第7話の登場人物
セリア:死んだルイスの母。トーマスの家の地下室にゾンビたちを閉じ込めていた張本人。死を恐れていない。トーマスを殺したことで、ストランドを責めている。ニックだけは彼女のお気に入り。
第7話のネタバレ
ジャングルの中、雨に濡れている少年が見える。
「ダニエル、銃をとれ」
誰かが彼に命令する。
銃声で目を覚ましたダニエル。あわてて娘の手を引っ張って走り出す。だが、途中で具合が悪くなるオフェリア。顔を上げた彼女のほっぺたの皮膚が剥がれ落ちていく。彼の娘はウォーカーになってしまったのだ!
と、いう夢から飛び起きるダニエル。
セリアは、トーマスを殺したストランドを約束違反だと責めている。そして、ストランドには魂も愛もないと叫びながらビンタする。彼女を止めるマディソンのことを「操り人形」と言い捨てるセリアだが、お悔やみを述べるニックには微笑む。
オフェリアを探すダニエルは、無事に彼女を見つける。
トラヴィスはクリスを探しているが、アリシアは彼がナイフを持っていたことを明かす。だが、アリシアの言葉をトラヴィスは信じない。
セリアは相変わらずストランドを責め続けるが、「本当の母親じゃない」と指摘されてさらに激昂する。ニックはうまくとりなそうとするが、セリアは全員出て行ってくれと命令する。
トラヴィスはクリスを探しまわる。
朝。トーマスを埋めるための穴を掘っているストランド。ダニエルはそれを見ているが、使用人たちはいろんなところから、“よそ者たち”を冷たい目で見ている。
クリスはまだ見つからない。殺されたウォーカーを見つけるトラヴィス。クリスの仕業だろう。
マディソンはアリシアとニックに、この場所が危険だと話す。だが、ニックはセリアは興奮していただけだと庇う。マディソンはここを出ていくつもり満々だが、トラヴィスは無事に戻ってこれるのか?
トラヴィスはクリスを探すうちに、ある家の中に迷い込んでしまう。男に見つかり怒鳴られるが、脚をケガしたらしいトラヴィスに、親切にも男は水を持ってきてくれる。男は英語がわからないというが、身振り手振りでコミュニケーションする2人。トラヴィスはひどく脚をケガしてしまっている。
姿を消していたニックだが、また血まみれになり、ウォーカーとなったルイスを連れて家に戻ってきた。セリアのためだ。マディソンはそれを見て驚くが、ニックも興奮しており、何も言わずに家の中に引っ込んでしまう。
セリアはウォーカーとなったルイスと再会できたことを喜び、ニックに感謝する。ニックだけはセリアの考えを理解していると褒め、彼が他の人間とは違うと喜びを露わにする。セリアはニックに対して、この家に滞在し続けるよう頼み込むが、ニックは家族といることを選ぶ。
「世界の終わりじゃない、元にもどるだけ」「死が終わり、命は永遠になる」
セリアの言葉を聞きながら、ニックは去っていく。
ダニエルはストランドに「この土地は汚れているから埋めないほうがいい」「信じられないかもしれないが、彼は帰ってくる」と言う。別の姿になって戻ってくる、と。「君も変わる、そして憎まれるんだ」
地面に埋めるべきではないと、ダニエルは再度主張する。
マディソンはニックの変貌や勝手な行動に戸惑っている。そして、文句ばかりの母にちょっと呆れているニック。またヤクをやっているのでは?とマディソンは疑っているのだ。
ニックはセリアの肩を持つ。彼は自分が「透明になれる」と語り、「決して死なない」と笑う。
ダニエルはオフェリアを引っ張っていく。門のところに母親が待っているというのだ。明らかに取り乱しているダニエル。使用人たちに切りつけてしまい、彼らに取り押さえられる。
ストランドに助言を求めるマディソン。ストランドは、不安定なニックの心をセリアがつかんでしまったのだと推測する。
「予想外の別れ方だな」
「どこに行くの」
「船へ戻る、まだあればな。君も来るか?」
トラヴィスを置いていけないというマディソン。ストランドは「自力で頑張れよ」と笑う。感傷的なマディソンを、ストランドは笑う。「友達じゃないんだから」とまで言う。
トラヴィスはまだ、男の家にいる。親切な男に感謝するが、彼の幼い息子を人質をとっていたクリスが家の中に隠れていたことがわかり、トラヴィスはその部屋に踏み込む。「どうして放っておいてくれないんだ!」クリスは怒鳴る。
トーマスの弔い。セリアはスピーチをする。
アリシアはストランドを1人で出ていかせることに抵抗を感じている。だが、マディソンはなにもできない。
改めて、ストランドに出ていくように命じるセリア。彼は応戦しようとするが、セリアはなにが起こるかわからないわよと脅す。
オフェリアは父を探しているが、彼はセリアに拘束されたままだ。「父はいい人よ」と言われながらも、「よくわかってるわ」とセリアは立ち去る。
クリスの隙をつき、人質を解放するトラヴィス。逃げ出す息子を追いかけ、振り回すナイフを奪う。
「よく見ろ、僕はクズだ。クズなんだよ」
セリアは縛られているダニエルのもとを訪れ、スープを食べさせようとする。だが、彼は食べない。
ダニエルには、ずっと誰かが話しかけてきている。女性の声だ。セリアはダニエルが死にかけていると語る。彼女は隠していた罪を話せと命じる。セリアはダニエルをこのまま、世話するというがそれが本当かはわからない。
セリアが去った後、ダニエルの目の前には死んだはずの妻が彼女の前に現れる。
トラヴィスの前には血まみれのニックが現れ、彼を連れ戻そうとする。
だが、トラヴィスはクリスを立ち直らせるために、2人でこの土地にこっそりと残ることにする。マディソンには、トラヴィスとクリスを見つけられなかったと言ってくれと頼む。ニックはそれを了承する。
マディソンはセリアにストランドを許すように頼むが、セリアは彼が息子(トーマス)を殺したと言い続けている。マディソンはニックのことをセリアが洗脳したと怒っている。だが、ニックは果たして洗脳されてしまったのだろうか?
ダニエルとオフェリアはまだ会話を続けている。ダニエルは、彼のもっとも話したくない過去について語るように迫られる。『初めての人』について聞く亡き妻。ダニエルは子供時代に銃を持たされたこと。そして、ケガをして死にかけている軍人を撃たされたことをはっきりと思い出している。
「最初の犠牲者は、あなたよ」
檻の中のウォーカーを見に行くセリアとマディソン。ルイスに臓物(豚のものだろうか?)を与えて、「子供たちが飢えていたら食べさせるでしょ」と言う。息子が話せなくても語りかけ、愛されなくても愛すると語るセリアだが、マディソンは自分なら子に何もしないと言い、彼女を檻の中に閉じ込めてしまう。
ダニエルは使用人の男が食事を無理に食べさせようとしたので、彼を倒す。
「私を自由にして」
亡き妻は彼の後ろで微笑む。
ストランドは屋敷を追い出されるが、「心配するな、タクシーを拾う」と笑う。使用人たちは笑いもせず、扉を閉めてしまう。アリシアだけが彼を見送りに来ており、2人は手を振って別れる。
ダニエルはウォーカーたちのいる地下室にオイルをまくが、少しずつ彼らが人間としての顔に戻ってくる(ダニエルの幻想だろうが、ゾンビの顔が元に戻っていく)のを微笑みながら見つめる。
その中から、妻が出てくる。
「君を見つけた」
ダニエルはガソリンに向かってライターを投げる。妻は炎に身を焼かれながら微笑んでいる。
トーマスの家は燃え上がる。ダニエルを探すマディソンやオフェリアだが、見つけられない。
アリシア、オフェリア、マディソンは外にいたストランドと合流して逃げることにするが、彼女はトラヴィスやニックがいないことで躊躇する。生き残った使用人たちは彼らを追いかけてきている。
そこに血まみれのニックがやってくるが、彼は火事を起こした犯人やセリアがどうなったのかをマディソンに尋ね(とはいえ、彼はマディソンがセリアを殺したことをなんとなく察している)、セリアの言った通り、自分たちは破壊者だと語る。
ニックはそのまま、ウォーカーの中に混じり、走り去ってしまう。彼らはニックを置き去りにして、立ち去ることしかできない。
感想
・唐突に狂い、死んでしまった(と思われる)ダニエル。ダニエルが急激におかしくなったのにはなんとも違和感がありますが、オフェリアのほうが先に死んでし舞うかと思いきや、まさかの展開であります。
・セリアは最後まで全然取り乱さなかったのはスゴイ。そして、ルイスがゾンビ役で出演を続けたのもなんだかスゴイ。
・メキシコについてからストランドの好感度が上がりっぱなしであります。
・ニックは単独行動?、トラヴィスとクリスはメキシコに残り、ストランドやマディソン、アリシア、オフェリアは船へ。ダニエルも死亡したのか?と、今度はグループがバラバラになってしまいました。新キャラもほぼ補充されないまま、今後の展開はどうなるのか??