドリアの暮らしを「郊外」と評して、かなり気に入るニーガン。ジュディスもかなりお気に入りのようだ(「天使」とまで言うので、彼は子供が好きなのかもしれない)。だが、彼は「リックやカールを殺すべきなのだろうか?」と、カールがいる横でわざわざ呟いている。

感想

・カール回。どうでもいいけど、この世界だとなかなか髪の毛が切れないという設定はわかるのですが、カールの髪型が西城秀樹みたいに見えて仕方ありません。
・ロジータとユージーンの仲がこじれていますが、前シーズンでさんざんエイブラハムと喧嘩させて、今度はロジータと喧嘩させるのか……ユージーンは臆病じゃないってことで話がまとまったような気もするのですが。
・意外と今シーズンからシーンが増えたオリビア。彼女はニーガンに気に入られているようですが?
・ダリルは脱出できるのか?それとも?ミショーンはなぜニーガンのいるところへ?
・そろそろキャロルがまた出てきそう。

《現在の位置まとめ》

アレクサンドリア:カール、ロジータ、ユージーン、スペンサー、ゲイブリエル、タラ?、ニーガン
(ニーガンが嫌っているゲイブリエルと、前回物資を隠していたスペンサーはどうなるのか?)
ヒルトップ:サシャ、マギー、イーニッド
ニーガンの本拠地:ダリル、ミショーン
王国:モーガン
単独行動:キャロル

リックとアーロンは調達中、ヒースは行方不明