アイスランドのサスペンス映画です。『静寂の森の凍えた姉妹』。
ミステリーかと思いきや、謎解きもなく… 映像美を期待していたら、そんなこともなく…
面白いかと言われると、ウンと言いづらい…
そんな映画です。ただ、わりと独特のテンポのサスペンスなのでハマる人にはハマりそう。(嘘)
主人公のエッダは女刑事で、幼い姉妹の殺人事件を追うことに。ロリコンの前科者を取り調べしたり、伝説のロリコンにつきまとって疑ったりする(少女に乱暴した鬼畜男ですが、この取り調べやエッダのつきまといを経て自殺)のですが、捜査は進展せず。
一方で、エッダの弟・アンドリは前科者で新しい職についたものの、この事件の容疑者のひとりとなってしまい(※彼はロリコンではないらしい)、職場でいじめられてリンチまで受けて入院する羽目になります。
警察はIQが低い前科者・マグニが姉妹を殺したとして捜査を強制終了させますが、エッダはそれが真実ではないと見抜きます。しかしアンドリの入院でエッダも落ち込んでしまいました。
で、弟の入院に付き添っていたら、目撃者の証言通りのコートを弟が持っていることに気が付いてしまうわけですね…!!そう、アンドリが犯人だったのだ…!!
「コートが同じ」なのと「ライオンというニックネームはしし座だからよ!(キリッ」という謎の決めつけによって導き出された犯人なんですけど… 状況証拠すらないんですけど…
しかし、アンドリがなぜ姉妹を殺したのかとか、そういうことへの説明は一切なし。あと、途中で出てきたサイコパスおじさんはなんだったんだ(マネキンと同居してキャッキャしてたおじさんが出てきた)。
そもそもエッダは非虐待児で、弟を守るために自分が犠牲になったことでトラウマに苦しんでいるのですが、そんな姉の心を知らず??アンドリはめちゃくちゃ重い闇を抱えていたわけですね… ただ、アンドリ役の俳優さんの目つきが尋常じゃなく「秘密があります」顔だったので、冒頭からこの人が犯人なんだろうな… と思っていました。
個人的には、身内に犯罪者がいても警察官になれるんだなぁアイスランド。という感想しかないですけど。