ホラー映画ですぐ殺されるデブ役のクオリティ高すぎ『キリングフェイス』

キリングフェイス

2014年の映画『キリングフェイス』を見ました。アメリカ映画。

「奴は顔をホッケーマスクやズタ袋で隠さない!素顔むき出しで凶行に及ぶ!!」と宣伝に書かれていましたが、まったくもって正直な文句であります。でっかいおじさんが若者を嬲り殺すだけの映画。いや、そんなたいそうなものでもないな… あと、エロがふんだんにありますが、誰も嬉しくないやつ。

登場人物の分析だけが面白くなりがちなこの手の映画ですが…

そもそも、主人公が誰なのかよくわからないのもスゴイ。

主人公らしいキャシディという女の子は、元カレのブライアンと親友のステイシーが付き合っていてイライラ。でも自分はダグと付き合っています。でもキャシディじゃなくてステイシーが主人公なのかなぁ… というくらい、後半出てこないし。

それにリズとタミーという同性愛カップル、下品な美女ヴィヴィアン、彼女に恋するダグ、デブのランディがいます。大学の同級生が久しぶりに集まって森のコテージで騒ぐという設定もね… そんなに社会人暇じゃねーだろという印象。

で、アックスマンという伝説の殺人鬼おじさんがひたすらこいつらを襲うだけの話なのですが、わりとぬるい感じの流れなので割愛。一番気になったのはヴィヴィアンが吐いた後にダグが「関係ない」といって吐しゃ物を受け止めつつキスするのですが、ヒッジョーに気持ちが悪かったですね。まさにホラー。

そして途中で「黒人は最初に殺される」というフラグ(映画内でこのように表現されていたのでそのまま表記しています)を折り、ダグだけが最後まで生き残ります。でも別に目新しくないのが悲しい。

デブのダメ具合が今まで見た映画のなかでもぶっちぎり(下品、女好きに加え、すぐに迷子になるという赤ちゃんみたいな属性)だったのにはちょっと笑いましたが。