2022年で最も心が震えたかもしれない(いろんな意味で)傑作『恋するけだもの』

白石晃士監督の『恋するけだもの』を見ました。2020年。

2022年は『オカルトの森へようこそ』の話題で盛り上がった(主に私の中で)白石監督ですが、 この映画は、白石監督の作品でおなじみ・宇野祥平さんをひたすら観賞して愛でる映画でした。

関係ないけど、『ファミリー☆ウォーズ』に出ていた上のしおりさんが出演しているのがなんだか面白い。すごい気になる監督さん同士が俳優さんでつながると、なんか、興奮しますね。阪元裕吾監督も唯一無二だなあと思います。

宇野祥平さんが演じているのがすぐ男に惚れてしまい、つきまとう都市伝説の女装男。

主人公の俊介は普段は仕事仲間からいじめられているが、実は…!?というキャラクター。オドオドモードだと、ちょっと水橋研二さんに声が似てますね。でもキレキレモードになるとすごい。顔から違う。

この女装男、冒頭はまぁ「気持ち悪い」感じの描かれ方をしているのですが、後半からだんだんとその破壊的なキャラクターのエネルギーにひきつけられていくというのでしょうか、グイグイ飲み込まれていく感じになっていきます。ラストなんて、もう「かわいい~(ハート)」ですよ。

似ているといえば、ちょっと痩せてアクのない松尾スズキっぽい… 宇野さんのビジュアル。

前半はきついいじめのシーン、女装男のナンパシーン、スナックのママと黒服カップルの喧嘩… と、それぞれ長めのシーンが続きます。後半はなんと、バトルアクションになりました。

スコップを武器に戦う(弾丸もはじき返す)女装男、実は殺人鬼集団だった工務店の同僚、そして二重人格の主人公。この全員で激しくバトルします。

女装男が猛ダッシュしながら手に握られたスコップがアスファルトに擦れ、チリチリと火花が散るのが鼓動を加速させていきます。『エクスクロス』で小沢真珠演じるゴスロリ女が持っていた巨大ハサミを思い出したわ。心の仮設トイレも吹っ飛ぶわ(見ている人だけわかれ!)。

女装男が「殺しても死なない」=都市伝説 というのもいいよね。不死身のおじさん。

アクションシーンは割愛しますが、ラストは生き残った主人公と女装男で手をつなぎながら下山するシーンで終わり。笑ったなあ。なんちゅうシーンだ。未見でもこのシーンの話だけで見たくなるでしょう?いいよね。2022年で一番心が震えたかもしれない。

正直、前半のいじめのシーンとか暴力的な場面だけで疲れちゃったのですが(生々しすぎて)、いい映画でしたね。私はデートで見たいです。本気です。

そういえば白石監督の『ある優しき殺人者の記録』も、私、映画館デートで見たんですわ。いい映画だった。監督ありがとう。

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