一緒にゾンビになることが真の愛なのか?「ゾンビの中心で、愛を叫ぶ」

ゾンビの中心で、愛を叫ぶ

ゾンビが蔓延する世界で、夫婦愛を再確認する話。「ゾンビの中心で、愛を叫ぶ」。すげぇダサイタイトルですが、中身もなかなかにダサイ。ゾンビ映画を見たい人は、離婚間際の夫婦が愛を再燃させる様子になんてビタ一文興味がないと思うのですが… 原題は「ZOO」。こっちのほうが好き。2018年のスウェーデン/デンマーク映画。

舞台はゾンビが発生した世界(ひねりはない)。たまたまマンションに閉じこもっていて助かった夫婦、カレンとジョンはもともと子供を死産したことをきっかけに離婚を意識していたくらいの冷えきった関係性。でも、閉じこもって協力しているうちに徐々に仲が戻ります。といっても筋トレしてドラッグして酒飲んで火事場泥棒して(金持ちの家から家電と服を盗んできた)、とわりとしょうもないことばかりしている夫婦なのですが。
ちなみにカレンは警察官、ジョンは教師という設定。

そこに、たまたま生き残っていた別夫婦が合流。奥さんのエミリーが意識高い系でとにかく感じが悪いです(ちなみにカレンが火事場泥棒した相手でもあるが、本人たちは知らない)。この夫婦を追い出したくてたまらないカレン。ご近所の手前(といっても他の人はもう死んでいるが、もし世界がもとに戻ったら体裁が悪いということらしい)、追い出せないけれど難しい。そうだ、嫌がらせをして自分から出て行くように仕向けよう!というムチャクチャな思考に至ります。ちまちまとした嫌がらせを繰り返したものの、気の強い女同士、よりバチバチするだけ。夜中にあてつけでエッチな声(疑似)を聞かせるものの、逆にやり返されてお互いイライラが高まります。
このあたりで、昼ドラを見ているようで異常にむなしくなる。

いじめすぎたエミリー夫婦の殺意を感じたカレン、なんと隠し持っていた覚醒剤(押収品)をクッキーに練り込んで夫婦に食べさせることに。すると夫婦はオーバードーズで死亡。ゾンビになって生き返ってきたものの、カレンが華麗に射殺します。

殺人を経てさらに仲良くなった夫婦ですが、今度は強盗に襲われます。しかし、けっこうあっさり3人の強盗を射殺。

しかしこのあたりから食料もなくなり、周囲は本当にゾンビだらけ。救助が来るも気付いてすらもらえません。
外へ出るも、カレンが感染してしまいゾンビに。ですが、ジョンの提案で彼の血を飲み、なんとか完全にゾンビ化せずに生きながらえる(ゾンビだけど)カレン。いや、ゾンビは血液すすってんじゃないと思うんだけど…それはヴァンパイアでは?ゾンビなら肉、もしくは脳みそではないだろうか。とはいえその生活に耐えられず、カレンはジョンに自分を殺すように頼むのですが…?

そしてやってきた救助。そこには感染してゾンビになったジョンとカレンの姿が…つまりジョンは、カレンと共に感染者になる道を選んだんですね。しかもテープで手をつないでいます。
救助者A「あれはなんだ!?」
救助者B「(フッという感じで)愛さ!」
まあ素敵ね~ってそんなわけないだろう!殺してって言われてたのに一緒にゾンビになろうねじゃねーんだよ!そういうとこだぞジョン。

とりあえず得られた教訓は「ゾンビがいる世界ではやっぱり銃は撃てたほうがいい」「気が合わないカップルはさっさと追い出すに限る」ってとこか。

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