ゾンビドラマ「Zネーション」シーズン1・7巻(第13話/最終話)ネタバレ感想

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さて、13話でシリーズ1が完結するこちらの「Zネーション」。
ラストは想像もしていなかった(急すぎる)展開がずらずらっと続きます。にしても、1話だけのDVDってレンタルする時損な気持ちになりますよね。

第十三話のあらすじ

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ゾンビのドクター/Doctor of the Dead

ゾンビウイルスの脅威が始まる4年前のニューヨーク・シティ。気味の悪い医者が、麻薬中毒者から脳組織を盗み出す。そして現在、ロッキー山脈西部を走る一行は、市民Zの指示でフォート・コリンズへと進路を変える。いよいよ彼らの旅も終盤へ。マーチ博士は現れるのか。ワクチンは開発されるのだろうか。チームと市民Z、そして全人類の運命はいかに…。

http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/znation/ep.php

第十三話のネタバレ

BZ4年(ゾンビウイルスが蔓延し始める4年前)。
当時のニューヨークを「博士」と呼ばれる男が歩いています。
怪しげな男に仲介されながらビルの中に進んでいく博士。彼が入っていく部屋には、ヤク中のようなぼろぼろの男が寝ています。男に注射をする博士。男が「助けてくれるのか?」と聞きますが、博士は微笑んで「君が私を助けるんだ」と言います。そしてさらに、鼻に注射を突き差し、何かを吸い出す博士。
彼は部屋から出ていき、ビルを立ち去ります。その廊下には、仲介人の男も倒れています。その腕には部屋の中の男と同じ注射が刺さっていて……。

現在。
コロラドの研究施設に行くことになった面々。実は12話の時点でコロラドには到着しているので、移動距離がかなり短くなったことに。
足のケガのせいで道端でゲロゲロしているカサンドラ。明らかに体力も落ちています。
ガソリンも弾もない、かなり絶体絶命の彼らですが、とりあえず、コロラドのフォートコリンズにある施設へ向かいます。

車のなかで、これからのことを話し合うみんな。マーフィを送り届けたら、皆がバラバラに行動することになるようです。いや、ゾンビのいる世界で生き残りたかったら単独行動は危険すぎるんじゃ……誰もジョークだとも本気だとも言わない、ふわふわした会話です。

さっそく施設に着きますが、案の定ゾンビに襲われます。
マーフィに助けてほしいと懇願する彼ら。だって、銃弾は3発!どう考えても太刀打ちできません。
マーフィに指示され、彼に抱き着いて一緒に移動する彼ら。そうすることで、襲われずに済むようです。ちょっとかわいい絵面だ。こうしてようやく施設の中に入ることに。

BZ3年(ゾンビウイルスが蔓延し始める3年前)。
エボラウイルスの患者にまた謎の注射をしているらしい「博士」。
「もっと素敵な場所に連れて行こう」とつぶやきます。この博士の言葉のチョイスがいちいちキモチワルイですね。

誰かの誕生日パーティをしていたらしい、研究所内部のスペース(バイオハザード2のレオンへの“歓迎会”を思い出す……)。それを利用して、襲ってきた研究者ゾンビには、ケーキをぶつけて視界を奪います。こういう描写は面白い!すき。
しかし、施設内に鳴り響く電話にびびる彼ら。急に展開がバイオっぽいんだよな、やはり。
どうやら、この施設には何かに感染して隔離されていた人たちが存在したようです。

ここで市民Z(サイモン)と連絡をとることができ、サルの動物実験動画を閲覧する彼ら。しかし、ゾンビ化した猿たちの実験動画には、ゾンビがこの世に発生する「前」の日付がついています。
この事実とは果たして―?

また博士のエピです。現在よりも少し前の話。
放置された様子の施設(現時点でマーフィやロベルタたちがいる施設)に侵入する「博士」ともうひとりの男。施設内はぐちゃぐちゃで、血痕も落ちています。ここにはゾンビウイルスが蔓延したのか?という感じの荒れ方をしています。
もうひとりの男は「博士」と同等の立場の人間のようですが、彼の実験台にさせられる羽目に。博士は自分だけマスクをつけ、赤い液体の入った試験管を割ります。男は倒れて苦しみますが、またまたその男の鼻(脳?)から、何かを注射で吸い出す博士。

現在。
その施設は「隔離施設」であり、中に入るには「除染」しなければならないことがわかります。
(除染しないで外に出ると、ウイルスを蔓延させないように施設が爆破されるらしい)
全員が裸になって、除染を受けることに。
カサンドラは、フラフラです。また、マーフィの傷が広がっているように見えるというドク。マーフィはイライラ。
具合の悪いカサンドラを置いていくかで議論になりかけますが「俺が担いででも連れていく」という10Kがカッコイイ!

隔離されている人の監禁部屋を発見して、覗きこむロベルタたち。
おそらく生きている人(元気がないからゾンビじゃなさそう)なのでしょうが、ハエにたかられまくっている女性を発見!
また、ゾンビ化した人が監禁部屋の扉を突き破ろうとして、ドアの小窓から急に顔をチラ見せさせます。
真っ暗な部屋のドアの小窓からゾンビがドーン!ドーン!してくるのが怖い。

さて、ここで突然変異ゾンビも登場。顔がぶつぶつでただれているこのゾンビたちは、突然変異型でマーフィの指示を受け入れません。
暗闇の中で襲い掛かってくる顔ブツブツゾンビ!シャーシャー言ってて怖いです。暗いなかで懐中電灯の光を頼りに戦わなければならないという展開もなかなかにスリリング。「カメラのフラッシュが瞬く中で戦う」より、視点がぐらんぐらんするのがいいですよね。
そのゾンビの首をヘッドロックからちぎりとるマーフィ!おや、ゴリラかな?

また博士のエピ。現在よりも少し前。
病院でゾンビウイルスに感染した男から、またまた注射で何かを抜き取る博士。
鼻の奥に注射針を刺して、脳から何かを抜いているのか?真っ赤でぐにょぐにょした液体が、中にたまっていく様子が描かれます。

現在。
ガチで死にそうになってきているカサンドラは「お願い、私のせいでみんなが死ぬ」と懇願。とうとう彼女を置いていくことになります。
それぞれ、お別れをするカサンドラ。
たしかドクが「俺の本名は皆に秘密だぞ」とカサンドラに囁くシーンがありますが、これは何かを意味しているのか?「わかってる」と答えるカサンドラ。
ちなみに10Kとはしばし見つめ合い、おっ?おっ?と思うのですが、がっつりハグするカサンドラ。キスシーンはありませんでした。
そもそも、二人が惹かれあうようになるシーンがひとつも挿入されていないので当然ではあるのですが、じゃあなんであんなにじっとり見つめ合うシーンを作ったのかはわからない。
同志みたいな感じなのかな?

「お別れを言ってきて」と言われ、最後にカサンドラと二人きりになるマーフィ。彼はすぐに部屋を出てきますが、二人の最後の会話は描かれません。
マーフィは彼女に何かしたのか???

さて、件の女博士は感染した研究員を、施設内で監禁していましたことがわかります。ゾンビのようでありながらも、人間としての意志が残っているこの研究員を発見して、驚くマーフィ。カラカラに干からびていて、ゾンビというよりミイラです。何かを見てほしいらしいこのゾンビ男の指示に従い、パソコン内に残された動画を再生することに。

その動画から、彼が「ゾンビウイルスの人間実験第一号」であることがわかります。ゾンビにならなかったが死んでもいない、そして死ねない男。
「マーチ博士にやられたのか?」との問いに頷くこの男、何かを呟いています。耳を寄せると「殺して 殺して」とひたすら呟いているのです。

そんな修羅場に現れた、謎の男たち。現れたのはマーチ博士(件の女博士)ではなく、前述のマッドサイエンティスト風「博士」です。「人類を救うために来た」というこの男。
カーツ博士と名乗るこの男の正体をこっそり調べるサイモンですが、カーツ博士の写真とこの男の顔が異なることから、画像検索をかけることに。この博士の正体は「クリアン博士」。生物兵器のプロであり、黒い過去を持つ男でもあるよう。彼は、ワクチンなんかを作ろうとしているのではない!と察知するサイモン。
サイモンは必死に施設内に「その男は危険」とアナウンスします。

と、そこに現れたのはカサンドラ。なんと、頬を何かに噛まれた跡があります。彼女の眼はぎらぎらと光り、マーフィと同じように黄色く濁っています。ということは……!
銃を向けられて「撃たないで……私は生きてる」と呟くカサンドラ。
マーフィの命令通りに動くカサンドラですが、彼の「殺せ!」という命令通りに動き、博士のSPたちをばったばったとなぎ倒します。

その一方で、ドクは胸を撃たれて倒れてしまい、マーフィはひとりで逃げ出します。除染せずに、施設の外に出ようとするマーフィ。しかし除染しないで外に出ると、ミサイルが施設に飛んできます(すごいルールですね。「出られない」とかじゃなく、施設ごと潰されるのか)。皆を殺すことになると警告するサイモンですが、マーフィはそれを聞き入れません。

ミサイルはどんどん打ちあがります(このへん、アメリカのミサイル主義を皮肉っているのか??)。
ドクはちょっぴり死にそう。ロベルタと10Kが助けて外に逃げようとします。しかし、ゾンビSPが起き上がってきてピンチ到来。

エレベーターのなかで、顔の皮を剥がすマーフィ。べりべり皮が剥けていきます。異様なほどです。これは何かの変化なのか?

ミサイルが迫るなか、カサンドラはゾンビを食い止めながら「早く逃げて!」と叫びます。ロベルタと10K、ドクに肩を貸しながら逃げることに。
彼らはエレベーターのなかでマーフィの皮を見つけます。「脱皮だ」と表現されるマーフィの皮ですが、なんで脱皮したの?ヘビなの??

なんと裸で逃げるらしい、マーフィ。彼の全体像は明らかになっておらず、ルックスがゾンビよりなのか?それとも、まったく別の何かに見えるのか?も、わからないまま。
彼は製薬会社から乗ってきた車に乗り込み、逃げます。そこに積まれている大量の薬物と一緒に。

次々と飛び立つ、ミサイルの標的を確認するサイモン。しかし、その標的のなかに「ノーザン・ライト基地」であることを知り、膝から崩れ落ちます。

ここで、それぞれのキャラクターの表情が挿入されます。例のフェミニスト拠点に残ったアディも、空を飛んでいくミサイルを眺めています。

地味に徒歩で逃げる博士。
博士の乗ってきた車で逃げるロベルタ、10K、ドク。
サイモンは基地の入り口まで走り、空を見上げて呟きます。
「この世の終わりなんて嫌いだ」
その視線の先には、基地めがけて飛んでくる大量のミサイルが……!!

と、ここで終わるんですね!ちょっと~謎ばらまきすぎじゃない?と思うのですが、それにしても13話はギュギュっと話が詰まってます。
・ロベルタたちは、ミサイルから無事に逃げられるのか?
・ドクは生き残れるのか?
・「本名」の謎は?
・施設に残ったカサンドラは?
・マーフィはどこに向かったのか?どんな姿に変化したのか?これからどうするのか?
・サイモン(市民Z)は、ピンチを切り抜けることができるのか?
・謎の男、クリアン博士は今後どのような形で登場するのか?
・マーチ博士は生きているのか?
・洗脳されたアディはこれからどうなるのか?
・マックはアディを助け出すことができるのか?
と、こんだけ謎があるんだぜ。ぺっぺっ。

とはいっても、だいたいみんな生き残って、新しい仲間もいきなり増えたりしているんだろうなー(投げやり)。マーフィとカサンドラが合流したりする可能性もあるのかな?
そういえばゾンビウイルスが生物兵器として開発されていたらしいですが、今後はそのあたりももっとクローズアップされていくのでしょうか。
いささか乱暴な展開が多く(カサンドラが急に怪我して急に死にかけるとか)、ロードムービー要素がもうちょい欲しかった~!という気持ちもあるのですが、シーズン2にも期待したいと思います!