「マギー」

magi

2015年のアメリカ映画「マギー」。
「娘として守るのか、ゾンビとして殺すのか」というキャッチフレーズからもわかるように、ゾンビ化している娘を殺すかどうするか悩み続ける話。
完全に個人的な見解ですが、テーマのわりにパンチがないお話。ゾンビに襲われる恐怖ではなく、生存者の中にもゆるゆるとゾンビに感染するものがおり、彼らは時間をかけて変化していく。彼らは施設に預けられるが、そこでは人間らしい死は迎えられない。死にゆく者たちをかばい、隠蔽する家族が後を絶たないなか、主人公も選択を迫られるひとりとなる。
グレーの空、暗い部屋、陰鬱な中で揺れ続けるブランコと真っ白なマーガレットの花。と、景色はキレイだし雰囲気も陰鬱でなかなか良いのですが、肝心のシュワルツェネッガーがシュワルツェネッガーなので……とはいえ、主演はアビゲイル・ブレスリンちゃんにほかならないのですが。
スピーディな展開やコミカルな会話なし、ひたすら鬱々としているお話です。あと、親子愛の描き方が少女漫画みたいだった。... 続きを読む