「13日の金曜日」(リメイク版)

13nitninokinnyoubi

2009年の「13日の金曜日」を見ました。アメリカ映画です。
・マイケル・ベイが相変わらず古典ホラーを踏みにじっているぞ!
・原作のいろんなところをミックスしていて、何がなんだかわからなくなってくるレベル
私は「13日の金曜日」にさほど思い入れがない(「エルム街の悪夢」とか「悪魔のいけにえ」とかにはまだクルものがありましたが)のですが、熱烈なオリジナルファンは何を思うのか。

あらすじ

1980年に登場し、数多くのシリーズとブームを生み出したスラッシャー映画の代名詞的作品を、ヒットメーカー、マイケル・ベイ製作によって新たに書き起こしたスプラッター・ホラー。曰く付きのキャンプ場を訪れた若者たちが、ホッケーマスクを着けた謎の大男によって次々と血祭りに上げられていく。監督は「テキサス・チェーンソー」のマーカス・ニスペル。主演はTV「スーパーナチュラル」のジャレッド・パダレッキ。
クリスタル・レイクはかつて美しい自然に囲まれ、若者たちに人気のキャンプ場だった。ところがある日、一人の少年が湖で溺死するという事故が起き、キャンプ場は閉鎖されることに。それから数十年後、キャンプ場が再開された。しかし、ほどなくしてそこを訪れた若者の一行が行方不明になってしまう。またさらに、その事態を知る由もないジェナら大学生のグループがキャンプ場にやって来る。一方、行方不明となった妹ホイットニーを探すためクリスタル・レイクに向かう青年クレイ。彼は現地で知り合ったジェナの協力のもと、わずかな手掛かりから妹の捜索を開始する。だがそんな中、彼らをつけ狙うがごとく、ホッケーマスクを被った一人の大男が森の中をうごめいていた…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332282

登場人物

クレイ:ジェイソンに誘拐された妹を捜している兄。
ジェナ:クリスタル・レイク付近に遊びに来た若者のひとり。心優しい美女。
ホイットニー:クレイの妹。クリスタル・レイク付近で行方不明になる。
トレント:ジェナの恋人。お金持ちの息子で、別荘を持っている。ワガママで浮気性。クレイを異様に敵視する。
チューウィー:おふざけ大好きキャラ。中国人。
ローレンス:黒人。チューウィーとつるんでバカばかりしている。
ノーラン:チャラ男。
チェルシー:ノーランの彼女。おバカ。
ブリー:ビデオカメラ好き。この子もおバカ。

ネタバレ

13nitninokinnyoubi11980年。女の子を追いかけて、殺しているジェイソンママ。だが、返り討ちにあって首を落とされる。

そして、現在。5人の男女がクリスタル・レイク付近にキャンプに訪れる。
この付近に生えている大麻目当てのウェイドとリッチー(ちなみに「私はラブ・リーガル」の天使役の俳優さんです)、リッチーの彼女、マジメなホイットニーとその彼氏マイクというメンバーだ。
彼らは深夜にキャンプファイヤーをしながら、ジェイソンの話をする。昔、キャンプで死んだ男の子がいたこと。その復讐をすべく、彼の母親がキャンプの監視員たちを殺したこと。だが、1人の女の子が彼女を殺したこと。だが、ジェイソンは蘇ってきたというウェイド。
他の者は彼の話を当然、信じない。ホイットニーとマイクは散歩に、リッチーと彼女はセックスを始め、ウェイドは大麻を探しに行く。だが、大麻を見つけたウェイドをジェイソンが襲い、殺してしまう!

クリスタル・レイクのキャンプ場跡にやってきたホイットニー。彼女は母が病気なのを気にかけているが、マイクはそれを励ましている。
リッチーたちはセックスしているが、外の物音で集中できない。ウェイドのしわざだと思ったリッチーが、まわりを見に行く。だが、彼が見つけたのはウェイドの死体だった。その頃、リッチーの彼女がいるテントにはジェイソンが迫る。テントは裂かれ、彼女は寝袋ごと逆さに吊られて火あぶりにされてしまう。リッチーは彼女を助けようとするが、ワナに足を挟まれてしまう。彼女は寝袋から出るが、その時には既に焼け焦げて死んでいる。

キャンプ場を探検しているホイットニーたちだが、そこで死体を発見する。逃げようとする2人だが、床下から刃物が突き出してきて、マイクの足を刺し貫く!マイクは床の穴に落ちていき、ホイットニーはそこから逃げ出す。リッチーと合流するホイットニーだが、ジェイソンはすぐまたそこに迫り、彼の頭をナタで勝ち割る!そして、ホイットニーは捕まってしまう。

少し後の話。若者たちがまた、クリスタル・レイクを訪れる。金持ちのトレントの別荘を訪れたのだ。雑貨店で、クレイと遭遇する一行。彼は妹を捜し続けているが、トレントは彼に非常に冷たい。

別荘についた一行は盛り上がっている。

クレイはある家を訪れるが、犬に吠えられ、ばあさんに「その子はもう死んでると思う」と断言されてしまう。

トレントたちは既に酔っぱらっている。

クレイはまだ諦めない。今度は納屋を訪れる。だが、そこでも成果は得られない。

ノーランとチェルシーは湖に遊びに行く。ボートには乗るなとトレントに言われて、あまのじゃくなノーランは乗り込んでしまう。

クレイはトレントの別荘を知らずに訪れるが、トレントに追い出される。

納屋にいたおっさんは麻薬をやりながら、ポルノ雑誌を見ている。雑誌をぺろぺろなめるおっさん。だが、ジェイソンに殺されてしまう(※ちなみに昼です)。

ジェナはクレイをなぐさめ、2人で散歩する。GPSを見つけるクレイ。これはウェイドが落としたものだ。

チェルシーはトップレスでジェットスキーをしている。楽しむ2人。

残されたトレントたち4人は、ピンポンとカップを使った一気飲みゲームをしている。だが、トレントはワガママばかりで罰ゲームをしない。チューウィーは自分で自分の発案した罰ゲームをやり始める。

ボートを運転しているノーランは、突然ボウガンで頭を撃たれ、そのまま湖に落ちる。湖に浮かんでいたチェルシーは誰も運転していないボートに引かれて、ケガをしてしまう。彼女は桟橋の下に隠れるが、その上からナタで突き刺されてしまう。ナタを引き抜く際には彼女の体が浮き上がり、おちちが見える。

キャンプ場で小屋を捜索しているクレイたち。汚い裸の人形を見て、震える彼ら。
だが、唐突にジェイソンと遭遇する。地上にあげられたボートの中に逃げ込むが、電気をつけて追いかけてくるジェイソン。だがクレイたちはうまく逃げる。
その地下ではホイットニーが捕らわれている。ウェイドのGPSが巡り巡って彼女のもとにやってくるが、ジェイソンが戻ってくる。ホイットニーは助けを求め続けている。
ジェイソンはなぜホイットニーを殺さないのか?
彼は写真の入った首飾り(いわゆる、ロケットというやつですね)を見ている。

トレントの別荘では、ブリーが酔って踊りまくっている。その腰遣いに見とれるチューウィーとローレンス。だが、チューウィーがトレントの親が大事にしている椅子を壊したせいで、修理をすることになる。

トレントはブリーに誘われて、関係を持ってしまう。ひとり取り残されたローレンスはドラッグを吸い始めるが、そこにクレイが戻ってきて、ジェイソンに襲われたことを告げる。
ブリーはビデオカメラで撮影を続けている(だが、それが今後の展開には関係しません)。
チューウィーは修理道具を取りに行った物置ではしゃいで酒を勝手に飲み、高級品を壊してしまう。だが、そこにジェイソンが迫る!彼はたまたま物置にあったホッケースティックを渡すが(これ、ギャグですか?)、ジェイソンはドライバーで彼を刺し殺す。

停電になり、別荘の母屋には部屋から戻ってきたトレントやブリーも加わって、大喧嘩になる。ローレンスはチューウィーを助けに行くために外に出ていく。
物置には血の跡が残っている。おそるおそる、ローレンスは冷凍庫を開ける。だが、そこにはチューウィーはいない。と、天井から死体がだらりと落ちてくる。そしてジェイソンが襲ってくる!だが、ローレンスはジェイソンに反撃して逃げる。しかし、逃げる彼の背中にジェイソンはオノを投げつける!

ローレンスは助けを求めるが、ジェイソンの罠だと感じているトレントやクレイは外に出ない。彼はオノが刺さったまま体をひっくり返されて、貫通したオノのせいで絶命する。

トレントは家にある銃を引きずり出す・
ブリーは風呂に逃げ込むが、そこにもジェイソンがいる。壁に飾られたシカ?のはく製の角に刺し貫かれ、ブリーも死亡する。

そこに警察がやってくるが、ジェイソンが後ろから串刺しにする。その警官から飛び出た刃が、ドアを貫通してジェナとクレイをかすめる!トレントは銃を無駄撃ちする。

逃げようとするトレントは車に乗り込むが、そこにブリーの死体が投げつけられる!
トレントは徒歩でも逃げ続け、車に遭遇する。だが、それに乗っているのは誰か見えない。もしや……?と、後ろからジェイソンに襲われるトレント。そのトラックの後ろにつけられている三ツ又の金具に刺しこまれ、トレントは車に引きずられながら退場する。

森の中を逃げている途中に、地下室を発見したクレイとジェナは、捕らわれていた妹のホイットニーを見つける。だが、そこにもジェイソンが迫る。
逃げる途中でなんとジェスが殺され、クレイもジェイソンに捕まる。逃げ続けるホイットニー。だが、クレイは生きており、彼女を襲うジェイソンを撃退しようとする。
(ちなみに、この喧嘩は横倒しになってコケまみれのバスの中と上で行われている)
クレイとホイットニーは逃げ続ける。

納屋に逃げ込む兄妹。後ろからジェイソンが来て、また揉め続ける。
だが、鎖に絡まったジェイソンが機械に巻き込まれていき、彼らは俄然有利になる。ここで、ホイットニーが若かりし頃のジェイソンママに激似だったことから殺されなかったことがわかる。
「ジェイソン、ママによろしく!」
ホイットニーはジェイソンにとどめを刺す。

兄妹は湖を眺めながらぼんやりしている。兄はジェイソンの死体を湖に沈め、ホッケーマスクも続けて投げ込む。彼らは助かったのだ。
だが、次の瞬間、何かが浮かび上がり、桟橋を割って彼らに襲いかかる!

感想

・はいマイケル・ベイ、マイケル・ベイ。といわんばかりのラスト。「エルム街の悪夢」リメイクといい、この人の製作した映画の終わり方はちょっとイラッとするのはなぜだ。
・これだけいろいろ条件がそろっていて、縛りもほとんどないのに「ワンパターン」という言葉がちらつく映画も珍しい。全然怖くない。オリジナルの二段ベッドで殺されるシーンのほうがよっほどオエッとなります。
・トップレスでジェットスキーするの、すげぇ危なそう。にしても、この映画の若者は徹底してバカ」であり、性格が悪く高慢であり、ドラッグや酒やセックスをやるわけであります。その一方で、品行方正なジェナも他の人間と同じく殺されてしまう。その点においてはホラーらしい話であります。