「ウォーキング・デッド」シーズン11・第7話『プロミセズ・ブロークン』の感想・解説(ネタバレあり)

わりと話がごちゃついているわりに進展していないエピソード。ただ、ユージーンがピンチに陥るのとコモンウェルスがあんまりいいところじゃないのがわかる回でもあります。

・ニーガンとマギー

マギーが過去を水に流すなら手伝うというニーガン。一触即発の雰囲気の中、マギーの仲間がウォーカーとして次々登場する。仲間の妹の親友もウォーカーとなっていた。

マギーたちは囁く者たちのマネをして、ウォーカーに紛れて進むことにする。

腹を割って話し合うマギーとニーガン。ニーガンは奪われた者たちの立場として話をするが、自分の目の前で夫を殺されたマギーは苛立ちを隠さない(家族の前で家族を殺すのは許せない、というのがマギーの持論)。ニーガンは「もし時間を戻せるなら、お前たちを皆殺しにする」と言う。混乱するマギー。

ゲイブリエルは偵察で男(教祖のグループの仲間で神職っぽい人)を見かけるが、マギーにそのことを報告しない。

4人はウォーカーに紛れて進むが、マギーの部下の妹は既にウォーカーとなっており、群れに交じりこんできた。そのことに動揺するマギーたち。

・コモンウェルス

許可なしに無線を使ったユージーンたちはウォーカーを倒す仕事に従事させられていた。具合の悪いエゼキエルをかばうプリンセス。ユージーンはステファニーとの仲を深めていくが、ボンボンバカ男がウォーカーに襲われそうになっているのを助けてあげたところ、逆に喧嘩になって殴ってしまう。その相手はなんと、連邦の知事・パメラの息子だった。ユージーンは仲間の情報を話さない限り、監獄から出られず、エゼキエルやプリンセスはずっと肉体労働をしなければいけないと通知される。

一方、ユミコは高官にとりたてられるものの、ずっと違和感があった。兄のトミは医師であることを隠している。その兄がなぜかどこかへ連れていかれてしまう。

・ダリル

元カノと偵察に行かされるダリルだが、一般人と遭遇する。彼は死にそうな妻と、怯える息子を匿っていた。教祖は無線で皆殺しを命じ、ダリルは嫌な顔をする。しかし、元カノは男とその息子を逃がし、死にかけた妻だけを殺そうとする(彼女も望んでいる)。しかし、殺せない。

まず、マギーたちのエピソードなんですけど、もともと性格が合わなさそうな2人なのでヒヤヒヤ。マギーはマジメだし、ニーガンはわりとクズキャラだし… ただ、ニーガンも仲間を奪われて殺された側であることは忘れてはいけないと思うのですが…

ニーガンもマギー側の人たちを許したわけではない、というのがリアルでしたね。

しかしマギーの仲間はほぼほぼ全滅しているのかな?それはそれでかわいそう…

そいてコモンウェルスのエピソード。あんなにウォーカーを殺したがらなかったユージーンが人を守るために戦うのがいいなあと思ったし、ステファニーを侮辱されて(アホ息子が連れている女が襲われているのを助けたのに、返り血がかかったので罵倒された)殴るっていうのもいいわね。ただ、この人は本当にトラブルメーカーだなあ。ユージーンが話を進めているところもあるのがうれしい反面、もっとくだらないシーンも欲しい。

それはそれで、ゲイブリエルは何を考えているのでしょうか?なにキャラなんだか全然わからない。

なお、このアホ息子が本当にむかつくのですが、なんでこんな性格で生き延びてこられたんだろうと思うくらいアホ。アレクサンドリアの元リーダーの息子もわりとアホでしたが、こんな典型的なドラ息子を久しぶりに見ました。

そしてトミはどこに連れていかれてしまったのか?医師ということがバレて何かをさせられているのか?そういえばアレクサンドリアでもヒルトップでも医師キャラはバンバン死んでいるんですよね。ユミコと一緒に脱出してくれる展開もあるのかな…??

最後、ダリルのエピソードは正直ナンダカナーという印象ですが、教祖に洗脳されていて逆らえないということを示したかったのかな??