「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン1・第2話のネタバレ

Fear the Walking Dead

第2話「近くて遠い」(So Close,Yet So Far)のネタバレ

校長は、トランシーバーを片手に学校を闊歩している。
アリシアは歩いて帰宅しており、その横に何かが迫る!……と、スケートボーダーたちが走り抜けていく。彼女がやってきたのは、マットの家だ。扉が開いている彼の家に入っていくアリシア。リビングの花瓶が割れており、何かがあったのがわかる。唸っているマットの声。アリシアは何かを見つけて「マジ、ヤバイ」と呟く。

トラヴィスの車は激走している。トラヴィスはクリスに、マディソンはアリシアに電話している。
ニックはラジオでニュースを確認しているが、何の話題にもなっていない。トラヴィスとマディソンは事態が収まるまで、ライザやクリスも含めた全員で砂漠に隠れようと提案する。
マディソンはアリシアと連絡がとれるが、彼女は急病のマットを心配している。マットは40度近い熱を出していて、身動きがとれないのだ。マディソンはマットの家に急行する。

クリスはスクールバスに乗っている。彼は浮いた存在であり、他の生徒たちにからかわれている。クリスは父からの電話を無視する。

マディソンとトラヴィスはマットの家に着く。彼は本当に具合が悪そうだ。ニックは、洗面所で何かを探しまわっている(おそらく、ドラッグを探している)。
トラヴィスは、マットが何かに噛まれたことを見抜く。アリシアは彼のそばについていたいが、マットは家族と共に去るように求める。愛しているからこそそばにいたいアリシアと、だからこそ、出て行ってほしいマット。アリシアはマットの言うことをきき、外に出ていく。

クリスの乗っているスクールバスは止まっている。ザワつく車内。警察官がホームレスを撃ったというニュースが、バスの中にまで飛び込んできて、生徒たちは車内から飛び出していく。

帰宅したトラヴィスたちだが、向かいの家では娘のバースデーパーティを開催しようとしている。その一方、隣家は食料品などを車に積み込んでいるようだ。彼らも逃げ出そうとしているのか。だが、隣人は咳き込んでいて、それはマットの体調不良を思わせる。

ニックはマディソンに、誕生パーティをしようとしているクルース一家に何も言わないのかと聞く。マディソンはニックの主張を受け入れ、彼を「ああするしかなかった」と励ます。ライザもクリスも連絡がつかないと、トラヴィスは苛立つ。直接迎えに行くべきだと提案するマディソン。彼は出かけていく。
マディソンは向かいのクルース一家のもとを、警告するために訪れる。

トラヴィスはライザに電話するが、彼女は元夫の警告をまるで信じない。道は既に渋滞しているし、電話は切られてしまう。

クリスは街を彷徨っている。ゾンビに手を噛まれた警官が見える。

アリシアは帰宅しているが、呆然としている。ニックがひどく苦しんでいるのだ。マディソンはニックのために薬を取りに行こうとするが、誰とも連絡がつかない。禁断症状が出たままだと、危険だとアリシアは主張する。母は自分が薬を取りに行くことを決める。

トラヴィスは渋滞の最中、警官が大量の水を購入しているのを目撃する。

マディソンは学校に到着する。が、何の気配もない。彼女は学校に忍び込んで、ロッカーの中の薬を盗みだす。と、背後に何かがいる!そこにいたのはトバイアスだ。彼はナイフを返してほしいという。

クリスは、警官に対する民衆のデモに参加している。

トバイアスにナイフを返却するマディソン。「進路指導室」をロックして眺めている彼女だが、もう二度と帰ってこられない場所だと理解しているのだろうか。

ニックは禁断症状で吐きまくっている。向かいの家の子どもが泣いているのが聞こえてくるし、ニックは吐き続けていて、アリシアは嫌な気持ちになっている。
アリシアは差し入れを持って、マットの家に行こうとする。必死に止めるニック。だが、アリシアは「約束を破るのはいつも、兄のほうだ」と罵る。マットが今は危険人物だということも、アリシアは信じない。ニックは懇願するが、彼女は彼をおいて出ていこうとする。
だが背後で、ニックが倒れる音がする。吐瀉物がのどに詰まらないようにしながら、アリシアはニックを罵り、それでも兄を助けるために奮闘する。

ライザとようやく合流したトラヴィス。ライザは何も知らずにトラヴィスを罵り、クリスはデモで警官に抗議し続けている。ライザの電話を使用して、トラヴィスはクリスとようやく連絡がとれるも、彼はデモに陶酔していて戻って来ようとしない。

マディソンは、トバイアスから学校の食糧には備蓄用のものもあり、かなり安全だと説明を受けている。彼は状況に詳しく、ニックのことも知っている(まだまともだったころの彼に、親切にされたと話す)。略奪者たちは薬局、ガンショップ、酒屋を襲っている。家にいればまだ安全なはずだというトバイアス。トバイアスは倉庫に侵入して、食糧を集めている。マディソンは食料は取り急ぎ必要ない(充分家にある)と断る。

ニックが目を覚ますと、床を洗っているアリシアが見える。ニックはアリシアに「ありがとう」と呟き、妹の方を見て「ありがとう」ともう一度言う。
「あんた、大嫌い」というアリシア。ニックはそれを受け入れる。
向かいの家からは、ハッピーバースデーの歌が聞こえてくる。

トバイアスの話はまだ続いている。電気や通信機器がダメになり、文明が終わると語っている彼だが、そこで校長室から何かが聞こえる。校長が設置した教室のマイクから、ゾンビの声が聞こえてきているのだ。
慌てる2人だが、廊下の先に、校長の姿が見える。だが、それは血まみれで、既に正気を失っているようにしか見えない。眼球も濁っている。ゾンビとなっている校長は近付いてくるが、マディソンは彼と会話を試みる。しかし、マディソンに襲いかかる校長。彼女を助けようとして、トバイアスがナイフを校長に突き立てる。彼は震えていて、ほとんど効果がない。最終的に、マディソンが消火器で校長の頭を潰す。

マディソンとトバイアスは、学校から出る。食料を諦めたトバイアスを乗せ、マディソンの車は走り出す。

クリスを捜すために、トラヴィスとライザは走り回る。ようやくデモ隊の中からクリスを見つけるが、そこに警官も押し寄せてきている。ライザは、ホームレスの死体を見て事の異様さを理解する。
事件現場を守る女性警官の後ろには、女性のゾンビが現れた。それを射殺する女性警官と、逃げ回る人たち。死体は何度も起き上がる。街はパニック状態になっている。

逃げる彼ら。しかし、あまりのパニック状態に、トラヴィスは近くにあった理髪店の主人に「なかに隠れさせてくれ」と頼む。主人は顔をしかめるが、彼の妻ががここに招き入れる。彼らは店に隠れる。

マディソンは、トバイアスを家まで送る。マディソンは彼を家に招くが、トバイアスはこの騒動が終わらないことを見越し、「先生は息子さんの世話をするべき」と自ら去っていく。横を通り抜けていく車に乗った子供たちは、落書きしたマスクをつけている。そのマスクには、モンスターのような牙が描かれている。

トラヴィスたちがいる理髪店の近辺は、混乱が収まらない。サイレンや怒号が絶えず聞こえてくる。ライザに知っていることを話すトラヴィス。
「何を知ってるの、何を見たの」
「人々が、恐ろしいことを。理解できない。彼らは死なずに―よみがえる。遠くへ逃げないと。全員でだ」

マディソンはようやく帰宅する。ニックは比較的元気になっているし、マディソンが持って来た薬を受け取って飲む用意をしている。アリシアはマットに電話している。マディソンは風呂場で泣き出してしまう。
と、そこに電話が来た。トラヴィスだ。2人は現状報告をする。トラヴィスはマディソンたちを先に砂漠に行かせようとしている。

マディソンはショックを受けていて、アリシアの言うことをきちんと聞いていない。

学校では、校長の死体が階段に転がっている。

マットの家では、両親の車がトランクが開いたまま、荷物も置きっぱなしで放置されている。

理髪店の前では車が燃やされ、たくさんの人が暴れている。

ニックが眠るなか、マディソンは不安になっている。トラヴィスと連絡がつかない。向かいの家は誕生日パーティの片づけをしている。アリシアは、向かいの家の奥さんが隣家の男・ピーターに襲われているのを目撃する。アリシアは彼女を助けようと家から出たがるが、それをマディソンは許さない。

理髪店主の妻は、祭壇に祈りを捧げている。彼女が祭壇のろうそくを吹き返した瞬間、画面は真っ暗になる。

感想

・ちなみに、校長がどうして感染したのかはまったく描かれていません。
・トラヴィスが出会った理髪店主こそ、主要キャラのひとり・ダニエル。けっこうお気に入り。
・個人的な見解ですが、マディソンもライザも気が強すぎてあまり好きになれない……。感情移入できるキャラクターがそんなにいないですよね。おばさん・おじさん・ティーンエイジャーしかないから。家族向けゾンビドラマ、っていうのはスゴイ。