「NO EXIT/ノー・イグジット」

ノーイグジット

「NO EXIT/ノー・イグジット」。2015年。
アメリカ映画ですが、珍しくアジア人のメインキャストが複数いる映画です。製作を調べてみたら、アジア系の方が多いですね。日本人(日系)と中国系の方がいるのは確認した。

映画自体はサスペンスなのですが、ところどころ、意識してコメディ要素を入れています。
ただ、ホラー映画の笑いって、会話で表現するものではない印象があります。ですが、逆にそのイメージを逆手にとって、ふざけている感じ。

登場人物

ブレア:主人公。美人なのに泥棒をしている。
オリー:主人公の恋人であり、相棒。アジア系。
コナー:ブレアの兄。オリーとは犬猿の仲だが、意外と兄妹仲はいい。
ライリー:コナーの相棒。アジア系。

ビビアン:ある屋敷に監禁されていた女性。
ジャック:殺人犯

ネタバレ

監禁されている少女。母親が彼女を助けようとするが、その場で殺されてしまう。

時は流れ…
ブレアとオリーは、ある家に強盗に入る。だが、途中でその家の奥さんが浮気をするために帰宅、さらには旦那も帰宅して、浮気相手とブレアとオリーがクローゼットから叩き出され、修羅場になる。浮気相手がボコボコにされているのを見て、一度は逃げようとしたオリーは、彼を助けに家の中に戻る。しかし、オリーは警察に見つかり、逮捕されてしまう。

手をまわして、オリーを留置場から出したブレア。だが、そのせいで、彼女は大きな借金を背負う。
それを返すために、ブレアの兄・コナーの強盗を手伝うことになるが、オリーも自責の念から手伝いを申し出る。

当日、見張りを命じられるオリー。だが、不審な気配を感じ、ブレア達の後を追って天窓から屋敷に侵入する。だが、4人はそこから出られなくなる。屋敷の中には、何もないのに、外に出ることができないのだ。
さらにオリーとブレアは謎のスナッフムービーを見つける。

携帯電話の妨害電波が出ているらしい、この屋敷を探検する4人。
だが、捕まっている女性・ビビアンを見つけ、コナーとライリーは彼女を助け、ブレアたちは妨害電波の解除を目指す。

だが、ビビアンは勝手に逃げ、追いかけたコナーとライリーは分断される。ライリーはそのまま、誰かに殺されてしまう。
ビビアンはブレアたちのもとに合流するが、ブレアは彼女のネイルが新しいことに気が付く。

今度はオリーが分断され、ブレアとビビアンは2人きりになるが、また死体が見つかる。
そして、コナーも殺されてしまったようだ。

しかし、そこに警官がやってくる。
ジャックという家主が現れ、応対する。彼が殺人鬼のようだ。

逃げようとするブレア、オリー、ビビアン。廊下の途中にライリーの生首が落ちているが、目を閉じさせたのに、また目を開いたので、彼らは驚く。(これ、ギャグ??)

警官のもとへ駆けつけたブレアとオリー。ジャックは彼らが強盗で、脅されていたのだと言い出す。
警官は悩むが、ビビアンが出てきて、ジャックが犯人だと証言。ビビアンは解放された喜びで警官に抱き着くが、ブレアはスナッフムービーには殺人者と、撮影者の2人がいたはずだと指摘する。
次の瞬間、ビビアンは、警官を殺す。

屋敷に逃げ込んだブレアとオリー。ブレアが妊娠している?ということがわかる(冗談交じりなので、真実なのかよくわからないけど)。
そこに、実は生きていたコナーが現れる。コナーは監視カメラルームで、抜け道を探していた。
コナーは自分を犠牲にして逃げろと命じるが、オリーは戦うべきだと主張する。

殺人鬼たちを屋敷に侵入させ、自分たちのもとに誘導するコナー。ビビアンは彼を撃つが、それは囮だった。彼はビビアンに薬剤をかけて撃退する。
ジャックは、オリーと取っ組み合いになる。ジャックの首を吊るオリーだが、生きていたビビアン(顔が溶けている)がさらに襲ってくる。だが、役に立たないと伏線でからかわれていた小さなナイフで、彼女の喉を突くオリー。
だが、やはり生きていたジャックに、今度は足をつかまれる。
ブレアは叫ぶ。
「クラッシュ・ザ・スカル!」※映画の原題です

そして、冒頭の少女・メイシーは、拉致され、「ビビアン」として育てられたのだとわかる。

感想

最後に題名を叫んで終わるホラー映画って初めて見ました。彼らが助かったのか?それとも??と、想像したところでまあ、助かったんだろうな、という感じ。
監禁現場の屋敷はハウススタジオなのか空き家なのか?まあ、普通の家でしたけれど、地下の拷問部屋はなかなかそれっぽく作られていました。しかし、仲間が散り散りになる展開があるなら、もう少しキャストがいてもよかった気もします。意欲作なのは伝わってきました。