兄の遺体と暮らす少女の正体とは「ステファニー 死体と暮らす少女」

ステファニー 死体と暮らす少女

2017年のアメリカ映画「ステファニー 死体と暮らす少女」を見ました。オカルト映画かと思いきや、導入はSFっぽい感じ?ステファニーという少女がなぜか家にひとりきり、両親はどこかに行ってしまったようで登場せず、なぜか遺体となっている兄(もちろん子供)と暮らしているという設定。
大人だけが死んでしまう奇病やウイルスが流行しているのか?とも思ったのですが、見えない“何か”がステファニーの生活をおびやかします。

とはいえ、ステファニーもヤバい少女であり、死んだ兄を「私のことをひとりにした!許さない!」とバットでさらにボコボコにしたりするので、見ている側としては展開を察することができましたね。

このまま大人がいないままストーリー進行するかと思いきや、途中からお父さんとお母さんが家に戻ってきます。何かから家を守るために高い壁を作る父。何かに襲われて体に傷がいくつも残っている母。なぜか天井に刺さっている包丁。さらに埋葬したはずの兄の遺体は、いつのまにか家の中に戻ってきて…と、謎の事態にドンドン暗い顔になっていく両親。

やはり案の定、ステファニーが諸悪の根源。この世界ではステファニー、そしてその同世代の子どもたちに悪魔のようなものが宿り、超能力を与えたということがわかります。そしてステファニーはそれを制御できずに些細なことで喧嘩してしまった兄を殺し、それを止めようとした母を傷つけ(母の体の傷はステファニーによるものだった)、結果として両親はステファニーを置いて家を出ていた…ということもわかるのです。ちなみに天井に刺さっていた包丁はステファニーの力が暴走してそうなった、ということもここで判明。

彼女の父はステファニーを殺そうと決めますが、肝心なところで躊躇。ステファニーは「自分でこの恐ろしい力を制御できる」と主張し、一旦はそれを成功させられたものの、やはり悪に飲み込まれてしまい、母を海老反り死させ、父の背中には天井に刺していた包丁を突き立てて開きにして殺してしまいました。殺し方がムゴイ…。
そしてそのまま家を出て、殺戮をスタートさせる…そして他のエリアでも同じようなことが多発しており、もう地球はダメかもしれないね、みたいな空撮ショットで終わりました。ちなみにステファニーに取り付いているものはタコっぽい形をしていて、背中から触手が生えているのが影でわかる感じ。

ステファニーのワガママさといかにも怪しげな振る舞いからストーリーの先が読み通せてしまうものの、伏線の回収の仕方にはぞっとさせられたし、絵も美しかったです。ただ、子供嫌いな方はイライラする映画でしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>