「ストレイン」シーズン2・第3話のネタバレ

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第3話「抵抗の砦」(FORT DEFIANCE)

ボリバルがニューヨークの裏路地で何かを引きずっている。そこに警察が到着する。
警官たちがそれを調べると、バッグのなかには土が入っている。警官が土を触っていると、その中から寄生虫が飛び出してきて警官の手のひらに入っていく。その警官はストリゴイに襲われて捕食され、もう1人も大量に湧き出てきたストリゴイに囲まれてしまう。

ブルックリンのラボ。
菌が効き、夫婦は落ち着いたように見える。だが、即効性が高すぎて妻はすぐに死んでしまう。すぐに死んでしまっては、感染の感染は広められない!苛立つエフを、ノーラが休ませる。

運河沿いを歩くエイブラハム。そこにストリゴイが襲いかかる。エイブラハムはストリゴイの首をはね、なぜか寄生虫を捕まえてビンに入れる。

マンハッタン 西33丁目と12番街の角
ガスがストリゴイと対峙している。1人倒したが、弾がない。「今度は接近戦だ」
上から、戦いを見守っているヴァーンたち。ガスは素手でストリゴイと戦うハメになる。喉元のホースのような臓器を引きずり出すガス。ストリゴイは息絶える。
「なんでこんなことをやらされるのか」と怒るガスだが、彼は重要な任務に就くらしい。任務についてしつこく尋ねるガスに、ヴァーンは「我々はエルドリッチ・パーマーを拉致する」と明かす。

エイブラハムは帰宅している。寄生虫を煮て、それを顕微鏡で見ているのだ。だが、彼は非常に疲れているようだ。
エフはまた酒を飲んでいる。ダッチは「私と憂さ晴らししない?」と誘うが、その内容はゴシップをおしゃべりするというもの(女子会トーク)。エフは肩をすくめる。そこに誰かが戻ってくる。ヴァシリーだ。街の中にストリゴイの弱点を描いたビラを貼ってきたのだ。そのイラストの巧みさに驚くエフ(描いたのはヴァシリー)。
ダッチ「絵がうまいってセクシーだね」(うっとり)
エフ「ああ、すごく」(棒読み)
ヴァシリーは爆弾で地下鉄を吹き飛ばし、マンハッタンからくるストリゴイを封鎖すべきだと考えている。イチャイチャするダッチとヴァシリー。エフは呆れてザックを探しに行く。だが、家の中にはいない。彼は外出したようだ。
エイブラハムは作業を続けている。

ザックは勝手にバスに乗り込んでいる。無理やりバスを止めて、息子を下ろすエフ。ザックは「もう一度ママに会いたい」と言い、だだをこねる。
ダッチは自分の友達・ニッキーを探す尋ね人のビラを見つける。彼女は自分の全財産を盗み、ガソリンスタンドでダッチを見捨てて逃げた女だ。ダッチはニッキーを探すビラを剥がしてしまう。エフは息子を、明日ラボにくるように誘う。

エイブラハムは実験を続けている。そして出来上がったものを瓶詰して、目に垂らす。

翌朝、ノーラがエイブラハムの部屋を訪れる。そこには倒れているエイブラハムがいた。目から血を流しているエイブラハムに人工呼吸をするノーラ。エイブラハムは息も絶え絶えだ。ノーラは空の瓶を見つける。エイブラハムは息を吹き返すが、決して瓶の中身がなにか、何をしたのかを明かさない。

スタテン島のフェリーに乗っている男。フィッツウィリアムだ(前シーズンでパーマーに仕えていたが、彼のやり方は正しくないと感じて辞職した)。彼は実の兄を訪ねて、この島に来たらしい。彼は厳しい検疫を経て、入島する。

マンハッタン ストーンハート・グループ
マルジェラが仕事をしていると、アイヒホルストとボリバルがやってくる。アイヒホルストはエイブラハムとパーカーが接近したことを怒っており、彼の警備が役立たずだという。そして、警備の代わりにボリバルを置いていくという。彼はパーカーの見張りをするという。ボリバルは歌手のはずでは?と戸惑い主張するパーカーだが、ボリバルは納得している。パーカーは辞退しようとするが、彼に断る権利はない。

スタテン島 トッテンヴィル
兄を尋ねるフィッツウィリアム。兄はもともと、パーカーの執事を辞めるように弟に助言していたようだ。彼は弟を歓迎する。

ブルックリン キャロルストリート駅
ヴァシリーは爆破事件の下見に来ている。どうしてもニッキーのことを気にしているダッチ。ビラを貼ったのは誰なのか?そのダッチの気持ちに寄り添うヴァシリー。

スタテン島には、市長や議員のフェラルドがやってきている。
彼女のスピーチで、この島には感染者はいないと明かされる。フランクという警察官が、仲間を指揮して戦ったのだ。議員の甥であるマイキーもそこにいる。何かを覆っていたカバーをマイキーたちが外すと、そこには首を切断されて吊るされたストリゴイの死体がある。むごい光景に声を上げる者もいるが、議員の強気の言動に賛同している者も多い。

市長はフェラルドに、ニューヨーク市内の別の地域でも同じことをしてほしいと頼んでいる。そうすれば彼女は“ヒーロー”になれるというのだ。
「君のことを皆が必要としている。高みに行ける」
「干渉しないと約束して、最初から最後まで私が仕切る」
「ひとつだけ条件がある」という市長。実権はないが、自分も仕切っているフリだけはさせてほしいと市長は言うのだ。それを議員は了承する。

エイブラハムは元気になり、服を着替えている。真実を話さないエイブラハムに、ノーラは詰め寄る。誰にも言わないと約束させ、ノーラには本当のことを話す。「失望されるかもしれない」と言いながら。
このことを、今まで人に打ち明けたことがないというが、その真相とは……
エイブラハムは、健康のために寄生虫を摂取していたのだ。とはいえ、口から摂取できない。液体の状態にして、目から摂取しているのだ。1944年に強制収容所にいた彼は、現在94歳。生き永らえるために虫を摂取している。マスターと命がけで対決するために。ノーラはそれを受け入れる。

ボリバルのことに質問しているパーカー。「君の大部分は前のままなのか?」その質問に答えつつ「今でも偉そうな奴にバカな質問をされるとムカつく」と返答する。とりあえず、ボリバルは仕事が進まないという理由で別の部屋に追いやられる。マルジェラが心配そうにしている。彼女は直感で「アイヒホルストとボリバルが気になる」「ここで酷い間違いが起きているのでは」と指摘する。パーカーは「善人には思いつかないことを彼らは思いつく」と主張する。マルジェラを一連の騒動に巻き込まないようにしたいパーカーだが、彼女は上司のためにそこに巻き込まれてもいい(ただし、彼女は本当のことを知らない)と思っている。

ラボでは、エフとノーラがザックに作った薬のことを説明している。祖父(エフの父)の話になり、優しい町医者の祖父について思い出を語られるザック。エフは父の話をしている途中に、席を外してしまう。だが、目を離した瞬間にザックはラボを荒らしている。エフは逆上して、老夫婦のところにザックを連れていく。透明なケースに入ったストリゴイがザックに噛みつこうとする。ママもこうなっているんだ!と叫ぶエフ。ノーラがザックを回収する。

ブルックリンハイツ ウィローストリート
ニッキーの家にやってきたダッチ。迷いがある彼女に区切りをつけるためにここに来たんだ、というヴァシリー。キスをして送り出す。
ニッキーのママが出てきて、彼女に娘について知らないかと尋ねる。ニッキーのママは、ダッチを嫌っている。娘と不仲になったのは、彼女と娘が付き合ったからだというのだ。ニッキーはダッチに振り回されることも多かった。ママはダッチを吸血鬼にたとえ、「あの子からまともなところややる気を吸い取った」「用が済んでからも離れずつきまとった」と言い続ける。ダッチは仕送りを止められた彼女を養っていたというが、ママの怒りは止まらない。どうやら、ダッチとニッキーは友人ではなくカップルだったことがわかる。
「今に報いを受けるわ、覚えておきなさい」
ママはダッチにキツい言葉を投げつける。

ヴァシリーはスタテン島のニュースを聞いて喜ぶ。車の中で、ダッチは怒りを爆発させる。ヴァシリーは「お前は無実だって言ってきてやろうか」と申し出るが、ダッチはそれを拒否する。
「私はひどいことをしてきた」
「そうだ、君は最低の女だ」
にやつくヴァシリーにと激しくキスをするダッチ。ヴァシリーはそろそろ行こうと言うが、ダッチが彼のベルトに手をかけたのを見ると「やっぱまだいいか」と嬉しそうにする。

エフは、ストリゴイに変成した老人に検査をしている。酒を飲むエフを見ているマスター。
「(マスターは)今は僕を見てるのか?」
ケリーを奪ったことへ怒りを爆発させるエフ。ストリゴイの耳元で「こっちはお前のしもべを山ほど殺してやる」と呟く。「こうなったら何としてもお前を見つけてとどめを刺す」
ストリゴイの目線を追うと、そこにはザックがいる。もし自分たちが襲われたら、ザックを殺して自分も死ぬと宣言するエフ。そしてストリゴイに再度カバーをかける。

ガスはエレベーターの点検の業者のふりをしてビルに侵入する。
スタテン島の話題を出す、ビルの管理者。
「形勢逆転だな、俺たち(人間)の勝ちだ」
ガスはそれを聞き
「勝つのは“俺たち”だ」と言う。
次の瞬間、トラックの奥から出てきたヴァーンたちがビルへと侵入する。

エレベーターの中で、管理者をブン殴ったガス。彼を気絶させ、予定していた階へ向かう。監視カメラは塗り潰す。そしてエレベーターの下には、ヴァーンたちがブラ下がってついてきている。最上階にある、パーカーのいるペントハウスへ向かうエレベーター。彼らは堂々と中に侵入する。しかし、そこはもぬけのからだ。彼らはスタッフたちがいる監視ルームに逃げ込んでしまったのだ。パーカーは紫外線ライトを使い、ストリゴイたちに当てる。彼らは追い込まれ、死んでいく。ガスだけが助かるが、彼も逃亡するしかない。

エイブラハムは食事をしている。パスタを食べ、ワインを飲んでいる。ダッチとヴァシリーが戻ってくる。
「まるで別人みたい」
「すっかり健康を取り戻した」

ラボでは、老夫婦の夫のほうの体を使った実験が成功している。彼は感染の感染を広めることができるキーパーソンになった。
このストリゴイを使って、エフは今夜『実験』をすることに決める。