2021年に公開された『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』を見ました。前作では音に反応する化け物たちとのサバイバルから生き残り、出産まで果たした一家の奮闘が描かれていましたが、完全なる続編です。
ただ、パパが脱落したので代わりに家族の友人であるエメットという男性が登場します。
冒頭では、前日譚が描かれているのも興味深い。モンスターの襲来シーンがなかなかに興奮させられますが、話は前作から繋がるシーンに飛びます。
父親のリーを失い、母のエヴリンは娘のリーガンと息子のマーカス、赤ん坊を連れて市街地へと降りてきます。
途中、化け物に襲われたうえに罠に足を取られるマーカス。助けてくれたのはなんとか生き延びていた男・エメットでした。
すべて諦めモードのエメットですが、リーガンはハウリングで化け物を怯ませられることを皆に伝えたい!助けたい!と暴走。ひとりでラジオ局を目指すことに。エヴリンはその後を追うようにエメットに頼みます。
嫌がる彼に「子供は宝よ!」「夫がいたらあなたの行動を諭してくれたはずなのに!」みたいなことを言うエヴリン。いや、お願いします!助けてください!とか言わないの…!?
で、話がここからいろんなキャラクターに沿って展開します。
ラジオ局を見つけるために生存者に襲われるも、なんとか撃退。生存者がいる島を見つけるが(モンスターは泳げないらしい。それをラジオで発信すればいいのでは…?)、化け物たちを持ち込んでしまい大パニックを起こしてしまうエメットとリーガン。
エメットの拠点に残り、化け物に襲われつつも撃退するマーカスとエヴリン。
と、家族のせいでトラブルばかり起きている気も…!?
結局、リーガンはラジオ局でハウリングを流すことに成功(マイクに自分の補聴器をくっつけた)し、化け物たちが苦しんでいるところで唐突にエンディングであります。
家族(というよりもエヴリン)にまったく感情移入できないのと、家族が分散したことでシーンが切れ切れになってやや見にくいかなぁという印象が残ってしまったこと、生存者のグループの「化け物より人間のほうが恐ろしいのさ」という描き方が既視感ありすぎるという問題点もありますが、スリリングではありました。ただ、イライラした気持ちを最後はスッキリして終わらせてほしいですね。