「フロム・ダスク・ティル・ドーン」シーズン1・第1話のネタバレ

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「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のドラマ版。全部見て思ったことは、シーズン2(もしくはそれ以降?)まで引っ張る気満々なのでしょうか。個人的には、シーズン1でお腹いっぱいです。いかにも吸血鬼らしいビジュアルがしっかり描写されているのは嬉しいですが、地下神殿(冥界)に迷い込んだビジュアルは拍子抜けする感じ。

登場人物

セス:悪名高きゲッコー兄弟の兄。素っ頓狂なことを言い出す弟・リッチーに振り回されながら、見捨てることはない。
リッチー:ゲッコー兄弟の弟。金庫破りが得意。おかしな幻想にとりつかれている。

ジェイコブ:元牧師。妻を最近亡くしたばかり。
ケイティ:牧師の娘。カイルという彼氏がいる。美人。
スコット:牧師の養子。中国系である。

フレデリコ:ゲッコー兄弟を追うテキサスレンジャー。最近子どもが生まれたばかりである。
アール:フレデリコの育ての親に当たる存在。筋金入りのテキサスレンジャーであり、もうすぐ定年である。

カルロス:セスと取引しているメキシカンマフィア。
謎の女:リッチーの頭の中に話しかけてくる女。彼女は「自由にして」とリッチーに語りかけるが……?

ネタバレ

※それぞれの目線でエピソードが描かれるため、同じシーンが重複していることがあります

時の始まりから我々は存在した
月の影の中に 地上の血潮の中に
今我々は蜂起し、世界を手中に収める
闇と光を越えて
炎と水を越えて
日暮れと夜明けを越えて

森の中を走る女性。何かに追われている。部族のような男性たちに追われている。
「日暮れから夜明けまでの世界へ落ちよ!」
女性は抵抗もむなしく、蛇が這う深い穴の中に落とされる。たくさんのヘビが彼女を襲う。そして1匹は口の中に入り込んでいく。助けを求めるように、手を差し伸べる彼女。

目をくりぬかれた女の死体の写真を見ている保安官・フレデリコ。手のひらを切られ、そこに眼球が埋め込まれているのがわかる。
隣にいる老保安官・アールは、聖水の使い方について彼に尋ねている。フレデリコの子どもが洗礼を受けるからだ。娘の洗礼式に出るように頼むフレデリコ。しかし、いい返事は聞けない。彼は事件について調べている。その様子にアールが一言漏らす。
「テキサスレンジャーは悪を探す必要がない、向こうから来る」

トイレのために雑貨店に立ち寄ったアールだが、酒を買う。そしてふと、嫌な予感に襲われていると語り出す。店員とさりげなく会話するアール。銀行強盗と殺人を犯したゲッコー兄弟を探しているというアールに、店員は「そんな奴らは見ていない」と言う。アールはそのままトイレに入る。
「あと237日、いいな」(※定年退職までの期間)
トイレで鏡を見ながらそう言うアール。だが、トイレであるモノを見つけてピンとくる。

店員を問いただそうとした直後、アールは胸を後ろから撃たれる。メガネにスーツの男が、銃を構えている。

目を覚ますフレデリコ。靴を履き、カーテンを開ける。
レンジャーとしての任務を遂行するには、家族は持てないということが語られる。アールの口から、娘といかに過ごせなかったかがつらつらと語られる。さらに「俺が死ぬまでに晴れる日は237日」と言い出す。洗礼式に誘われても、やはり彼は断る。
「家族は持つな、子どもを持つな。家族を持つなら全力で向き合え」というアール。
自分はどう全力で生きるべきか考えておけというアールは「人生は一瞬」と囁く。

ゲッコー兄弟(弟のリッチーと兄のセス)は、冒頭の雑貨店に入っていく。しかし、彼らは強盗目的ではなく、この店で食料を買ってメキシコに逃げようとしているようだ。潜伏しようと主張するリッチーだが、セスは逃げることを主張する。トイレに入ったセスは、銀行強盗のことを思い出す。思いがけなく警官やレンジャーを殺したこと。それには、キレやすいリッチーの性格が大きく関係しているようだ。

店内では、女の子が品物を物色している。女の子に声をかけるリッチー。ジェシーという女の子が冷蔵庫の扉を開けた瞬間、扉の裏で別の女に入れ替わる。そのセクシーな女は語りかける。
「私が飲みたいのは、あなた」
ジェシーにイカれてると言われたリッチーは苛立ち始める。

店員にリッチーの行動についてチクるジェシー。軽口を叩いている彼女と女友達だが、次の瞬間、リッチーは入口に立ち塞がって銃をちらつかせている。セスがトイレから出てくると、リッチーは彼らに銃をつきつけているところに出くわす。正体がバレたといいながら、意味不明なことを呟くリッチー。しかし、そこに保安官がやってくる。女たちを人質にとって、保安官たちを追い帰すように指示するセス。そのまま隠れる。

フレデリコは、車の中で自分の子供の写真を見ている。洗礼式のことを考えているようだ。

老保安官をすぐに店外に追い出さなかったことにイライラするセス。女の子たちは、口をテープで塞がれている。リッチーにはそれが、なぜか赤く輝くように見える。

写真を飛ばされ、拾うために外に出るフレデリコ。

リッチーの目を見つめるジェシー。それがヘビのようになり「あのレンジャーは危険よ」と囁く。次の瞬間、リッチーはアールの胸を撃つ。外にいたフレデリコとゲッコー兄弟で撃ちあいになる。死にかけているアール、それを見ている店員を撃つリッチー。

保安官を説得している間、セスは彼に話しかけ続け、リッチーは回り込んでいく。

アールは「情けない男だ、フレデリコ。こいつらは俺たち全員を生かしておくつもりなんてない」と呟く。それでもセスは「人質と引き換えに自分たちを見逃せ」と迫る。フレデリコは、携帯を車内に忘れたことに気が付いて焦る。こときれそうな間際も、アールは悪態をついてフレデリコに戦うように言い続ける。

リッチーは女の子たちが宇宙人のような、モンスターのような姿に見えだす。「俺の頭の中をかき乱そうとしているのかもしれないが、そうはいかない」「俺はおかしくない、お前たちに惑わされたりはしない」と宣言する彼。女の子たちは戦慄する。
「本当に“弄ぶ”って言うのはどういうことか、教えてやる」
リッチーはセスのそばにやってくる。

保安官との会話。
「どんな気分だ」
「どんな気分って」
「死ぬのは」
「今日のうちに、お前も知ることになるさ」
リッチーは天井に張られた女のポスターを眺める。

「俺に残された天気の日の数は、どうやら間違っていたみたいだ」
と弱音を吐くアールを、フレデリコは励ます。

セスはカルロスという知人に電話をかけている。債券(監禁したら物凄い額になる)を手に入れたが届けられそうにないこと、迎えに来てほしいことを伝える。カルロスは彼らを安全なところに運ぶと約束するが、それまでリッチーを頼れと言う。リッチーには、セスに見えないものが見えるというのだ。

店員のピートはまだ死んでいない。話をしながら、彼は金庫を開けようとしている。どうやら、保管していた銃を金庫から出そうとしているようだ。しかし、兄弟が戻ってくる。セスはフレデリコに降参するように要求する。フレデリコは銃を手から放そうとしている。

また時間が巻き戻る。フレデリコの幸せな家庭の様子が映し出される。どうやら、彼もアールに育てられたような立場らしい。妻も、アールのことを信頼している、

しかし次の瞬間、彼はアールの心臓を抑えて止血している。フレデリコは彼らを見逃したいと思っている。作戦があるようだ。ピートはまだ金庫をいじっている。

フレデリコはトイレから出てきたセスに、リッチーのことで絡む。リッチーの頭がおかしいと言われ、イラつくセス。しかし、フレディはセスに「自分たちに手を出さない代わりに、偽の目撃情報を警察に流してやる」と持ち掛ける。しかし、彼らは却下する。
リッチーは今度は女の子たちをスパイだと言い出す。

カルロスとまた電話がつながるが、彼は「ボスが(お前たちを助けるのを)断った」と言い出す。自力でそこまで行けと言うカルロス。国境にある酒場に行けと命令する。

死期を悟ったアールは、フレディに「俺に残された時間はあと0日だ」と言う。

セスとリッチーは国境を目指すことを決める。
「約束だ、あのクズどもを殺せ」と言うアール。
「娘の名にかけて誓う」と応えるフレディ。
呆気なく彼は逝ってしまったのか。

しかし次の瞬間、フレデリコは走り出してセスに撃たれ、ピートが投げた銃をアールが受け取ってリッチーの手を撃ち、フレディは銃撃戦の反動からか、外に転がり落ちる。
「地獄で会おう」
カウボーイハットをかぶりなおしたアール。だが、彼はすぐにリッチーに射殺される。その彼の耳元に、謎の女が囁く。
「何かが近付いている。守れるのは私だけ」

次の瞬間、宇宙人やモンスターに襲われるリッチー。その物音を聞いて戻ってきたセスは、弟がジェシーたちに袋叩きにされているのを目撃する。
「アンタの弟、やばいくらいイカれてる」
女たちは出て行ってしまう。

店に放火して、弟を抱き起こすセス。手を撃たれたリッチーは痛そうだ。
「おとなしくしてろ、目立とうとするな」
弟にテープを渡して、傷口を縛るように指示するセス。

次の瞬間、フレデリコが起き上がる。彼は事前に、胸に段ボールを詰めていたのだ。走り去る車を見送るしかない彼。

「どんな手を使っても、あの悪党どもを殺せ。地獄の門まで追いかけてでも― 敵を討ってくれ」
「娘の名にかけて、誓うよ」