「ウェイワード・パインズ 出口のない街」前篇・第3話のネタバレ

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第3話 忍び寄る魔の手(Our Town, Our Law)

ベバリーの公開処刑を目撃したイーサンは、街から脱出する方法を必死に探す。自分と一緒に逃げるようケイトを説得するが、彼女はなかなか首を縦に振らない。一方、イーサンの情報が入らないままのテレサとベンは、とうとう自分たちで彼を捜そうとシアトルからアイダホへと車を走らせる。アイダホのFBI支局で情報をつかんだテレサはついにウェイワード・パインズへと向かう。しかしその途中、ポープ保安官に車を止められ…。
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ネタバレ

処刑されたビバリーに、住人の子どもが花をたむける。ポープ保安官は、住人たちの前でウェイワード・パインズの素晴らしさを説く。保安官は大変な仕事だが、皆から信頼されているから任務を果たせるのだと語り続ける。そしてこの街のルールを復唱させる。「街の外に出ない」「過去の話はしない」「以前の人生を振り返らない」「電話には必ず出る」。「ウェイワード・パインズでの暮らしを楽しもう、ウェイワード・パインズで幸せになろう」という住人たちの声が、イーサンを追う男たちの持つ無線機越しに森に響く。

ハロルドとケイトも、公開処刑から帰宅する。ケイトを待ち受けていたのは、無事に逃げたイーサンだった。今夜の光景について問いただすイーサン。ケイトと街から一緒に逃げようと持ちかけるが、ケイトは「ビバリーは当然の報いを受けて処刑された」とつれない。お湯が沸く音がした瞬間、こっそりとケイトは話しかけてくる。
ポープ保安官がケイトたちが通報したと言っていたのは嘘だということ。チップを持っていないと怪しまれるということ。一度道から外れてしまうと、戻れないこと。
そこに電話がかかってくるが、ケイトは出ない。イーサン宛の電話だというのだ。「生きて街の外に出ることはできない」という彼女を後に、イーサンは家を出ていく。

ビルの死体があった廃墟には、ビバリーの死体が吊るされている。その死体を下ろし、彼女の娘を探すことを誓うイーサン。

テレサとベンは、ドライブに疲れている。何の情報もないまま父を探し続ける母に、ベンは疲れてしまっている。何度もケイトの名前を出すベンに、テレサは「もうその名前は出さないで」と言う。

ビバリーの家の中に忍び込むイーサン。不動産屋がやってきて、「新しい家族が入居するからキレイにしろ」と命令する。不動産屋にその姿を見つかるイーサンだが、不動産屋の男は彼を見逃す。イーサンは家から出て、ワイオミング州のナンバーのトラックが走っているのを見つける。

テレサは、イーサンの会社のボイシ支社を訪ねて、受付の女性に事情を話す。そして彼女が席を立った瞬間、パソコンから必要な情報を抜き出す。(テレサもイーサンやケイトと同じく、捜査官の訓練は受けていたが結婚して専業主婦になった)
イーサンの足取りをつかんだ2人。だが、それをイーサンの同僚のアダムに知られてしまう。

ガソリンスタンドへ足を運ぶ親子だが、ウェイワード・パインズのほうでその姿を見たという少年の目撃情報を得て、車を走らせる。
途中でパトカーに停められるテレサ。こっそりオイルをまきながら車に近付いてきた保安官は、なんとポープ!彼は車がオイル漏れを起こしているといい、ボンネットを開けて様子を見るという。もちろん、ポープは修理するどころか、車を壊してしまう。そのまま車は走り出す。

トラックに忍び込むイーサン。大きな倉庫にいることがわかる。いくつもの車が置かれているなかに、自分の家の車を発見して中に入る彼。そこにはテレサの身の回りの品がラベリングした袋に入れられている。ベンの壊れたギターも見える。荷物の中から、夫婦のツーショットを見つけてショックを受けるイーサン。しかし、ポープに襲われてしまい、意識を失ってしまう。
「なんでお前だけ特別なんだ?」
ポープの声が響く。

気が付いたら、彼は病院の一室の床に転がされている。電話がなり、妻と息子が退院したという一報がある。起き上がり廊下に出て、パムに話しかけるイーサン。「自宅にいると思うわ」「ラッキーだったわね、昨日とびきりいい物件があいたのよ。前の住人は“喉を傷めた”らしいわね」
それを聞いて立ち去るイーサン。
「ああいうことを伝える時には、詩的に言うようにしてるの」
パムは生まれたばかりの赤ん坊を抱きながら、まわりの看護師に話している。

ビバリーの家に行き、ベンとテレサと再会するイーサン。不動産屋が登場して「家族がそろいましたね」と微笑む。くってかかりそうになるイーサンだが、「この街の家にはどれも、最新式のセキュリティが設置されています」と言われ(盗撮・盗聴されており、自分もやらされている側の立場であるというアピール)、引きさがる。
テレサから保安官の話を聞き出すイーサン。かかってきた電話を払いのける。ベンは(2話に登場したアレックスに)「ベン、この街へようこそ!」と声をかけられる。

ポープのもとを訪れるイーサンだが、彼はパムと密談している。
「あなたにこの街で幸せに暮らしてほしいだけなのに」
というパムに、公開処刑や壁のこと、注射のことを問いただす。そしてこの街は普通じゃないと叫ぶ。
「そう、この街は普通じゃない。最高の街なの」
ポープは掟に従ったほうが安全だ、家族を守りたいならばと警告する。だが、イーサンはさらにポープを挑発する。そこに電話がかかってきてパムがそれに応答する。
イーサンは諦めて出ていく。パムとポープには実権がないから、話しても無駄だとわかったのだ。

ベンは自宅軟禁にイライラしている。

ドクター・ジェンキンスと再会するイーサン。真実を求める彼だが、ドクターもはぐらかすだけだ。街を出たがっているイーサンに「君には家族がいる、君は優遇されている」と語りかける。そして「頼むからこの街にしてくれ」と言うが、イーサンは「それは無理だ」と返す。
「どうしてだ」
「俺の居場所じゃない」
ドクターは雨の中、取り残される。だが、家の郵便受けには既に「バーグ」と記されてしまっている。

ベンは家の窓から父を見ている。イーサンは周囲を伺いながらどこかへと姿を消す。それを追うベン。

ケイトとイーサンは森の中で密会する。テレサと息子まで街に来たということを知り、驚くケイト。

その頃テレサは、部屋から抜け出したベンを探していた。だが、階下に降りた瞬間、ポープが台所に侵入していることを知る。ポープはテレサに会いに来たとニヤニヤしながら話しかける(テレサは超美人)。彼を怪しみ、なんとか立ち去ろうとするテレサ。
だが突然、「(助けてくれて)ありがとうは?」と礼を要求するポープ。イーサンもテレサも自分に感謝していないとイライラし始めるポープ。家から出ていくように言われた保安官は、「大切なことを忘れるな。ここは俺の街だ」と言いながら出ていく。

ケイトは洗脳されたわけではなく、生き延びるために周りに合わせているのだと告白する。他の住人もそうだと。

ベンは帰宅して、イーサンがケイトといることを告げる。

ケイトは、イーサンがしたことは全て試したという。だが、イーサンはケイトを鼓舞して「俺の知っているケイトは簡単にあきらめない」と励ます。
「隠れるのをやめる気になったら、会いに来てくれ」
と立ち去るイーサンを、ケイトは見つめている。

帰宅したイーサンだが、そこには結婚指輪だけが残されている。慌てて妻と息子を追いかける彼。

徒歩で街を出ようとしていたテレサとベンだが、保安官の車に追いかけられ、森の中に追いつめられる。反抗的なベンを殴り、車の中へと行かせるポープ。そして、倒れているテレサのもとにジワジワと歩み寄る。だがそこにイーサンが登場して、ポープと取っ組み合いになる!しかし、ポープは銃を突きつけ、イーサンを殺そうとする。
そこで車に入るように命令されていたベンがパトカーを運転して、ポープをはね飛ばす!
「真実を知ろうなんて思うなよ、想像よりもよっぽどおぞましい」
イーサンはポープにとどめをさす。

壁の扉を開けて街の外に出ようとする一家。だが、ポープの死体を何かが壁の外へと引きずり出し、壁の外へと運んでいくのを目撃する。壁の外からはおぞましい鳴き声が響き渡る。イーサンは一度開けた扉を、慌てて閉めてしまう。

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