「RPG リアル・プレイング・ゲーム」

rpg rpg

すごく変わったポルトガル映画「RPG リアル・プレイング・ゲーム」。2013年の映画です。
まあ、当たりかハズレかでいったらハズレかなあ……。

あらすじ

永遠の若さと命を欲する大金持ちの男女。彼らは別世界(意識だけの世界)に飛び、正体を隠したまま、そして記憶がない状態でバトルロワイヤルに挑むことになる。
最後まで生き残った者が、永遠の若さを手に入れるのだ―。

ネタバレ

若い肉体を手に入れることができるという施設に集まる金持ちたち。脳に情報を移し、「リアル・プレイング・ゲーム」で生き残った者だけがその体を維持することができる。
(理論は不明)
納得してゲームに参加する富豪。お気に入りの肉体を選び、ゲームに飛び込む。

気が付いたら、彼らは若い肉体で廃墟にいた。周囲は塀で、出ることはできない。彼らは自分のこともはっきり覚えておらず、なぜここにいるのかも忘れている。ここで ゲームの司会が登場し、ルール説明を行う。

①生き残るのはひとりだけ。
②1時間に1人殺さなければならない。殺されなければ、ランダムに(司会者の選んだ人間が)殺される
③ただし、むやみに殺してもダメ。相手の正体(本当の正体)がわからずに殺したらミスとなる(殺した側も死ななければいけない)。その人間が、どの肉体の持ち主なのかを知らなければOK判定にならない。相手を殺したら、殺したと思う人間(老人の姿の方)のホログラムに触れて照合する。
④壁の外に出ようとしても死ぬ

この世界には10人の男女がいます。
主人公、そしてそのガールフレンド的な存在になる女子。男はやたらと強い男、ナヨナヨした男、マッチョな中国人、イヤミっぽい男がいます。女はレズっぽい女子、セクシーな女の子、やたらと腕っぷしが強いボーイッシュ女子、髪の毛がチリチリした女子などがいます。
(テキトーな分け方!)

殺し合いがさっそく始まる!というわけでもなく、やたらとまぐわったりキスしたり同性愛に発展したりします。実は異性の体を選んでいるパターンもあるので、推測はかなり難しいよう。
しかし突き飛ばして塀にぶつけて感電死させたり(黒こげになる)、こっそり殺したり、手を砕いて首をかっきったり、爆死したりと「バトルロワイヤル」も真っ青の展開が続きます。主人公もガールフレンドと殺し合いになり、池に落っことして終了。このあたりの死にざまはかなりテンポがいいのですが、単なる死にざまショーなので割愛。
そもそも、名前が明かされないので(全員記憶喪失だから)非常に説明しにくい映画でもあります。あと、全員の老人の姿とか設定がこちらには事前にわからないので、ぽかんとするしかない。 ルールも複雑ですし。展開もメモってあったのですが、全然面白くまとめられない……。

まあ結局、性格がドス黒い主人公が勝ち残り、最後現実世界に戻ってきます。しかし、彼は若返ったと催眠をかけられている状態で、本当は老人のまま。ゲームの施設にいた司会者や巨乳の姉ちゃんは示し合わせて老人からかすめとった大金を持ち、消えていきます。

集団詐欺の話だけは勘弁して!と思っていたのですが、まさかのそのラストでした。
しかし、金持ちの老人を騙しまくってもすぐバレて消されると思う。そこまで描いてくれていたらよかったかもしれない。