ゾンビドラマ「Zネーション」シーズン1・6巻(第11話~第12話)ネタバレ感想

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この巻から、シーズン2への前フリが盛りだくさんになってきます!とにかく謎を投げっぱなしすぎるので、シーズン2が見られるまでのストレスがなかなかにハンパない。
「どうなるのかわからない」のはもちろん、登場人物が全員ピンチに陥ります。

第十一話のあらすじ

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慈悲のシスターたち/Sisters of Mercy

ようやくマックとアディに再会した仲間たちは、1人で旅をしていた少年の案内でユタ州のコミューンにやって来る。そこは、男に傷つけられた女たちが暮らすコミューン「慈悲のシスター園」だった。奇妙なくらい平和な共同体で休養する、ウォレン、カサンドラ、そして過去の思い出に葛藤するアディ。アディの心は揺れ動く。だが仲間の1人が撃たれると、ユートピアの幻想は一気に崩れ去る。

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第十一話のネタバレ

市民Zから情報をもとに、なぜか急に地下道を歩いているアディとマイクたち。そこでラッキーなことに、ロベルタたちと再会することができます。
こちらも唐突に有刺鉄線に引っかかって足をけがしている設定になったカサンドラは10Kに肩を貸されて歩いています。ここを歩いているのは、ずばり地下にいる、ある男に助けてもらうのが目的。チェスターという男を探す彼ら。
しかしチェスターは既に死んでいるし(自殺)、アディは急にハイテンションでばんばんゾンビを殴り殺すし、あんまり良くないムード……??

しかし初めて、市民Zと顔を見せて配信することにも成功。「いい知らせだ、カリフォルニアは無事だった」と言いながらも、アディにイケメンアピールするサイモン(市民Z)。そのせいでマックとはバチバチします。

地上に戻り、移動する彼ら。道端で干からびている子供ゾンビが彼らに手を伸ばしてきますが、視界から彼らが消えた瞬間、またぱたりと手を落とします。
また、似たような子供ゾンビ(こちらは元気なゾンビ)に遭遇するも、アディが慈悲を与えることに。しかし、そこでフラッシュバックが起こり、彼女は固まってしまいます。ロベルタが助けるものの、アディはかなり不安定な状態になっています。

と、そこに生きている子供・サムが登場。「パパに会うためにソルトレークシティに行く」という少年ですが、あまりにも危険な旅のプランにロベルタは彼を車に乗せ、家に戻すことにします。ちなみに、サムの背負っているカバンと、子どもゾンビたちのそれが同じなんですね。日能研みたいな色合いのカバン。この意味とは……??

サムの家だという、バリケードばりばりの拠点に到着するロベルタたち。ヘレンという女性が組織のリーダーが出てきて、ここは女性しかいない拠点だと明かします。ということで女性は中に、男性は外で待つことになります。男性陣は文句タラタラで、外にテントを張って待つことに。

ヘレンの夫は「一夫多妻制」を取り入れていた男であり(浮気性なのか、ホントにそういう思想なのかはイマイチ不明)、ヘレン以外の彼の元妻も何人か同じ拠点にいます。もちろん彼女は怒っていないし、(元妻以外の女性も含め)皆も苦労してきたから協力し合いたいと語ります。
しかし、ロベルタはその思考の危うさを見抜きます。というのも、男の子がほとんど施設にいないから。なんと彼らは13歳になると旅に出されるのです。つまり「ゾンビによる間引き」されているというわけ。「親切な人には裏がある」と憎々しげに言い放つロベルタです。
カサンドラはここで手当てをしてもらいますが、ロベルタの意見に賛成。反対にアディはヘレンにべったり。とても危険な雰囲気です。

さて、外にいる男性陣。彼らにパイを差し入れにくる組織の女子が現れます。マーティのことを「ハンサムよね♡」と気にしているこの子は、マーティのテントに侵入して誘いまくり。傷跡を見ても引かずに迫りまくり!

アディは過去を洗いざらいヘレンに告白。フラッシュバックの過去はもちろん、カサンドラのいた組織の人肉パーティも彼女のトラウマになっています。ヘレンに優しく慰められるアディ。それが彼女の計画だとも知らずに、です。

しかしそこに、女性を傷付けた(暴行なのか強姦なのかは不明)という男をひっとらえてきた女性陣。彼を処刑するというヘレンは、男を謎の小屋に無理やり押し込みます。その中にいたのはゾンビ熊(CGばりばり!)。ゾンビ熊に男を食べさせるという残酷な処刑法ですが、アディは麻痺したようにそれを見ています。こっそり覗いていたドクは、大慌てでテントに戻ります。

ヘレンに命じられ、アディとロベルタはさらわれていなくなった女子を探しに外へ出ることに。アディと別の女の子が囮になり、バイカーの男を逆ナンして油断させます。バイカーたちを拘束し、囚われの女の子たちを取り戻したヘレンたち。しかしそれでは足らないのか、彼らを同じ鎖でつなぎ、ヘレンはアディに「あの男の頭を撃って」と命令します。
「俺は関係ない」「女の子たちと同じようにとらえられただけ」と訴える青年。
しかし、ヘレンはアディにこう囁きます。
「人肉を食べたあの男たちを思い出して」
無表情のまま、無実らしい男を撃ち殺してしまうアディ。それを止められなかったロベルタも息を飲みます。撃たれてゾンビになった男は、同じ鎖でつながれた男たちを噛み出します。数珠つなぎでゾンビに噛まれ、ゾンビ化していくというこれまたむごい処刑法です。

この拠点とヘレンから離れようとアディを説得するロベルタ。でも外の世界よりも落ち着くここに留まりたいと思うようになったアディに、ヘレンが入れ知恵をしていきます。

外に出て、マックにさよならを告げるアディ。
「あなたの死ぬところを見たくない」
そう主張しますが、マックは負けません。ケンカになり、逃げるように中に逃げ込むアディです。

さて、ゾンビの腕をちぎったのか?さきほどのバイカーの男が鎖を引きずりながら1人逃げてきています。そして、マーフィにぞっこんの女の子が彼のテントから出てきたところを襲います。この子を人質にヘレンを殺そうとするこの男ですが、皮肉なことにこの男を始末したのはマック。それでもアディはマックと一緒に行くことを拒否。

ここで初めてマックをカッコイ~!と思うのが、アディのことを待つ!とマックもここに滞在する(というよりも、拠点の外で待つということなのですが)ことを選びます。
アディとマックはここでシーズン1を退場。(ラスト間際にちらっと出てきますけど)
ロベルタ、ドク、カサンドラ、10K、マーフィは立ち去ります。

なお、マーフィといちゃいちゃした女の子はお腹をさすっています。もしかして、ハイブリッドキッズが生まれるのだろうか?ということを匂わせているエピでもありますが、シーズン2はシーズン1の1年後とかの設定になるのだろうか?それともエイリアンの子どもみたいにすぐ生まれるのかね?

そして、最後はまた外に出させられ、夜道を辿りながら歩いていく少年・サムの姿が出てきてこのエピは終わりです。

急にアディが洗脳されてしまったり、ゾンビ熊が出てきたりと展開がバタバタしている印象が強いエピですが、フェミニストのゾンビハンターってむちゃくちゃ強そうだよなあ。

 

第十二話のあらすじ

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マーフィーの法則/Murphy’s Law

コロラド州を西へと走る一行は、ゴルフ場でゾンビに襲われそうになるが、謎の3人組に助けられる。だが彼らにはめられ、マーフィは拉致されてしまう。彼らの狙いは、マーフィを利用して、オキシコドンを大量に貯蔵する建物を制圧することだった。市民Zの誘導で3人組を追ってきた一行は、クスリでハイになったゾンビたちと戦う。一方、マーフィは自身の持つ驚くべき力を発見する。

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まさかの「マーフィの法則」というタイトル(原題もそうなっています)。まあ、経験則に基づくある種のルールみたいなゆる~いこの法則は、私が学生ぐらいの時に流行して本がどさどさ出版されていたような。

また仲間が減り、落ち込むロベルタやドクたち。しかし、皮膚がべろりとめくれて、こっそり焦るマーフィ(といっても、日焼けで剥けた感じ?)の姿もあります。

道路に邪魔するように停められた車を迂回するためにゴルフ場のなかに侵入する面々。クラブハウスに入りますが、案の定ゾンビの集団に襲われます。ゴルフボールをパチンコで飛ばして、ゾンビを退治する10Kとサポートするカサンドラ。しかし、そこに銃声が木霊します。
なんと人間がいたのです。
ちなみに皆が襲われている間、マーフィはひとりでゴルフ中。ゾンビに球を命中させて遊んでいます。

さて、ここで出会ったのは元女教師の女性、デブっちょの男性、帽子をかぶった老人のトリオ。彼らはゾンビのなかでも平気なマーフィを見て、何かをたくらんでいるようです。
とりあえず、バーベキューを楽しみながらお酒を乾杯する彼ら。見張りをしているドクも乾杯のお酒だけ差し入れされます。しかし、ロベルタやカサンドラ、10Kはお酒を飲んだ後に次々倒れ、マーフィは唖然。

ロベルタたちが気が付いたら、ゾンビと同じ鎖でつながれています。
(前エピのバイカーの男たちと同じ、ゾンビと人間を数珠つなぎにする処刑法)
武器が手元にないものの、近くにあったカサで10Kがゾンビを殺します。そして、ゴルフのピンを口に咥えて手錠の鍵を解くロベルタ。スゴイ!
その頃、マーフィだけは別で、車で拉致されていました。「食べものも水も燃料も、銃も俺たちにはある」というトリオたち。謎のプチ自慢。

ロベルタは駐車場にあった車の電話を使って、市民Zに連絡することにします。また、監視カメラの前でわざと放尿するマーフィ。市民Zに見つけてもらえるように時間を稼ぎます。
追いかけるロベルタたちですが、マーフィを見つけていたサイモンは、彼らの進むべき道を電光掲示板を使ってサインを送り指示します。チームプレー!

このトリオはなぜ、マーフィを誘拐したのか?それは、製薬会社に泥棒に入らせるためです。
この終末世界では、薬は大変な価値があります。ケガや病気の治療に使えるし、トリップできる薬も大人気。現実逃避をしたい人たちにうってつけというわけです。
しかし、マーフィも実験として自身の唾を彼らの水筒に入れることに。それを女教師が飲みます。果たして、彼女は何か変化を遂げるのか?

目的地に着き、車を盗まれないように仕掛けをするトリオたち。
ここで「旦那が死んだ」ことをマーフィに明かす元女教師。この薬の奪還計画にのっかった旦那が施設に侵入して死んでしまい、発案者の友人(デブ男)は生きている。
「友人は旦那を死なせたかったんじゃないのか」「あんたを手に入れて、自分は生きながらえて」と煽るマーフィ。
そのうえ、意識して彼女を見つめるマーフィ。すると彼のしぐさを、この女教師も真似せざるを得ません。マーフィはゾンビも人間も操ることができる!とはっきり描かれるシーンです。とりあえず、彼はメッセージとして道にゴルフ場から持ってきたジャケットを置いて行きます。

途中で女教師がマーフィに操られて発砲してしまうのですが、その銃声に気が付いたロベルタたち。彼らに追いつこうとしますが、駐車された車をいじり、アラームを発動させてしまいます。そのせいで、彼女たちが追ってきていることがバレちゃいます。

その頃サイモンは、マーフィに薬を投与したマリリン・マーチン博士の消息を追っています。
彼女の3ヵ月前の写真の発見しますが、その彼女の所在はコロラド。カリフォルニアで待っているのではなかったのか?なぜ、彼女はコロラドにいるのか?

帽子のおじいちゃんにも唾をのませることに成功するマーフィ。わりかし汚い展開ですね。
施設にいるゾンビの動きはよりスピーディですが、これには理由があります。
デブ男の腕に噛みつくマーフィ、夫の姿をゾンビの群れの中に見つける元女教師。マーフィですが「俺には行くところがある」と呟きます。

追いついたロベルタたちですが、双眼鏡で施設の中を見て「あらー」と微妙な表情。ドク、カサンドラも気まずそう。
実はこの施設には覚せい剤などもあるのですが、それ以外にバイアグラも存在するそう。つまり、そういうことです。以前「ポルノを見たことがない、そういう世代だから」と言っていた10Kにドクは「やっと見られたな。よかったじゃないか」と言い放ちます。10Kポカーン。そりゃ、ゾンビの大乱○ですから……。

マーティ、施設の中に侵入することに。また旦那のゾンビを目撃して落ち込む元女教師。
「こうなったのは全部あいつ(デブ男)のせいだ」女教師の耳元に囁くマーフィ。

マーティは施設の中のパソコンを使用して市民Z(サイモン)と交信します。
サイモンは終末が始まる2年前に博士が行方不明になり、突然現れてワクチンの実験を行ったことを調べてあげています。しかし、それ以上のことはわかっていません。

市民Zは博士のことをサイモンに報告します。コロラドのことを聞き、「えっ、カリフォルニアは?」とプチパニックのサイモンです。
しかし、トリオもロベルタたちも施設の中へ侵入。揉めまくった結果、じいさんはゾンビに食われ、元女教師は自ら旦那ゾンビに食われます。
マーフィを人質にする最後のひとり・デブ男も逆にマーフィに操られ、自らに銃を向けます。

今度は施設の車に乗って逃げることになったロベルタたち。しかし、マーフィの眼の色が黄色から今度は赤に変化し、より事態が悪くなっていることを予想させます。

このエピはとにかく話がぎっちり詰まっていて、けっこう見にくい印象。2話くらいに分けてほしかった……。
あと、悪役にぜんっぜん魅力がないように思うこのシリーズ。狂気のフェミニスト・ヘレンおばちゃんはたしかに悪役キャラクターとして魅力的な気もしますが、人肉パーティおじさんとか、将軍とかはそんなだし、カルト教団のボスもやや小粒。このエピの3人もすっげぇ小悪党なんですよね。うーん。

ただしマーフィの能力の面白さは際立ってきたので、そこはいいのかなあ。
あと、薬が通貨のようになっているというのも面白い設定かもしれない。
(ウォーキング・デッドだと、拳銃・武器>食糧ぐらいの関係図で、薬はほとんど登場しません。貴重だから存在しないって設定なのもあるだろうけど)

さて、急にコロラドという単語が出てきましたが、カリフォルニアに行く話が急に方向転換しちゃいます。とにかく急展開に次ぐ急展開。
次回がシーズン1の最終巻です!