さて、シーズン2の最終話です。
・探し求めていた研究所の正体は？
・彼らを待ち受けている困難！
・しつこく再登場する人物たちの正体とは？
第15話のあらすじ
「人類の運命/All Good Things Must Come to an End」
ロサンゼルス！ チームは市民Ｚに教えられた可動式の研究所を目指す。だが、車で荒廃した町を通りマリブへ向かう途中、それは普通の研究所と全く違うことが判明する。研究所は、なんと潜水艦だったのだ！ そして、マーチ博士がチームを迎え入れようとした時、彼らの前にゼロズが現れる。チームはマーフィをマーチ博士に預け、人類の運命は２人に託される。マーフィはこの結果に納得したのか？ 冒険はこれで終わってしまうのか？
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ネタバレ
サイモン、いや市民Zは、ドラム缶に書類をくべながらロベルタたちにメッセージを送り続けている。
「任務を中止せよ、目的地は危険だ」
彼は話し続ける。だがバッテリーは切れ、彼はそのまま通信機も燃やしてしまう。
「いいことにも、必ず終わりがくる」
ダイナーの外でやきもきしているアディとドク。
ダイナーの中では、ロベルタが老女に入れてもらった紅茶をいただいている。ヴァスケスは警戒していたが、ここには不審な点はない。マーフィたちも中に招き入れるロベルタ。しかしマーフィはなんと、女装している！
アンティと名乗る老女の店主は、マーフィの存在を知っているようだ。
そこに、見知らぬ賞金ハンターたちがゾンビを連れてやってくる。彼らはロベルタたちに絡み、マーフィに目をつける。マーフィが動くと、ゾンビも真似をしてしまうのを見て、彼らは確信する。
「帽子を脱げ」
マーフィは女装をかなぐり捨てるが、一触即発の雰囲気のなか、先手を打ったロベルタたちが彼らを全員倒してしまう。
アンティは「まったく、待ちくたびれたわ！」と叫び、彼らを驚かせる。
だが、10Kが撃たれてしまったようだ。
アンティは照明弾を撃って、どこかに合図を送る。海に浮かぶ潜水艦に合図したのだ。マーフィに実験したマーチ博士は、潜水艦の中にいた！
サイモンは基地の荷物をまとめてソリに乗せる。彼の犬もソリに飛び乗り、彼についていくようだ。彼に毛布をかけるサイモン。そして、そりを引きずっていく。彼は基地にはもう戻らないつもりのようだ。
ダイナーには、潜水艦の艦長と医者がやってくる。医者は10Kの具合を調べる。
艦長はマーフィに証拠を見せろと迫るが、逆に、ロベルタから艦長が本物かどうか証拠を見せろと返されてしまう。
そこで現れたのがマーチ博士だ。だが彼女はマーフィの顔をはっきり覚えていない。マーフィは「じゃあ思い出させてやろう。『殺してくれ、殺してくれ！さもないとお前の脳みそを食ってやる！』」と叫ぶ。その言葉で、マーチは彼がマーフィだと確信する。
艦長たちは、マーフィと瀕死の10Kを引き受ける。
「約束して下さい、彼を丁重に扱うと」
ロベルタは懇願する。お別れの時だ。マーフィはヴァスケスに、「家族は気の毒だった」と言う。驚くヴァスケス。アディには目くばせする。だが、スルーされたドクは「俺には何もないのか！」とマーフィに迫る。握手をすると見せかけ、ハグをする2人。ロベルタにも、最後に挨拶する。
「ありがとう」
マーフィは心なしか高揚しているように見える。
「もしかしたら、人のためになるのを楽しめるかも」
彼は艦長に連れ去れ、去っていく。
だが、そこにゼロのメンバーが攻めてくる。ラレイナはまだ生きていたのだ。
「ウォレン ウォレン」
不気味な声が響く。ロベルタは「慈悲を与えてあげるわ」と呟く。
だが、攻めてくるゼロに圧され、ダイナーの中に戻るロベルタたち。ラレイナは箱を持ってこさせる。そこには、クリアンの生首が入っている。彼はアディのメモを盗み見ており、彼らの居所がわかっていたのだ。
ロベルタたちには弾がない。ここでアンティがまた「素直に助けてって言えばいいのに」とレバーを引く。すると、天井から大量の武器が出てくる。
ゼロはなかなか襲撃してこない。何を企んでいるのだろうか？
マーフィは潜水艦の中で、艦長やマーチから話を聞く。
「ZONAは実在するのだ」
と言われるマーフィ。
（宇宙船のパイロットを装っていたダンも言っていた、非常に高度な技術や、それを開発するだけの資金を持っているコミュニティが「ZONA」。だが、詳細亜h不明である）
しかも潜水艦の乗組員たちは皆、目が発光している。ゾワゾワするマーフィ。
ゼロたちは、前列と後列に分かれ、後列の人間が前列の男たちを刀で刺して盾にし、ダイナーに向かって進んでくる。店主のアンティも呆気なく殺され、ゾンビになる。襲われるドクだが、扉に叩きつけられたオノを利用して、アンティの頭をカチ割る。
目を光らせている潜水艦の乗組員たちは、初期ワクチンの影響を受けていると説明するマーチ。資金を持っているのはZONAだけだから、彼らに従うしかなかったという。実は初期ワクチンにはムラがあり、体質次第ではそれだけでゾンビになる人もいたというのだ。
マーフィは個人的な質問ばかりするマーチに対して、恥ずかしがるように振る舞い、見張りを外に出すように命じる。だが、彼らが出て行った瞬間、マーフィは立ち上がってマーチを襲う。
「あんたはクリアンと違うと思っていた」
ハワイにいる一握りの金持ちのための“輸血袋”になるために、自分はここに来たんじゃない！（ZONAはハワイにあるそうです）。
マーフィはそう叫び、憎しみをたぎらせる。結局、ZONAだって世界を救いたいわけではない。皆、自分が助かればいいと思っているのか。マーフィは絶望を深める。
ラレイナたちは、ダイナーに入ってくる。まず侵入してきた彼女の側近の黒人仮面男は、骸骨の飾りのついた棒を持っている。アディはバットで戦い始めるが、なんとそれを折られてしまう！
殴られるアディだが、折れたバットを彼の股間に刺し、彼女の仲間が男をヘッドショットする。
ラレイナとロベルタも再会する。CDCにマーフィを引き渡したことを知ったラレイナは激昂する！
「大きな間違いね」
「初めてじゃないわ」
彼女たちは激しく殴り合う。だが、ロベルタはラレイナに負けてしまう。そこに現れて、ロベルタを助けたのは……エスコーピオンだ！
「エスコーピオン？」
ラレイナは彼におずおずと尋ねる。
「ヘクターです」
彼は女王に“慈悲を与える”。
エスコーピオンは生きていた。
彼は、ラレイナが道中で人間を殺しまくり、以前の彼女ではなくなってしまったことを告げる。だから、彼にとっての女王を殺したのだ。ヴァシケスは彼に銃を向けるが、エスコーピオンはそれを受け入れる。
「今さらだろうが、私は後悔している」
彼はゾンビの群れの中に落とされた時に、初めて後悔した。自分の罪の重さと向き合い、生まれ変わった。だから、ヴァシケスがそれで気が済むなら殺されてもいいと思っている。ロベルタはヴァスケスに選択を任せるが、「引き金を引けば、あなたはあなたじゃなくなる」と言う。
ロベルタたちは外に出る。だが、銃声が鳴り響く。
しかし、出てきたのはエスコーピオンだ。ヴァスケスは彼を撃てなかった。
ダイナーの中にいるヴァスケスは、グループから抜けるとロベルタに告げる。彼の使命は終わったのだ。ロベルタも「私はもうリーダーじゃない」と去り、ドクとアディはそれを追いかける。エスコーピオンは立ち尽くしている。
10Kが目を覚ますと、船内はピンクの光で包まれていて、警告音が鳴り響いている。
歩いているロベルタたちの横に、車が追いつく。エスコーピオンだ。
「のってくか？食料も武器も、ゾンビ草もある」
ドクはニコニコしながら、すぐに車に乗ってしまう。アディとロベルタは「もし何かあったら、殺して武器を奪えばいい」と相談して乗り込む。
バンダナを巻き、握りしめていたコップを割るヴァスケス。外にいる大量のゾンビが彼の方を向くが、ヴァシケスはそのまま走って森の中へ逃げていく。
ロベルタたちは海岸から潜水艦の様子を眺めようとしているが、その艦体が炎上しているのを発見する。そして、望遠鏡でそこから脱出しているボートが見つける。運転しているマーフィとマーチ、艦長も見える。だが、10Kはそこにいない。
軍用機が空を飛んでいくのが見える。しかも、謎の軍隊に彼らは囲まれてしまう。
サイモンは吹雪の中、死にそうに凍えている。だが、その前に人影が現れる。
その頃。
ちょっと大きくなったルーシー（にしても、成長が早すぎる！既に幼児のようだ）がおままごとをしている。相手はもちろんゾンビだ。彼女はお茶会を楽しんでいる。お茶をこぼしたゾンビに「アハハ！悪いゾンビ！」と話しかけている。
登場人物まとめ
ロベルタ、アディ、ドク→エスコーピオンとともに拘束される
10K→潜水艦爆破につき、行方不明（死亡の可能性も？）
マーフィ→艦長とマーチを味方につけ、失踪
ヴァスケス→仲間から抜け、そのまま失踪
サイモン→北極で出会った誰かに助けられている？
ルーシー→猛スピードで成長中。
カサンドラとマックは今シーズンで退場。
感想
・マーフィが失踪して毎回シリーズが終わります。次はどこに行くのかしら？
マーフィは彼らの敵になるのでしょうか？
・10Kは果たしてどうなるのか？
・ヴァスケスはこのままはぐれてしまうのか？エスコーピオンは彼らの仲間になるのか？にしても、エスコーピオンのキャラ変がスゴイ。こんなに急速に改心するかよ。
・そして彼らを捕まえた軍隊とは誰なのか？
・そもそも、ZONAって何よ。
・マーチ博士、久しぶりの登場なのに即退場。
・おそらく、クリアンはまた再登場するに違いない。
・ルーシーは次回登場する時には、大人の女性になっていると思います。
・全体を通して、今シーズンで登場したゾンビをまとめてみよう。
E1：ストリッパーゾンビ、消火器破裂ゾンビ
E2：マーフィそっくりゾンビ、プールにみっちみちゾンビ
E3：ブラスター（逆四つん這いゾンビも含む）
E4：植物ゾンビ、生首&手だけゾンビ
E5：チーズまつりのコスプレゾンビ、巨大チーズに刺さったゾンビ、農夫ゾンビ（炭疽菌ゾンビ）、動物ゾンビ（ラクダ、羊、ロバ、ヤギ、馬）
E6：リンカーンコスプレゾンビ
E7：労働力歯車まわしゾンビ、川流されゾンビ
E8：セレブゾンビ
E9：バラバラにされたゾンビ、奇妙な形に体をくりぬかれたゾンビ、エイリアンゾンビ
E10：ゾンビ津波
E11～15：なし
次シーズン、どうなるのでしょうか？「ウォーキング・デッド」と比べるとキャラが少なく、その分退場率も低いという特徴がありますが、今回は脚本がとにかくヒドイ！しかし、ゾンビ映画ならこれくらい、いやむしろ良質なほうでは？という気もするので、生あたたかい目で見守る予定です。