人生は有限である「きっと、星のせいじゃない。」

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やけにいろいろオシャレなのですが、その重さにズドンとやられる「きっと、星のせいじゃない。」。2014年のアメリカ映画です。

末期ガンの女の子と、骨肉腫で足を切除した男の子が出会って恋に落ちる話。ウィレム・デフォーがヘンクツでイヤミな小説家を演じているのですが、その演技もまたいいのであります。

あらすじ

ジョン・グリーンのベストセラーYA小説『さよならを待つふたりのために』を「ファミリー・ツリー」「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリー主演で映画化した全米大ヒット感動青春ラブ・ストーリー。難病を抱えながらも懸命に生きる10代の男女の切なくも瑞々しい初恋の行方を綴る。共演は「キャリー」のアンセル・エルゴート。監督は、これが長編2作目の新鋭ジョシュ・ブーン。

17歳のヘイゼルは、末期のガンで肺の機能も低下し、酸素ボンベが手放せない。入退院を繰り返しているせいで学校にも通えず、友だちもいない。そんなある日、両親にお願いされ、好きでもないガン患者の集会“サポートグループ”に参加した彼女は、骨肉腫で片足を切断した高校バスケットの元スター選手ガスと出会う。すぐに意気投合した2人は、大好きな本を交換することに。ところが、ヘイゼルの愛読書『大いなる痛み』は、物語の途中で唐突に終わっているものだった。どうしても続きが知りたい2人は、ガスの尽力もあってついにアムステルダム在住の作者と面会できるチャンスを得るのだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350659

ざっくりネタバレ

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・17歳の冬。「痛みは感じるべき」と思っている、末期ガンのヘイゼル。
・大嫌いなサポートグループで出会ったガスに、恋をする。彼も彼女を好ましく思っている。
・ガス、タバコをくわえる(吸わない)クセがある。「人の命を奪うものをあえてくわえる」という、シニカルな行為らしい。
・オーガスタスの親友(病気友達)が失明。そのせいで失恋する。その傍ら、どんどん仲良くなっていくガスとヘイゼル。
・途中で作品を書くのをやめてしまったアムステルダムの作家に会いに行くヘイゼルとガス。しかし、お金の問題、設備の問題をクリアできず、具合が悪くなる。「私は爆弾なの!」
・しかし、親のはからいもあってアムステルダムに行けることに。「私たちは友達」と言いながらも、どんどんガスに惹かれていく。
・アムステルダムの素敵なレストランに行くことに。「今夜はお二人のために、星を全部ボトルに詰めてあります」というオシャレ発言を店からいただく。
・しかし、ヘイゼルが好きな作家はイジワルでアル中のおじさんだった。がっかりすて彼の家を後にする2人。
・彼のアシスタントが観光を手伝ってくれる。アンネ・フランクの家に行き、初めてキスをする2人。その後は初体験もしちゃうよ!
・ガス、全身転移がわかる。余命僅か。
・ガスの親友の気を晴らすために、元カノの車に生卵を投げまくる。
・ガスに頼まれて、弔辞を書き上げるヘイゼル。その8日後に、彼は死んでしまう。
・用意していた弔辞を読めないヘイゼル。彼の親や参列者を苦しませるだけではないかと判断した。
・イジワル小説家が彼女のもとを訪れる。彼もまた、自分の娘を失っていた過去を持っていた。だが、自分勝手な彼をヘイゼルは冷たく追い払う。
・しかし、小説家はヘイゼルに届け物があったのだ。彼は、ガスが自分宛てに送ってきた弔辞を彼女に渡すために、ヘイゼルを訪ねてきたのだ。それを入手して、涙を流しながら読むヘイゼル。

 

爽やかでありながら、人生についてすごく考えさせられる映画。相変わらずTwitterなどのSNSをもりもり盛り込んでありますが、手書きのやわらかい白文字でSNSのやりとりが具現化されていく感じはいかにも女性好みな感じ。キャストの演技もとにかく見事で、主演の女の子が「ダイバージェント」に出てたことなんてすっかり忘れて見とれてしまいました。