「iゾンビ」シーズン2・第17話『過去の自分の幻影』のネタバレ

iゾンビシーズン2

17話の事件

2話で殺人事件が起きた大学で、また殺人が起きる。今度は学生自治会の会長に立候補していたマジメな女子大生が犠牲になった。当初は選挙を巡る殺人かと思われていたが、被害者に薬物の売人という顔があったという噂が出てきて…

17話の登場人物

ベイリー:被害者。マジメで完璧主義。
ブロディ:2話の被害者の友人。ベイリーとは真逆で、アホでおちゃらけた性格。
スティーヴ:ベイリーの大学の食堂で働く男。
ルー刑事:薬物事件を主に扱っている刑事。ドレイクの同僚でもある。

ネタバレ

学生ラジオに、学生自治会の候補者たちが出演している。マジメな女の子・ベイリーを茶化すブロディ(2話の被害者の友人で、リヴをナンパした過去あり)。ベイリーはブロディの秘密を握っているようだが、それを選挙に利用しようとはしない。

目を覚ましたメイジャーはゾンビになっている。ラヴィは彼のために脳みそを用意すると言うが、その前に彼はカオス・キラーかどうかを確認する。メイジャーはラヴィに対して、彼らを誘拐しているだけで殺していない(凍らせているだけ)と主張し、マックス・レイジャーこそ黒幕だと明かす。断ったらリヴを殺すと言われていたという説明に、ラヴィも納得するしかない。ラヴィはリヴに話すべきだと言うが、メイジャーは、リヴがゾンビとして生きていくにはその能力を正義に役立てるしかないと思っていることに気付いている。そして、今のメイジャーの現状を知ったら彼女はきっと無茶をするだろうと考えている。

ボス氏のところに殴り込みをかけるリヴ。だが、怒れるリヴは彼女をボコボコにしようとした用心棒を逆に殴りつけて去る。ドレイクの行方はまだわからない。
脳みそを食べたメイジャーだが、治療薬の進捗について聞いて驚く。ブレインは副作用で記憶を失った。メイジャーも薬を使えばそうなるかもしれない。

ドン・Eはブレインが使っていた偽名のジョン・ドゥになりすまし、彼の上司のフリをしている。ゾンビ化したドンとチーフは脳をパクパク食べているが、ブレインはその光景の意味すらわからない。

夜、学生用のプールでイチャついている学生カップル。だがそのプールの中でベイリーの遺体が見つかる。

ラヴィは遺体安置所で仮眠をとっていたが、リヴがやってきて、ドレイクが潜入捜査官だったと告げる。反対にラヴィはメイジャーがゾンビになったことを告げて、リヴは彼を心配する。

明るいレスリー(14話の被害者。コーヒーショップのポジティブな店長)の脳の最後の一口をメイジャーに食べさせたラヴィ。そのおかげで、彼は超楽観的になっている。

ベイリーは首を何かで絞められて殺されたようだ。彼女の友達は犯人がブロディだと証言する。ベイリーはブロディに対して学生自治会の選挙を辞退しないと、彼がSATで替え玉受験を行ったことをバラすと言っていたらしい。

リヴはかつての自分のような完璧主義者・ベイリーの脳を食べることに少し抵抗があるが、ドレイクのことを忘れるためにも別のことに集中したい。牛肉と彼女の脳みそ、ブロッコリーを和えてパスタにして食べるリヴ。

ブロディのもとを訪れたところ、さっそくちょっかいを出されるリヴ。バビノーがそれを止める。ブロディは、ベイリーがヤクの売人をしていたという噂を入手している。

スーパーマックスのCMに自ら出演しているヴォーン。地下室にゾンビ化したリタを監禁している。娘の治療法が見つかるまで彼女を監禁するという父の言葉に呆然とするリタ。

ドレイクの件で、リヴはルー刑事のもとを訪れた。彼を最後に目撃したのは、ボス氏の車に乗っていたところだったと証言するリヴ。そこにバビノーが登場する。ベイリーは以前、アデロールという薬物の売買容疑で捕まったという話がある。連行したものの説教して帰したというルーだが、ビジョンではルーがベイリーのことを怒りまくっていた。彼女がアデロールをやめなかった理由はなぜだろう?

学生新聞から記者の取材の電話がかかってくるが、リヴが資料をいじりはじめたので話の途中で電話を切るバビノー。そのせいで、トラブルが起きてしまう。

翌日の大学構内。リヴは脳の影響で、捜査のために完璧な資料を作ってきた。だが、学生新聞には、警察がブロディを取り調べているとバビノーが話したという、ウソの記事が掲載されている。
ベイリーの学食カードの使用履歴を調べるために食堂を訪れたバビノーたちだが、彼女のカードを使ったのはブロディだという証言まで出てくる。

ついバビノーにドレイクの存在やその仕事について明かしたリヴだが、彼と連絡がとれないことが不安がる。ドレイクは仕事に打ち込みたいのだ。バビノーは彼女を慰める。そこに、新聞を見て話をしたいという学生がやってきた。彼は風紀課の刑事のルーがベイリーを殺したと言い出す。
彼は以前、ドラッグを購入してからルーに捕まってしまい、情報屋になれと命じられた。そして彼はベイリーを巻き込んだ(ベイリーは彼に頼まれて、アデロールを数錠分けてあげただけだった)。そのせいで、彼女も情報屋にされたのかもしれない。ベイリーが死んで怖くなった青年だが、ルーから脅され続け、解放してもらえないと愚痴る。

ルーは学生をたくさん情報屋に仕立て上げている。バビノーは彼にそんな権限はないと指摘するが、ルーはラッキーUをバラまいている人間にしか興味がない。ルーはラッキーUの元締めの部下まで迫ることができたが、彼が「自分はゾンビに雇われている」と言い出したと笑いだす。ルーとバビノーはそれを笑い話だと思っているが、リヴは一気に青ざめる。

ブレインのもとを訪れるペイトン。ブレインは記憶喪失になってしまい、ボス氏を起訴できなくなっている。だが、ブレインが欲しいのはシアトルの麻薬王の座だろうとペイトンは軽蔑する。罪を償うならば、ボス氏を追放するべきだというペイトンだが、ブレインはボス氏のことすら思い出せない。

地下室ではラッキーUを大量生産している部下と、それを見ながらご機嫌のドン・Eとチーフがいる。
ブレインは何をしているか聞こうとするが、ドンに追い払われる。

リヴの家にやってきたルー。
実はベイリーが彼の情報屋だったと明かすルー。ベイリーはマジメな性格ゆえに情報屋の仕事にまでのめり込み、大物を探すと言っていたという。その事実をバビノーに知らせない理由を聞くリヴだが、ルーはバビノーが堅物すぎるからだと言う。それに、この話はたくさんの人に聞かれたくない。秘密にするように念押しをされるリヴだが、求められて調査中の事件のことをペラペラ喋ってしまう。

バビノーはデイルのためにランチを買ってくるが、デイルはこっそり自分のメニューとバビノーのものを交換する。そして、彼にFBI捜査官になるように勧める。シアトル警察での彼の評価は低すぎるし、カオス・キラーの件が終わったら彼女はシアトルを離れいけないだろう。
だが、そこでブレインがいるのを見つけるデイルとバビノー。遺体安置所を探してウロウロしている彼だが、ブレインが記憶を失っていることを知り、2人は驚く。

ブレインの検査をするラヴィ。バビノーにはうまくごまかしつつ、彼が知りたがっている過去の自分について教えてやることにする。今までにやった殺人について聞かされ落ち込んでいるブレイン(ラヴィは自分が彼と喧嘩して勝ったという話までしている)。
そこにメイジャーが現れ、彼の性格破綻には子供時代のトラウマが関係していると分析する。ブレインは自分が愛されていなかったと思いしるが、メイジャーは前向きな言葉で励ます。だが、メイジャーは彼が芝居をしているかもと思っているし、治療薬を飲まなくてもいいかもしれないと感じている。治療薬を飲んでリヴやラヴィのことを忘れたら、自分の人生に意味があるのだろうか?
メイジャーはヴォーンをゾンビにして、彼に治療薬を試せばいいと提案する。

リヴは家の食器類の在庫をチェックし始め、台所はモノであふれかえる。ペイトンは、リヴがドレイクとのことでショックを受けているのだと推測する。ペイトンにからかわれて聞いた「マジメちゃん」というワードからビジョンを見るリヴ。ベイリーは友達から、食堂で働いているスティーヴからラッキーUが買えるという情報を聞いていた。

FBIに応募するか悩んでいるバビノーのもとにリヴが現れる。ルー刑事はリヴから情報を引き出していただけだった。バビノーはもっと自分のことを信用してほしいと言い、リヴのビジョンの話を聞いてふと気付く。スティーヴはベイリーにラッキーUを売ろうとしてボディチェックをしている時に盗聴器に気付き、彼女をそのコードで絞殺したのではないか?

スティーヴの家で金を回収しているチーフ。そこに激怒しているルーがやってきて、スティーブを逮捕しようとする。
スティーヴはラッキーUの売人であり、彼はルーに売人を告発してきた。ライバルを潰して、自分だけが儲けるために。だから、ルーが探していたラッキーUの情報は何も出てこなかったのだ。
だが、ルーはチーフに殴られて気絶する。そしてチーフはスティーブの脊椎を折って殺し、部屋を出ていく。

スティーヴの家に来た警察。リヴとバビノーもいる。ルーはケガをしているものの、生きていた。学生を情報屋に仕立て上げることは違法であり、彼は内部調査の対象になる。しかし、ルーは自分のやり方で麻薬を買おうとする子どもたちを救っているといい、バビノーと対立する。

署にいるデイルのもとに、メイジャーがマイナーのトリミングを頼んだペットサロンの店員がやってくる。彼女はメイジャーの名前をデイルに告発した。

メイジャーはマックス・レイジャーの社長室に来ているが、トレーニングではなく地下室の研究所に連れて行かれることになってしまう。メイジャーは計画が変更になったので荷物を車に置いてくるといって部屋を出るが、その瞬間デイル捜査官やFBIたちに囲まれてしまった。

感想

ブレインが記憶を失い、メイジャーが逮捕されてしまいます。ただ、それ以外の話はほとんど進展せず。リヴが昔のような性格になったという設定ですが、そもそもその元の性格が全然描かれていないのでピンとこず。
チーフが背骨を折るシーンはなかなか怖いです。