悪霊にガソリンぶっかけるホラーは初めてなんですけど…『ブラック・ウィッチ』

ブラックウィッチ

2017年の『ブラック・ウィッチ』を見ました。カナダ映画。

途中でまさか?と思ったのですが、ママがウォーキング・デッドのアンドレアじゃないか!おおおお!!高まる!!!アンドレア、私好きなんだよ。キャロル、サシャ、そしてアンドレアは好きだな。ミショーンもかっこいいけどね。

で、そのローリー・ホールデンが母親役で、娘役がニコール・ムニョス。顔がめちゃくちゃ濃い。高校生に見えないや… 眉がアートメイクに見える。

父親が死に、病む母親のために田舎に引っ越した娘。しかし転校も勝手に決められ、母を恨んだ娘は「親を殺す儀式」を決行。それ以来、変な物音に悩まされるようになり…

という感じの内容なのですが。

まず。ぜんっぜん怖くない。ホラーなシーンがほとんどない。

あと、主人公がゴスっぽいというか、悪魔を崇拝している感じの子で、同じようなゴス仲間とつるんでいるんですね。五芒星のワッペンつけたカバン持ってるし。これが非常にキッツイ感じなのですが(厨二病ファッション…)、その延長で「ママなんてしんじゃえ!」的なノリの儀式をするわけです。ただ、儀式全体は手元のアップが多くてこちゃこちゃこねくりまわしているだけの印象。

しかし、そもそもママも「パパを思い出す家から引っ越し!転校!いうこと聞いて!あなたの友達オカシイ嫌い!普通の友達作れ!」と娘のストレスを増大させていくタイプの人なので、まぁ、どっちもどっち。しかし、娘だってパパが死んでしまったわけだから、傷付いているはずなんだよなぁとは思いました。

で、儀式以来家がガタガタいうとか、友達が遊びに来て何かを見て精神を病んじゃった!とかいうだから視聴者はどう怖がればいいんだ展開を経て、黒魔術の専門家に相談したら「黒魔術は君にかえってくるぞ!」と説教されただけ。直後に母が目の前で死んじゃうんですね。で、母じゃないけれどその姿をしたものが脅かしてくる!こわい!

よし、車からガソリン抜いてぶっかけて殺したろ!という力業。すごい。ガソリンを選ぶところ、こわすぎる。

勘のいいかたはお気づきでしょうが、母親は別に変化しているわけではなく、娘が狂っていた(悪霊に翻弄された?)だけだった…という話。

そもそも「あなたは本当にママなの…?」的な展開がほとんどなかったですね。娘の邪魔をしてくるとかもないし。低予算すぎて脚本もコストカットしたのかしら…??