子供を食べる悪魔が棲む豪邸(プール付き)『EVIL エヴィル』

EVIL

ハイ、ジャケ写詐欺!2018年のアメリカ映画『EVIL エヴィル』を見ました。途中までナンジャコラ悪魔祓いの話かぁ?オカルト?と思いながら見ていましたが、途中でまあまあの衝撃サイコパス展開があります。わりとよくできたオカルトですね。大学生が廃墟で幽霊撮影しようとしたり儀式したりするありきたりホラーよりは目を引くかもしれない。トンデモ展開も盛りだくさんだし。

冒頭は『呪怨』っぽい始まり方。お化けに怯える少年とそれをあやす父親が出てきますが、なんと布団の中にいる息子が何かに引っ張り出され、そのまま窓の外までブッ飛んでいきダイナミック失踪するという衝撃展開からスタートです。消えるとかじゃないんだよ、外に引きずりだされてるんだよ。

そして話は変わります。交通事故で息子を亡くし、心を病んだ妻まで失った博士・アンドレが霊能力者・マヤを訪れるところから話はスタート。彼は家族に会いたいと願っている一方、ある研究にも没頭中。実はマヤの淹れるお茶には死後の世界の住人と交流できるという成分が含まれており、アンドレはその成分を使って死後の世界と人間の世界を結べないかと考えているのです。

なんちゅう研究だよと思いきや、神経医学の研究らしい。とある財団もこの研究にお金を投資しているということでぶっ飛びましたね。私が関係者ならぶん殴って止めるけど。

そしてアンドレとマヤに加え、シェーンとトラヴィス兄弟、ヴァイオレットという研究者たち、財団のお目付け役・ケイシーも加わってある廃屋にこもって研究をすることに。ケイシー以外のメンバーがお茶から抽出した成分を摂取し、死後の世界とのコンタクトに挑戦。えっ、研究者が自分で試すの…? まあ、映画だから…と無理やり納得します。

徐々に幻覚や幻聴に蝕まれていくメンバーたち。マヤは妹の幻覚(彼女の妹は幼いころに失踪している)を見て、彼女に「アイツが来る」と警告されます。一方、アンドレはエヴァという少女と出会うことに。

エヴァは息子に会いたがるアンドレに「笑う男が邪魔している」と告げます。この『笑う男』が黒幕の悪魔であり、人間を追い詰めていくのですが、そんなに笑ってないのがポイント。イザベラやアンドレの息子を連れ去ったのもこの『笑う男』です。

とはいえ、ムチャクチャな場面もあり、ヴァイオレットとマヤが台所でヘビメタ青年の幽霊と出会うシーンはすごい。マヤが彼に触ろうとしたら腕が突き抜けてしまい、ポルターガイストが起こるという謎展開には驚かされます。なんで触りたかったのかが謎すぎる。

博士は真相に迫るためオーバードーズします。

ヴァイオレットは諸悪の根源は「ノッケン」→姿を変えて人を襲う化け物ではないかと推測し、マヤは「エル・デスエンカルナド」だと結論を出します。この化け物は死んでいるのに生に執着し、人間の魂を狩り続けるもの。いつか人間に戻れると信じて、価値のある人間=子供を食べるという習性があるらしい。こ、こわい。

しかし、もう引き返せないところまで彼らは進んでいた!トラヴィスがいなくなったと思い探すシェーンですが、それこそ幻覚(トラヴィスはぐーぐー寝ていた)。シェーンは姿を消した実験体のマウスの死体を見つけてビビります。さらには足を踏み入れた温室が床板を跳ね上げ、床下にいた化け物が彼を襲います。

なお、ひとりだけ事態を冷静に見つめていた(みんなからめちゃくちゃ嫌われている)ケイシーくんですが、FBIにあこがれていつもスーツを着ているという意外とかわいいところも。美人のヴァイオレットのことだけは気遣うという恋心?も見せているのですが、非常に有能だということがここで判明。

なんと、この廃屋はもともとアンドレの持ち家だったことを突き止めるのです。つまり、冒頭の親子はアンドレとその息子だったというわけ。えっ、じゃあちょいちょい挿入されていた交通事故後みたいなシーンはなんだったんだ…?

アンドレが自分たちを利用していたと知り、ヴァイオレットとマヤとケイシーは逃げることを選び、トラヴィスは姿を消したシェーンを追います。しかし、シェーンは既に化け物に吸収されており、よくわからないうちにまた建物が爆発(温室が完全に爆発したのかもしれないけど)。よく爆発する廃屋だな。

マヤのお茶に入っていた成分はたしかに死者を見えるようにする性質はあるものの、逆に死後の世界のモノからも感知されやすくなるという特性もありました。実は唯一お茶成分を摂取していなかったケイシーにも薬を盛っていたオチャメなヴァイオレットちゃん、そのせいでケイシーも標的になってしまいます。

とにかく全員が戦う決意を固めるのですが、あまりに連携がとれていないのでとにかくグダグダ。トラヴィスがあっけなくやられ、なんとアンドレもあっさり死亡。ヴァイオレットも駆け抜けるように死亡します。

生き残ったケイシーは犠牲となり、マヤは化け物をスコップで撲殺します。えっ、死後の世界に棲む悪魔ってスコップで殺せるの…?で、アンドレがフラッと出てきて助けてくれるので「実は生きてたのか!?」と驚いたのですが、なんと亡霊として現れた模様。や、ややこしい…(見た目には生きている人と変わらない)。

みんなを助けるために戻ってきたというアンドレですが、旧知の仲間が助かってないんですけど…そもそも、アンタのために死んだんだろ!と心優しいマヤは突っ込まず、廃墟を徒歩で後にします。

でも化け物はまだ蠢いている…というラストで終わり。ん~、そもそも、笑う男はどうしてアンドレの家に棲んでるの?確実にコンタクトとれるのはなぜ?大家と店子の関係だから??

で、結局アンドレは息子にも嫁にも会えないままあっちの世界へ行ってしまいました。ホントになんだったんだ。