「ウォーキング・デッド」シーズン6・第9話のネタバレ

walkinddeads6

ウォーキング・デッドの配信がまた開始になりましたね!楽しみ~。シーズン中盤から再開しましたが、あまりにショッキングなので目玉が8個くらい飛び出しました。

※面白いドラマなので、未見の方はまず!まず!ご覧になることを強くお勧めするのであります。

もう一度、登場人物まとめ

リック:アレクサンドリアの街を救うために、「親しい人を見捨てる」という選択肢を躊躇せずに選ぶようになった。今シーズンも相変わらずキチってます!
ダリル:前話にて、知らない男たちに捕まっているところで終わった。見た目とはうらはらに?人を助けることが多い(だが、状況のせいで信頼を得られず相手が去っていくことも多い)
キャロル:今シーズンはかなり出番が減った史上最強の主婦。
カール:リックの息子。イーニッドとはいい感じだが、そのせいでロンと仲たがいしている。前話ではサムを怒鳴りつけ、恨みをかっている
グレン:今シーズンで行方不明になったものの、ひょっこり助かったラッキーボーイ。街の外で見つけたイーニッドと行動を共にする。

マギー:グレンの嫁。突然妊娠していることをカミングアウトした。
ミショーン:相変わらず日本刀を振り回す人情派女子。知れば知るほど好きになるキャラ。
サシャ:今シーズンではダリル、エイブラハムと行動を共にして、謎の男たちに拘束される。

エイブラハム:アル中だったが、立ち直りつつある強い味方。ダリルとサシャと行動を共にしている。現在軍服を着用中。
ユージーン:「人を殺せない」と言われたことがコンプレックスになりつつある
ロジータ:エイブラハムの恋人。ユージーンに当たりが強い。
タラ:前シーズンで大怪我を負うが、恋人を見つけた。だが、彼女はとんでもない目に遭ってしまい……?
モーガン:前シーズンからレギュラー復活。「人を殺しない」ことを明言し、リックやキャロルから疎まれる

神父:前シーズンから参加。現在は雄々しく戦うことを誓うが、リックからの信用度は低め。
ディアナ:アレクサンドリアを統治する女性。ウォーカーに噛まれて命を落とす直前、たくましくウォーカーに立ち向かって死んだ(自決用の銃をウォーカーに使った)。

スペンサー:ディアナの息子。臆病な性格で、自分が助かるためには人を助けたくないという精神がチラチラ見える。

アーロン:リックたちを街に連れてきた張本人で、非常に優しい性格。マギーを励まし、心を通わせる。
エリック:前シーズンでは大怪我をしていたアーロンの恋人。足は骨折中。

ジェシー:反抗的な長男、ウォーカーを恐れすぎている次男に悩むが、戦う時には戦う。リックとキスをした。
ロン:ジェシーの長男。カールへ殺意を抱いている。
サム:ジェシーの次男。ウォーカーを恐れるがあまり、自室に閉じこもるようになる。
イーニッド:アレクサンドリアに一人で辿り着いた少女。両親を失った後、1人でサバイバルを続けてきた。街を一度は出るが、グレンに説得されて戻る。

ヒース:新キャラ。結構強い。黒人枠?アレクサンドリアの住人のひとり。まだ生存中。
グレース:タラの恋人。心優しい医師。

前話までのなんとなくのまとめ

リック、ミショーン、カール(服の下に妹を収納している)、ジェシー、サム、ロン、神父はジェシーの家から、ウォーカーの内臓を服に塗りつけて脱出中。

キャロルとモーガン、タラ、ロジータ、エイブラハムはある建物に閉じこもっている。その建物から、グレースを人質に「W」の生き残り(モーガンが匿っていた)が逃げているが、すぐ近くに隠れている。

グレンとイーニッドは外からマギーを発見しているが、マギーは見張り台の上に置き去りになっており、そこを大量のウォーカーが囲んでいる。

ダリルとサシャ、エイブラハムは謎のバイカーたちに足止めされている。

なお、生き残りの住人たちはおり、個々の家に隠れている。

第9話「死人を探せ」ネタバレ

ダリルたちを乗せたトラックは、謎のバイカーたちに遭遇する。彼らは車から降りてくるように命令され、武器をとられる。
「(車も武器も)何もかも、ニーガンのものだ」(※ニーガンはまだ登場していません)

「給油車を調達できるものなら、ボスも興味を持つ。武器をいただこう。出せ」
しぶしぶ出すダリル。
「サンキュー」
にこやかな男。サシャやエイブラハムたちからも武器をとる。
「クソを食う時には味わわないほうがいい。ちぎって、噛んで、飲み込む。すぐ済む」
渋い顔のエイブラハムを前に、そうつぶやくバイカーのリーダー。
「あんたたちは?」
「気になるだろうが、俺からも質問がある。聞くのは俺たちだ。お前たちの家に向かう間にな。見せてもらおう。まずはお前たちから何を奪えるかだ」
「もう奪った」
リーダーの後ろのバイカーはダリルをにらむ。が、その目はやぶにらみだ。
「よせよ、言わせないでくれ。もっと何かあるんだろ、そういうもんだ」
ダリルはティーという大柄の男に後ろに連れていかれる。もしかして殺されるのか?!
「ちぎって、噛んで、飲み込むの繰り返しだ」
「ニーガンとは?」
エイブラハムの問いに、リーダーは銃を向ける。
「キンコーン!地獄の鐘だ。いつもなら撃ち殺しながら自己紹介するが、生かす価値がありそうだ。(エイブラハムに)軍服なんぞ着てやがる。家に連れて帰ってもらうが、殺した奴の仲間と相乗りするとはな。質問はするなと言ったのに、この赤毛ときたら。残念だ。俺を誤解しないでくれよ」
撃とうとする男。
「待って」
止めたのはサシャだ。
「殺さないで」
男はもうひとつ銃を出し、2丁構える。
「黙ってろ」
エイブラハムがサシャに囁く。サシャは返す。
「あの人と話してるの」
「いや、話はない」
彼らはここで殺されるのか?と、男は銃を下ろす。
「殺しはしない」
ほっとする2人。
「いや、待てよ。やっぱり殺す」
次の瞬間、男たちの乗っていたバイクが爆発する!10台近くのバイクと、男たちが炎上してしまう。車の裏から、ロケットランチャーを掲げたダリルが出てくる。彼は肩を刺されているが、かすり傷だと言う。車の影には、ティーという男の死体が転がっている。
「クソどもめ」
「戻って手当てを」
「はいはい」
彼らはまた車に乗り込む。車のまわりには臓物が散らばり、血飛沫も飛んでいる。

「味わえよ」
エイブラハムはちぎれて飛んだ男の首にそう声をかける。首はひどく焼け焦げ、もう誰のものなのかわからない。

※OP

アレクサンドリアの街(無音)。大量のウォーカーが行き過ぎる。誰かの家の前では、「どうぞ、開いています(気軽に中へどうぞ)」という札が揺れている。

臓物をなすった服を身につけ、リックたちはウォーカーの間をすり抜ける。頭を垂れるもの、ショックを受けるもの、ただ道を辿るもの、呆然としているもの。その表情はさまざまだ。

「作戦を立て直す、照明弾では不十分だ。ウォーカーが多すぎる。武器庫にはいかない」
リックは立ち止まり、作戦を立て始める。
「採石場へ車を取りに行き、車で奴らをひきつける。一度出て、戻るんだ」
ジェシーが口を挟む。
「わかったわ。でもジュディスは採石場へは……」
「私が預かる。安全が確保できるまで教会に」
神父がそう切り出す。ミショーンは振り返る。
「できるの?」
神父はたびたび、恐怖や狂気に負けて彼らを裏切り、危険にさらしている。
「やるよ。やるしかない。できる」
カールはジュディスを神父に預ける。彼は優しく赤子を抱く。サムも神父に預けたほうがいいのでは?と言う話になるが、、サムは「一緒に行く」と主張する。
「ママ、お願い。行けるよ、行けるから。お願い。いいでしょ?一緒に行く」
「わかった」
「この子は守る」
神父は誓う。
「ありがとう」
彼はその場を立ち去る。ミショーンはその後ろ姿を見守っている。
「サムは大丈夫。本当よ、信じて」
リックは困惑するが、サムと手をつないで歩き出す。立ち尽くしているロンの手を、カールが探る。彼らも手をつなぎ、また歩き出す。まだウォーカーはそこらじゅうをうろついている。

タラとロジータは外に出るべきかどうかを論議している。いかんせん、数が多すぎる。だが、タラは外に出るべきだと思っている。Wの男に連れ去られた恋人のデニースを追いかけたいのだ。
「助けないと」
「行けば私たちが死ぬ。銃は一丁なのにウォーカーだらけ。彼は殺さない、医者の彼女が必要だもの(男はケガをしている)。生き延び方を知ってる。心配なのはキャロルとモーガンだし、計画を練ってから出る」
「わかった」
フラフラしているキャロルをサポートしているユージーン。モーガンはまだ倒れている。
「ロジータ、銃を貸して。二度と不意打ちはごめんだわ」
キャロルに続いて、モーガンも目を覚ます。
「彼は?デニースは?」
「彼に連れ去られたのね」
モーガンははっとする。ロジータは銃を出し、キャロルに渡す。ユージーンはモーガンに手を貸している。

教会。そこに2人の影が走り込むのが見える。

街の片隅では、デニースと彼女を連れ去った男が、ウォーカーたちから姿を隠して様子を窺っている。

教会には、グレンとイーニッドが隠れている。エイデンとヒースが何か隠したかも、とグレンは言っている。

デニースをなだめている男。彼はウォーカーを潜り抜けて逃げることをデニースに強制している。

聖書を調べろと命令するグレン。中身がくりぬかれ、銃か弾が隠されているかもしれない。おとなしくイーニッドは言うことを聞く。グレンはべらべらと自分の計画を話している。夜になったら、孤立無援のマギーを助け出すつもりだ。イーニッドはふとあるものに目を奪われる。入口の上に書かれた「行いのない信仰は死んだものなのだ」という文句が彼女を揺さぶる。

男はデニースに「腹をくくれ」と命令する。彼女は震えている。

イーニッドは話し始める。
「逃げようとした時― だから私は人を失うって。私が捨てるから。どういう意味?」
「愛する人が今の君を作った。君の一部だ。自分を捨てたら、君の中に宿った彼らも、消える」
「誰があなたを作った?」
「両親だ。デールという人(※シーズン1~2まで登場した長老者。気にいいおじいちゃん)や、マギーの父ハーシェル。アンドレアやタイリース。君は?」
「……両親よ」
「ご両親はいる。君の中に」

デニースたちはまだ揉めている。
「流れが途切れたら、走って塔に向かう」
「足手まといよ」
「デニース、デニース。君は俺と一緒にいる。君が必要だ。楽しい人だから一緒にいたいのかも」
このジョークにデニースは笑おうとするが、笑えない。

グレンたちも揉めている。
「待機してろ」
その言葉に反発するイーニッド。
「助けが必要だって」
「あきらめるなと言った。街のことも、仲間のことも」
「そうよ。だから戻った。一緒に行って力を貸す。彼女はケガしてる、壁をのぼって助けるわ。奴らの気をそらして。一緒にやる。ダメと言われても一緒に行く」
グレンは言葉を失う。
「あなたは銃を探して、私はロープを作る」
「わかった」

デニースは怯えている。
「こんな俺は―生まれつきじゃないって。そうさ、俺は変わった。君のことも変えてみせる」

イーニッドはロープになる布を探している。そして、銃まで見つけた。
グレンはやはりイーニッドに残るように求めるが、彼女は聞き入れない。

男はそろそろ飛び出すことを決めたのか。
「君は恵まれている。いつか分かるさ。生きてれば」
デニースは泣きそうだ。男から顔をそらす。

夜。まだ、ウォーカーは街を彷徨っている。リックたちは移動を続けている。ウォーカーに怯えるサムは、キャロルの言葉を思い出している。
「怪物が来るわ。あなたは逃げられない。外にいて、生きたまま体を引き裂かれ、食べられるのよ」
ウォーカーと化した子供(まだなったばかりのように見える)が見え、サムはリックと手を離す。彼は立ち止まり、歩かない。
「サム、行くわよ」
「行くぞ」
彼は泣きそうだ。
「大丈夫だ、ママを見ろ」
「しっかりして、一緒に来るのよ」
泣き出しそうなサム。パニックで小さな悲鳴をあげ続ける。その彼に、ウォーカーたちがかぶりつく!悲鳴をあげる母の前で、息子はウォーカーに齧られていく。ジェシーの叫び声で、ウォーカーは彼女にも襲いかかる。涙を流す長男の前で、弟の次に母が死んでいく。
リックのまぶたの裏に、美しく朗らかなジェシーの姿がちらつく。しかし、カールはパニックだ。ジェシーが彼の手を強くつかんだままウォーカーに襲われたので、動くことができない。次の瞬間、リックは彼女の腕を切り落とす。そのはずみで銃が下に落ちてしまう。そして、その銃を拾ったのは、ロンだ。
「お前が……」
彼は銃をリックとカールに向ける。
「お前が……」
だが、その彼をミショーンが刺し貫く。死体になった彼にウォーカーが群がっていく。
「パパ」
振り返ったカールの片眼は、銃弾で撃ち抜かれている!そのまま倒れた息子を抱きかかえ、運ぶリック。ミショーンは泣き叫びたいのをこらえるような顔で、リックが走るための道を作ろうと、日本刀でウォーカーたちを斬り倒していく。

タラは外を眺めている。モーガンは座り込んだまま、動かない。ロジータは鉈を眺めているユージーンを見つめる。ユージーンは彼女の視線に気付き、頷く。
「遅かれ早かれ、戦わなければ。わかっているはずだ」
「ええ、戦うわ。あなた以外は」
「だが」
「ユージーン。あなたは無理」
ロジータは去る。ユージーンは苦虫を噛み潰したような顔をしている。

デニースたちはまだ同じ場所にいる。
「銃声の方に向かってる。叫び声も。戦えると思ったのか、愚かな奴だ」
「戦ったから―あなたの仲間は死んだ」
「そうだな。もう少し待てばよかった。身勝手だったよ。でもおかげで点滴を打ってもらえた。途切れたら行くぞ、監視塔から壁の外へ。怖がらなくていい」
「よく言うわ」
「ここにいるより、外に出たほうが安全だ。行くぞ、行くんだ」
フラフラとついていくデニース。
「監視塔に向かって止まらずに進め」
彼らはようやく飛び出す!監視塔の前に立っているウォーカーを殺す男。デニースに襲いかかるウォーカーをも倒すが、その途中で腕を噛まれてしまう。
デニースがそれをみて表情を変える。
「来て、診療所で助けてあげるから。助けるわ」
彼らは進路を変える。

キャロルが銃を持って建物の中を歩いている。通りにはウォーカーが溢れている。頭を抱える彼女。そこに、モーガンがやってくる。
「子供がいた。そうだろ?」
キャロルは答えない。
「夫も」
無視を続けるキャロル。
「ただ君を止めたかった」
「男を生かしたのは自分のため。私たちのためなら……殺すべきだった。あなたを」
「殺せない」
モーガンは立ち去る。

デニースは診療所の前の建物に戻ってくる。男を連れて。ベルトで止血をする彼女。
「(外に逃げられる)階段をのぼればよかったのに」
「私を助けた。医者が必要だったか、あなたが変わったか。いい?」
向かいの診療所に戻ることを決めた彼らは、ウォーカーに体当たりしながら逃げる。デニースをかばう男。だが、彼は突然撃たれてしまう。男を撃ったのはキャロルだ。男はデニースのために犠牲になり、ウォーカーを引きつける。デニースは複雑な表情でキャロルを見上げる。

診療所には、アーロン、スペンサー、ヒースが立てこもっている。
「大変だ」
窓の隙間からは、ウォーカーの間を走り続けるミショーンやリックの姿が見える。
「あの子だ、噛まれたのか?」
デニースは息を整える。
「いいえ」
「なんだ」
「シンクの隣の棚から包帯を。点滴とタオルも用意して。アーロン、担架を」
診療所の扉をデニースが開けると、そこにミショーンやリックたちが飛び込んでくる。カールを診せるデニース。
「助けてくれ、頼むから」
デニースはカールを助けるための処置を始めるが、そのためには電気を明るくしなければいけない。おまけに、リックたちを追ってきたウォーカーたちも集まってきている。
リックはそれを窓から確認して、斧を片手に外に出ていく。
「何する気?リック!リック!」

リックは家から飛び出し、ウォーカーたちを片っ端から殺害する。何人も、何人も!
アーロンたちはリックを援護すべきだと言うが、拒否反応を示すもの(スペンサーのみ)もいる。とりあえずの縫合は終わったとデニースが呟いた瞬間、ミショーン、アーロン、ヒースは診療所から飛び出していく!

数百体のウォーカーがリックに迫る。ミショーンたちがやってくるが、リックとミショーン以外はたいしたことをできていない。

その光景を家の中から見ている住民たち。
「全部倒すぞ!」
リックが叫ぶなか、家に閉じこもっていた住民2人(エリックと、食料庫や武器庫を管理していた女性)が武器を片手に飛び出してくる!
「ひるむな!倒せ!」

その声を遠くに聞いている牧師。ジュディスを抱きしめている。教会には他の信者もいるようだ。女性にジュディスを預け、牧師もまた外に出ていく。武器を持って、彼も戦いに行くつもりのようだ。建築現場で働いていた男が、彼に話しかける。
「ゲイブリエル、どこへ行く」
「祈ってきた。共に、街をお救い下さいと。神は答えてくれた。神が守ってくれる。戦う勇気を与えて下さった」

「表の数が減ったわ」
「リックに加勢するわよ」
タラは仲間に話しかけると、キャロルも同意する。
「なんだって?」
「ミショーンたちと戦ってる。行くなら今よ、私も戦う。デニースは無事よ」
「見たの?」
驚くタラ。
「診療所に逃げ込んだ」
キャロルに続く仲間たち。行こうとするユージーンを、ロジータが止める。だが彼も戦うと言う。
「行く必要ないわ」
「必要はある、全員で戦うんだ。そして私たちは歴史になる」

彼らは外に飛び出す。モーガンはあるウォーカーを見つけて驚く。それは彼が匿っていたWの男(デニースを誘拐するも、彼女と心が打ち解けた。が、キャロルに撃たれて死亡した先般の男)だ。
「悪いな」
モーガンは彼を殺す。

グレンは、マギーのもとに走る!だが、ウォーカーたちは見張り台をゆさぶっているので、そろそろ崩れそうだ。
「行け、行くんだ」
イーニッドは走り出す。グレンはウォーカーの気を逸らすために叫び、発砲する。そのグレンの姿を見て、マギーは驚く。グレンはウォーカーをひきつけているが、想像以上の群れが彼に迫る。マギーはイーニッドに逃げたくないとだだをこね、銃を撃つが、一発しか弾が残っていない。ウォーカーの群れに飲み込まれそうなグレンを見て、マギーは泣き叫ぶ!

だがその瞬間、銃弾がウォーカーを蜂の巣にする。それはエイブラハムとサシャだ。彼らは銃を構えて立っている。
「門を開けろ、頼むぞ」
エイブラハムはグレンに向かって豪快に笑う。

給油車を台にして、サシャたちはマギーを助けている。グレンとダリルは合流して、車でウォーカーをひきつけることを決める。ダリルは給油車から、街の中心にある池にガソリンをまきはじめる。サシャやグレンは車から降り、ウォーカーに邪魔されないように彼らを倒している。

リックたちはウォーカーに追われている!壁に追い詰められる彼ら。だが、次の瞬間、ダリルがロケットランチャーを池に撃ちこみ、それが燃え上がる。炎に向かって進んでいく彼ら。次々と燃えさかる水の中に吸い込まれていく。まるで自ら、死を選んだように。ただひたすら、人間たちはウォーカーに鉄槌を下し続ける。

翌朝。街の通りは死体で埋め尽くされており、生存者は呆然としている。
診療所ではマギーやダリルが手当てを受けており、リックはカールに付き添っている。

「俺は間違っていた。長い間壁の中で暮らしてきた彼らは―変われないと。だが今日、彼らは証明した。俺たちは戦えるんだ。力を合わせれば。壁を建て直す。街を拡張する。発展させるんだ。ディアナが話していたことは全て可能だ。それがやっと分かった。彼らと共に―戦った。終わった時、悟ったんだ。街を再建できると。実感した。時間がかかったが、ようやく思い出した。忘れていたんだ、病院で目覚めた時から……お前に新しい世界を見せてやりたい。お前のために世界を作りたいんだ。お願いだ、カール。世界を見てくれ。息子よ、死ぬな」

カールの手に重ねられた、血まみれのリックの手。その手を優しく、息子は握り返す。