「13の選択」

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2014年の映画「13の選択」。アメリカ映画です。
オリジナルはたしかタイのホラー映画だったかな?「レベル・サーティーン」。アメブロのほうでネタバレブログを書いたのですが、原作は激しくおすすめの映画。
しかし、ハリウッドリメイク版となるこちらの映画はややボケてしまった印象しかありません。

あらすじ

借金持ちの父、施設に入っていた弟を養う主人公は彼女との結婚を控え、金策に苦しんでいた。そこに奇妙な電話がかかってくる。電話の主は、彼をあるゲームに誘う。

ネタバレ

ざっくりネタバレしていきます。主人公は仕事をクビになり、父が借金持ちのろくでなし、弟も施設から出てきたばかり(障碍者らしい)。婚約者は妊娠しています。

そんな男に電話がかかってきて、彼をゲームに誘ってきます。
「他の人に喋るな」「ゲームの邪魔をするな」といった基本ルールがありますが、彼はゲームに巻き込まれていきます。

①ハエを殺す
②そのハエを飲み込む(食べる)

ゲームをクリアするごとに入金があるのですが、それを確認する主人公。
翌日からさらにゲームにのめり込みます。

③子どもを泣かせる
→そのおかんにゴミ箱でブン殴られる

④盲目の子どもが作った像を燃やす
→火事になる

その裏では、婚約者と折り合いの悪い父が嫁いびり(小便した後のチャックをあげろ、みたいなイビリ)をしてます。

⑤ホームレスを追いかけて、ショッピングカートとダチョウを交換してもらう
(※ごめんなさい、メモに書いてあるけどあんまりこのあたりは覚えてません)

⑥男をコーヒーに誘い、4時までに席に座らせて目の前にコーヒーを置く
→男は死体。その死体をコーヒーショップに運び、注文する。
後ろには警官がおり、怪しまれるが警官を言い負かしたことで⑦もクリアとなる。

ゲームをやめたいが、お金のためにやめられない男。全部クリアしたら、罪も抹消されると言われて続けるしかない。

⑦は前述

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⑧トラックで移動してある家の中に行くと、男がいる。
昔自分をいじめていた男が、目の前でナースに麻酔を打たれる。局部麻酔された彼の右腕を切断しなければいけない!

同級生は金を積まれており、この件には納得しているようだ。この課題をクリアするも、血まみれの同級生を病院まで送っていく。

⑨だが、同級生の兄(同じくいじめっこ)をイスで殴る。

主人公は徐々に興奮していく。

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⑩婚約パーティで、乾杯の時に「インターナショナル」を歌いながらホールにある75パーセントの陶器とガラスをバラバラにして、花器に小便することを求められる。

そこに警察がやってくるが、「女性に下半身を見せた」容疑で、弟のマイケルが逮捕されそうになる。時間稼ぎを装って、パーティ会場を破壊する主人公。

⑪警官に対して暴れ、逮捕される。

しかし、彼は外に出て話を知っているらしい男(キャンピングカーで暮らしている)に話を聞きに行く。
この実験の目的は人格の完全なる破壊であること、誰もがモンスターになりうることを聞かされる。

⑫洗濯物を干すのを手伝う

あるおばあさんの洗濯を手伝う主人公。だが道路にまで洗濯ものを干すワイヤーを張り、バイカーを殺させる(ワイヤーで首を飛ばす)のが黒幕の目的だ。バイカーも金をもらってこの道を通っている。主人公はこの課題をクリアできないが、誰かがワイヤーを付け直して課題をクリアする。
死体のリュックの電話がなり、主人公はそれに出るしかない。彼は「もう僕は降りる」と号泣する。

だが、終わらせるには13のレベルをクリアするしかないのだ。

⑬家に戻る主人公。父がおり、弟もいる。
このゲームにはもうひとり参加者がいる。この男がワイヤーを張り、バイカーを殺したのだ。最後の課題は「家族の誰かを殺すこと」。

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主人公はろくでなしの父を殺そうとする。だが父は言う。「ゲームは昔と比べて変わった」と。
父はかつての勝者なのだ。「レベル13はキツかった」という父。そう、父が母を殺したのだ。
「お前を勝たせない」自殺する父。

家族はお互い、兄と弟しか残っていない。
彼らは刺し違えるような形になり、マイケルは致命傷を負う。「お兄ちゃんの結婚祝いを買いたかったのに」という弟。だが、勝者は兄なのだ。

この実験を知っており、主人公に助言したキャンピングカーの男は証拠を持っていたが、そのせいで刑事に殺されてしまう。刑事も内通者だったのだ。

主人公は彼女のもとへと急ぐ。だが、彼は彼女にも「ハエを殺せ、そしてそれを食べろ」というゲームの誘いの電話がかかってきたことを知る。慌てるも、婚約者はピシャリとその誘いを断る。主人公は傷口を抑えながら、微笑んでいる。
原作であった「人糞3本食い」がないのが非常に不満であります。半分以上は原作通りなのですが、そこから改変された部分がイマイチなのも解せないし、原作のラスト「お父ちゃんと殺し合う」をよりマイルドにまぜっかえしてしまった印象。
どうせ見るなら原作のほうをおすすめします。昔の「世にも奇妙な物語」みたいな感じの主人公の顔がたまりません。