「ストレイン」シーズン2・第12話のネタバレ

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第12話「失われた光」(FALLEN LIGHT)

2005年 ワシントンD.C. 伝染病学会
エフとジム(前シーズンで死んだエフの同僚であり、友人でもある男)が会話をしている。エフは学会で発表する予定だが、ジムは彼にいくつかアドバイスをする。ステージ上で伝染病について話すエフに、質問が飛ぶ。その質問者のなかに、ノーラが混じっている。エフとノーラは感染を防ぐために何をすべきか激しく議論を始める。
その後の懇親会で、エフは優秀なノーラを直属の部下にスカウトする。

隠れ家では、ザックとエフが朝食を食べている。ノーラに電話がかかってきて、何かをメモしている。嬉しそうだ。ケリーの母と父、つまりザックの祖父母が無事だとわかったのだ。ザックとエフは祖父母がいるシー諸島に逃げるべきなのか?

ブロンクス ライカーズ島 男子矯正施設
ガスはバスを運転させている。エンジェルが後ろに乗っている。警備員も誰もいないので「プランBだ」と、ガスは扉を突き破る。エンジェルは念のため十字架を持っているが、ガスは吹き出す。そして、ガスはフェンスを切り始める。

ザックは祖父母と電話で話している。ザックは泣きだしてしまう。

2005年 マンハッタンCDC カナリアチーム本部
エフがノーラをスカウトしたことに文句を言っているジム。彼女が美人だから仕事に支障が出るのでは?とジムは考えているのだ。「仕事とプライベートを区別することくらい僕にだってできる!」とエフはジムに怒る。

ダッチはまだ怯えている。ヴァシリーに手紙を書こうとしているが、混乱していて何を書いたらいいのかわかっていない。ダッチはあそこで死ぬと思い、死を覚悟した。でもヴァシリーは助けに来た。冷たくしたのに。ヴァシリーは自分よりできた人間だと思っていると明かす。
ダッチはヴァシリーを命の恩人だと思っているし、理解者だと思っている。愛してくれているのもわかる。でも、彼を捨てようとしているのだ。ダッチはニッキーのところに行き、彼女と向き合おうと思っていると告白する。ヴァシリーはそれを否定しない。「頑張れよ」
「無理しなくていいのに」
「無理するのも悪くない」
ダッチはヴァシリーに抱きついて、キスする。しかしダッチは逃げるようにそこを去る。

マンハッタン アッパーイーストサイド 5番街
市長は議員に抗議に来た。税を取り立てる議員に、辞表を求める市長。起訴すら視野に入れている市長は、既に根回しもしている。だが、市長は議員のシンパである警察官たちに外に追い出される。
「ここからは私の領域だ、勝てると思うなよ」

拘置所では、ガスとエンジェルがゆっくり進んでいる。ストリゴイを見つけるガスたち。だが、檻の中に隠れている人間が彼に話しかけてくる。
「これは将軍殿」
男はガスに見覚えがあるようだ。囚人をいじめるのが好きだった看守だとガスはエンジェルに説明する。彼は檻に閉じ込められているようだ。IDカードを渡すように求めるガスだが、そのカードだけをとって彼を置き去りにする。

監視ルームに行き、IDカードを使うガス。檻を開放する。囚人仲間のペレスに声をかけるガスは「お前を迎えに来た」という。生き残っている囚人たちに銃を与え、クインランの味方になるように声をかけるガス。「報酬はこの街だ」エンジェルはガスをちらりと見る。クインランは金や物に興味がないから、略奪したものは自分たちがもらっていいと煽る。ガスは彼らに「無駄な殺しはするな」などと指示を出すが、エンジェルはペレスをじっと見ている。

マンハッタン ルーズベルト島
トラックを走らせるヴァシリー。議員の立て札が見える。彼女の健闘を褒めるヴァシリーだが、エイブラハムは「政治家が祖国だの母国だの強調した後は、とてつもない大殺戮が起こる」と皮肉る。
クリームのもとを訪れるエイブラハムたち。そこには持ち込まれたオクシド・ルーメンがある。だが、クリームはパーマーもこの本を欲しがっているという。本を競売にかけるというクリーム。

拘置所を抜け出そうとするガスたちに、看守が声をかける。ガスは彼を外に出してやるが、囚人たちが彼を撃ち、撲殺する。得意満面の囚人をストリゴイが襲う!
外に逃げた囚人だが、さっそくペレスはガスを裏切る。ガスを撃とうとするペレスを、エンジェルがショットガンで殺す。そして囚人たちにバスに乗るように命令する。

ザックは心を閉ざしている。エフは蒸すことどうしても溝が埋まらないとノーラにこぼし、フェラルド議員に会うために出かける。ザックの旅行許可証を出してもらうには、彼女の力が必要なのだ。

クインランは、エイブラハムとヴァシリーと待ち合わせしている。オクシド・ルーメンを見つけたことを伝えるエイブラハム。本の競りが必要になるので、長老たちに金(きん)を提供してほしいというのだ。オクシド・ルーメンは長老たちにとって脅威となるので、乗り気にはならないだろうというクインランだが、パーマーとアイヒホルスト、マスターの手に渡った方が「破滅」だとエイブラハムは説得する。
「信頼するしかないようだ」
「本を手に入れて 内容を吟味したら、長老たちに引き渡す」
「いいだろう」

議員のもとに、サンプソンと言う刑事がやってくる。市長が死んだことを知らされる議員。

マンハッタン 東30丁目 検視局
市長は頭を撃ち抜かれて死んでいる。強盗ではなく、怨恨で殺されたのではないかと感じている刑事に、議員は自分ではないと弁明する。混乱に乗じて罪を逃れられると考えているなら、俺が見逃さないと刑事は牽制する。だが、議員はフランクと2人きりになった時に、犯人はフランクではないかと詰め寄る。犯人を調べるように言う議員。もしかしたら、議員の身内に犯人がいるのだろうか?

議員のもとへやってきたパーマー。パーマーは「リーダーになるべきなのは君だ」と議員を鼓舞する。議員はパーマーの推薦もあり、保安担当指揮官に命じられるようだ。だが、議員はパーマーを信用していない。彼はがめついのだ。彼はそれを認め、金も稼ぎつつ勝利を手にしたいだけだと言う。

マンハッタン ニューヨーク市庁舎
市民がデモをしている。エフとノーラはフランクを見つけて、中に入れてもらう。
フェラルドが保安担当指揮官に命じられ、スピーチをする。そのスピーチをマルジェラとパーマーもタブレット端末で見ている。

マンハッタン 西57丁目 156番地
アイヒホルストがパーマーたちのオフィスを訪れる。オクシド・ルーメンの競売は明日だ。協力を求めるパーマーだが、マスターはパーマーでは役不足だと思っているようだ。アイヒホルストが競売に行くべきだと、マスターは望んでいる。マルジェラはパーカーに「従っちゃだめよ」と言い、アイヒホルストは彼女を侮辱する。マルジェラを傷付けたら手を引くという彼に、アイヒホルストは金を出さなければ二度と“白い血”は与えらえないという。きょとんとするマルジェラ。パーマーは顔をそむける。笑い出すアイヒホルスト。
「永遠に効き目があると思っていたのか。がっかりさせて申し訳ない。近いうちにまた授からなければ、2人とも衰弱して死ぬ」
パーマーは意見を修正する。アイヒホルストに従うことにしたのだ。明朝までに金を用意することを約束するパーマー。
「つけこまれている」
「そうだな、見ているがいい」

ブルックリンハイツ ウィローストリート
ダッチは車に荷物を積んでいる女性を見つけて声をかける。それはニッキーの母親だ。ダッチに「邪魔するな」と命令する。ニッキーは母親のもとに戻ることを決めたのだ。つまり、彼女は街を出るのだ。
姿を消したダッチを怒っているニッキー。逮捕されていたことを告げ、「うちに帰ろう」というダッチ。だが、ニッキーの母は水を差す。ニッキーとダッチは話し合いをする。ダッチはニッキーを選んだと言うが、ニッキーは「これ以上うちであんたを待ってるなんてできない」という。ダッチは彼女に「じゃあこれからは家にいる」というが、ニッキーはダッチがそうすることなんてできないと主張する。ニッキーは自分で決めたのだ。最後にもう一度キスをして、ニッキーは去る。

議員に生物兵器について説明しているエフとノーラ。協力してもらえそうだ。そして、旅行許可証の手配も頼む。エフとザックだけでなく、ノーラも行くというのだ。

2013年 ブルックリン パークスローブ
ジムとノーラ、エフが酒を酌み交わしている。ジムはべろべろになって「僕らは家族同然だ」「君たちを愛してる」と言い続ける。ジムは「2人はお似合いだ」と口走り、ノーラを誤解していたという。「幸せになるなら応援します、誰でも幸せになれるんだ。あなたでも」
ジムは寝てしまう。ノーラはジムとその妻・シルヴィアの幸福を祝福する。ジムの歴代彼女の話をしてふざける2人。ふと、ケリーが離婚を申し立てたことを告白するエフ。「私たちのせいね」
2人の間には何もないというエフ。だが、ノーラはずっと前からあった、と言い出す。わからないふりをしているエフ。ふと、2人はキスをする。

エフはノーラにこれまでのことを謝罪する。
「信じられないと思うが、君を愛してる。今でも」
ノーラは部屋を出ていく。そして、部屋で1人で泣いている。

クインランとガス。ガスは「飢えた狼が20人」用意できたという。オクシド・ルーメンについて、エイブラハムが協定を守らないことを見越しているクインラン。クインランは、ガスに「エイブラハムが本を諦めるように説得する」ように言う。
もしエイブラハムが諦めなかったら?「殺して奪え」