『Zネーション』シーズン5を遅ればせながら見ました。
(リクエストを下さった方、ありがとうございます)
実はこのドラマ、シーズン4の終わり方があんまり好きじゃなかったので、このまま見ないかもなぁ…と思っていたのですが、見てみたらやっぱり面白いのね。ゾンビドラマって鬱々としがちですけど、このドラマシリーズはエンタメに振り切っている感じがする。絶望的な状況でもわりと軽くみていられるっていうのもすごい。
このドラマの特徴といえば
- レギュラーキャストが死ににくい傾向にある(シーズン1~2はまだしも、ホントに主要キャストは死なない)
- 面白ゾンビが手を変え品を変え出てくる(放射能ゾンビとか、ゾンビでできたでっかい玉とか)
- シニカルながらも笑いに満ちた会話や展開(ゾンビコメディとしてはいい出来だと思う)
- 魅力的なキャスト(強い女・ウォレン、悪党だけど情にもろいところもあるマーフィ、戦うと強い陽気なじいさん・ドクなど)
個人的な意見ですけど、吹替の声優さんがすごくマッチしているというのもプラスのポイントかも。ウォレンの声優さんとマーフィの声優さん、ドクの声優さんはすごく印象に残ってる。(詳しくなくてすみません)
シーズン5では残念ながら面白ゾンビはほとんど出ず、なんと「意思疎通できるゾンビ」ばかりが登場。もう、話せない(ただ襲ってくる)ゾンビはほとんど出てきません。
でもそれ以外の特徴はそのまま守られています。さらに、以前出てきたゲストキャストがちょこちょこ登場するという集大成っぽいシーズンでもあります。
そしてもうひとつ忘れてはいけないのが、唐突にブチこまれてきた「アメリカ再建」というテーマ。ゾンビ世界でももう一度憲法を作り、新しいリーダーを選んでみんな平等に暮らそうということです。まさにアメリカらしい。独裁政治をたくらむライバルも出てきます。ゾンビと共存しようという人たちと、利用してやろうという人たちで対立するんですね。このあたりも時世を反映したのかな。
あと、ウォレンのこと今まで名前のほうで統一してブログ書いてたけど、もうウォレン(苗字のほう)でいいや。
第1話『新ゾンビ時代』
シーズン4のラストでドローンに乗り込み飛んだウォレン(なんでこういう展開になったのかはまったくもって覚えていないが…)。
墜落後、農場主のクーパーに助けられて2週間眠ったまま過ごしていた。食事を共にする2人。
(どうでもいいけど、ずっと寝ていて起きてすぐに固形物食べるのお腹に悪そう…)
一方、とある生存者の女性はゾンビに追いかけられていた。その顔をみたら…ドクだった!
でもドクはもちろん生きていて、ゾンビメイクで生存者を助けていただけ。彼らはグループで移動していた。ニューメリカを目指しながら。
そしてドクたちはしゃべれるゾンビが出てきていることに気が付く。おまけに、生存者のなかにはゾンビ化してしまい、脳を食べたがる者が出てきていた。実は彼らはもう死んでおり、意識だけははっきり残っている新種のゾンビだったのだ。トーカーと呼ばれる彼らは、『黒い雨』以降に生まれたらしいが…?
ここで登場したのが新キャラのジョージとダンテ。ジョージは新しいアメリカ=ニューメリカ建国を目指すみんなのリーダーであり、ダンテは彼女の忠実な部下(そしてトーカー)である。彼女はゾンビ化を止めることができるゾンビ用ビスケット、通称ビズキットを振舞ってくれる。
クーパーと惹かれ合うウォレン。彼の畑を手伝い、農業用トラクターを借りに別の農家に向かう。ゾンビに襲われるも、彼らを粉々にしながら華麗に帰宅する。
しかしクーパーには秘密があった。ゾンビ化した妻と娘を殺せず、閉じ込めていたのだ。ウォレンにそのことを告白した彼は、2人のゾンビを焼く。
マーフィはドクたちと分かれ、ウォレンを探していた。ゾンビに聞き込みしながら歩き続ける。
とにかくダンテが「ストリートファイター」感強いんだけど… 「鉄拳」でも「KOF」でもいいんだが。
第2話『ニューメリカ』
ジョージに案内されたアルトゥラというコミュニティにやってきたドク、10K、リリーとその仲間たち。そこで謎の仮面をつけた女性・パンドラを目撃する。
このパンドラ、いかにも悪役なのですが、顔半分に人形の顔(ピエロのような仮面?)をつけていてぱっつんおかっぱで非常に怪しい。ゲーム『クロックタワーGHOST HEAD』の藤香じゃん…そうです、この女性とんでもないおっちょこちょいメンヘラちゃんなんです。嫌いになれない。
さらに、10Kの元カノで死んだと思われていたレッドが再登場。しかし彼女は結婚していて子供もいるようで…??
マーフィはクーパーを見つけるが、彼はウォレンのことを隠そうとする。まるでストーカーのような彼の振る舞いにキレたウォレンは彼を車のトランクに閉じ込め、マーフィと農場を出ていく。
アルトゥラにやってきたウォレンとマーフィ。実はジョージとマーフィは昔馴染みだった(お互いの命の恩人みたいな感じ)。さらにゾナにいた研究者・エステスや、元仲間の研究者サン・メイとも再会する。そのうえ、市民Zもこの拠点にいたことがわかる。
レッドと再会し、真実を確かめる10K。なんと、彼女は恋人もいないし子供もいないということが判明(友達の旦那と友達の赤ちゃんだった)。ズコー!!
そしてニューメリカでの投票が済んでジョージがスピーチをしようとした時、会場が爆破されるという事件が起こる。
ウォレン、恋に落ちてから捨てるまでのスピードが速い!ただ、このあたりもラストの伏線がちりばめられているので、ナンジャコリャと思いながらもちゃんと見ることをオススメします。
第3話『投票』
爆発で死んだ人間がゾンビ化しただけでなく、初期ゾンビもどんどん侵入してきてパニックになるアルトゥラ。爆発後にジョージの部下・ダンテが消え、彼が犯人ではないかと疑われる。ダンテの嫁・マージョリーはサン・メイの助手だが、彼は犯人ではないと主張する。
爆破にはトーカーが関わっていると疑われ、全トーカーの拘留が決められた中、マーフィーはアルトゥラから逃げ出す。彼を追う謎の影。なんとマーフィタウンで彼の部下をしていたヴェッソンだった。彼はリンボという拠点にマーフィを連れていく。
ダンテを追いかけていくジョージやウォレン。トーカーが処刑されているのを見つけるが、そこにダンテの姿はなかった。
一方、レッドと10K、リリーは奇妙な三角関係にあった。リリーを気にするレッド、リリーへの不思議な感情に悩む10K、彼への気持ちを押し殺すリリー。だが、10Kがゾンビに噛まれたことでこの三角関係はあっけなく終了。10Kはゾンビに噛まれた片手を切り落とされ、リリーは10Kをかばってゾンビに噛まれてそのまま自爆死する。
今更10Kにこんなハンデをつけるのか…とヒクヒクしました。かわいそう。おまけにちょっと気になっていたリリーまでこんな形で失うとは… でも10Kくんてばわりとすぐにリリーのこと忘れます。
そして代わりに再登場キャラがぼろぼろ登場します。サン・メイは今シーズンでも大活躍します。ヴェッソンのこと全然覚えてなかったよ。
第4話『パシフィカ』
ダンテを探している間、アルトゥラと同じく生存者たちの拠点・パシフィカに住む人たちと出会うウォレンたち。今度はヘンリー・マケイブ教授が再登場。
ここにカヤとJZ(市民Zの息子)が暮らしているが、パシフィカでもアルトゥラ同様にトーカー排斥の動きが強まっていた。ジョージとウォレンで説得するも、その夜にトーカーたちは逃走。彼らはなんとダンテに合流し、どこかへ姿を消す。
パシフィカでも爆発騒ぎが起き、市民Zはエステスに提供した記録映像をハッキングし、爆破犯の正体を探ることを決意する。
特に重要な意味がないエピでありました。まぁ、人間とトーカーが断絶する回ともいえるのかも。
第5話『分裂』
市民Zは姿を消したカヤの祖母と子供を探してパシフィカをさまよっていた。トーカーを恨む生存者たち。ウォレンの味方をしてくれていた教授もゾンビに噛まれてしまう。
パシフィカにもエステスの部下が助けに来るが、アルトゥラに連れていく人間を選別するなど、あまりにも身勝手な振る舞いを続けるエステスの部下たちに呆れるウォレン。市民Zとカヤは内情を探るためにアルトゥラに移動する。
片手を失った10Kは絶望しながらも銃の練習を再度始める。しかし、アルトゥラを脱出した彼が目撃したのは謎のゾンビ団子(ゾンビたちが固まって団子状になり、そのままコロコロ転がっていくというマンガっぽい展開)だった。誰がなんのためにゾンビの塊を作っているのか?10Kは義手を捨ててまた歩き出す…
そしてアディ再登場の予感…
このゾンビ団子のエピですが、おそらくエステスがやったことなんでしょうけど、はっきりした説明はほとんどなかったですね。昔のエピソードで、でっかいチーズがゾンビを潰しながら転がり続けているという回があったけど、そういえばあのチーズは元気かしら。
第6話『捜索』
トーカーたちの楽園(カジノやゴーゴーバー)・リンボを取り仕切るマーフィ。実はマージョリーたち脱走してきたトーカーを匿っていた。
アディが正式に再登場(途中でだいぶ薄化粧になるけど、ものすごい強めのメイクでビックリした。まだこの世界には真っ赤な口紅があるんですね)し、ダンテやトーカーの味方として働いていることを告白。しかし、ジョージを警戒する彼女は彼がどこにいるかを話してくれない。しかし、最終的に案内してくれるアディ。彼はなんと土の中に隠れていた。
リンボにも危機が訪れる。ビスケットを独り占めするほどギャンブルに勝ったトーカーが出てきたのだ。ドクはビスケットを取り戻すために彼とギャンブル勝負をする。マーフィのいかさまで辛くも勝利したドクだが、トーカーはビスケットを勝手にヤケ食い。そのまま腹がはちきれて爆発してしまう。
エステスの追っ手はリンボまでやってきて、マージョリーを人質にダンテに投降を迫る。従うダンテだが、彼の目の前でマージョリーは殺されてしまった。
10Kも合流し、仲間は配給が止まっているビスケットの秘密に迫ることにする。
マーフィの娘の話題も出てきましたが、いつ死んだんだっけ…???全然覚えてないですね。アディと海に飛び込んだところまでは覚えているんだけど… あれ、シーズン3の終わりかな?
そしてこのシーズン5の見どころのひとつといってもいい、ゾンビのお腹はちきれシーン!これもマンガチックですね。この中身をたっぷり浴びるドク。か、かわいそう… 詐欺師らしい格好でめかしこんでいるマーフィはスタイリッシュ!この俳優さん、スタイルが良すぎるよ…
第7話『権利章典』
ダンテを救うためにアルトゥラに戻るドクとジョージ、ビスケットを作るベーカリーを目指すウォレン、アディ、マーフィ、10K。
ベーカリーでは一家でビスケットを作っているが、レシピを持っているママは凶暴なゾンビ化。さらに、兄弟4人のうち2人も同様の状態。正気のままの兄弟(残り2人)の助けを借り、ママをもとに戻すウォレン。(ちなみにウォレンとマーフィの共闘が見られますが、このあたりからマーフィがやたらとカッコイイ服を着ているのが面白い)
彼らはもともと動物の脳みそを使ってビスケットを焼いていたが、途中から与えられた材料を使って調理をしていたと告白する。つまり、彼らはビスケットの秘密を何も知らない。
一方、大ケガをしながら旅路を急いでいたジョージだが、途中でむごたらしく殺されたダンテの遺体を発見して呆然となる。(ドラム缶の中に詰めてある)
このあたり、アメリカ建国の知識を持つ方は面白いエピソードじゃないでしょうか。私はサッパリですけど… コント仕立ての建国エピソードが続きます。わりとチープ。
第8話『秘密の粉』
今度は農場にやってきたウォレンたち。だが謎の女・パンドラが彼らに迫る。
ドクとジョージも戻ってきて、農場にいるフィンと会うことに。なんと彼はアディの恋人だった。フィンは農場もよくわからないうちに材料をとられて人を殺され、水まで干上がったと告げる。そのうえ、フィンはパンドラに撃たれて死に、トーカーになってしまう。
農場にもビスケットがないため、仲間に自分の脳を分け与えていた聖人・チャーリー。彼は仲間に最後の脳を分けて死んでしまう。
そして10Kとドクは誰かに襲われてしまい…!?
パンドラの部下は顔の下半分だけを隠しているのですが、ちょっと変態仮面みたいでした。このパンドラちゃんもわりとマヌケで、ちゃんと農民コスプレしてトーカーに紛れてみたものの、そのせいで本当に捕獲されちゃったりするドジっ子。わりとバカなので憎めないのがいいですね。
そういえばアディの彼氏って死んじゃったけど、前すぎるからもう乗り越えたんですかね。あのキャラクター、なんで死ななきゃいけなかったんだろう。謎。
第9話『ダム』
先住民に捕らえられたドクたち。しかし、前のシーズンに登場したクルク(ドクといい感じになった女性)が再登場する。農場へ水の供給を止めたのは先住民のリーダー、クルクの父だった。
クルクと彼の父は部族として誇りをもって生きるか、先住民以外とも共存して生きていくかで意見が割れていた。しかし、暗躍する刺客のせいで水の制御が難しくなり、ドクはドラッグを使って幽体離脱して、ダムの奥にいるクルクの父と意思疎通しようと試みる(以前のシーズンでもやりましたね)。
無事にその試みは成功し、ダムは守られたが、クルクの父は命を落とした。しかし世界が平和になったら一緒に暮らす約束をするクルクとドク。
10Kのなかにドクが入ってしまうというコミカルな展開もありつつ、なんとなくまとまって終わるエピソード。ただ、わりとここまでの数話は中だるみしている印象が… この後の10話からだいぶ話が進んでいく感じがします。
10Kはシカの角を義手代わりにするという新しいアイデアを成功させます。
第10話『スクラップヤード』
脳みその代わりにビスケットに入っている謎の材料とは何なのか?
スクラップ置き場で無理やり働かされているトーカーたち。なぜか急に知性を取り戻したトーカーは反乱を起こすが、あるゴミ山のなかの穴に飛び込んだらそのまま生首を飛ばされ死んでしまう。
ウォレンはドラッグを試した際に予知をしていたが、すべてのカギが産業廃棄処理場にあるとにらみ、潜入することにする。一緒に潜入したジョージがトーカーと間違われて坑道に連れて行かれそうになるが、意思を取り戻した謎のトーカーに助けられ、ウォレンと合流する。ウォレンは処理場の奥に住む機械の体を持つトーカーを目撃してその残虐性に震え上がる。
10Kとドクは謎の作業にいそしむ人間たちを捜査。この作業全体がエステスの指示であり、トーカーはビスケット代わりに電池(リチウム)を食べて正気を取り戻していることが判明する。ビスケットの中に入れられていたのもリチウムだった。
謎を解き明かしたウォレンだが、機械の体を持つトーカーはリチウムの過剰摂取か、電圧のためかわからないが自殺してしまう。
この機械のトーカーが最高にジャンクっぽくてかっこいい。製作陣の趣味なのかなあ。いいねえ。片腕が機械なのですが、もう異常にでっかい。そして手に電ノコついてるし。ゴミの山の中にくりぬかれたように秘密基地があるのもかっこいい。Zネーションらしエピ。
第11話『ハッカー』
アルトゥラのエステスのパソコンにハッキングするため、ジョージとウォレンは市民Zを伴いハッカー集団のもとを訪れる。彼らはエステスとは犬猿の仲であり、ハッキングに協力してくれる。
ハッキング集団の中には、ガイコツ化したゾンビも混じっている。彼らはエステスのパソコンにハッキングするカヤを手伝うが、あっさりとエステスにはバレてしまい、ハッカー集団の拠点の扉の鍵が解除されてしまう。ドローンを使ってゾンビを倒す彼らだが、奥までやってきたゾンビはウォレンの肉弾戦とハッカー集団のミニ飛行爆弾で亡き者にされる。
そのおかげで、カヤはエステスがダンテを犯人に仕立て上げた証拠を入手した。しかし、エステスの隠された資料のなかには『最後の慈悲』というワードがあり、それが妙に引っかかるウォレン。
一方、リンボでトーカーを匿うマーフィ、アディ、ドク、10K。そこを訪れたのは黒幕・エステスだったが、彼は子供を人質にとってトーカーたちを取り返してしまう。彼らが心配で同行するマーフィ。
そしてサン・メイとレッドは、レッドの友人・ベッキーがゾンビ化したのを助けようとして、偶然にもゾンビを人間に戻すことができるワクチンを見つけてしまう。
よくわからないところに投入されるレッド。この人、最後までこんな感じで持て余されちゃってる感じのキャラクターになってしまったのがかわいそう。それとは反対に、サン・メイはすごくいい役割を与えられている印象。
ハッカー集団のキャラクターが面白くて、見た目も派手なエピソード。ドローンが回転しながらゾンビの頭をはねるとか、バカバカしくていいですね。
第12話『最期の慈悲』
アルトゥラに戻ってきたウォレンたち。カヤはドリンクの自販機の中に隠れ、そこで電源を取りながら市民Zと再会する。しかし、ウォレンとジョージはパンドラに捕まってしまった。やはりダンテを殺したのはパンドラだった。
マーフィはトーカーたちとともに捕らえられるが、そこに仮面の女・パンドラが現れる(ちなみにエステスとパンドラだけはこの終末世界にスマホを持っている)。なんとか逃げ、ドクやアディたちと合流するマーフィ。
サン・メイは見つけた治療法とともに逃げようとするが、エステスに見つかって殺されてしまう。ゾンビ化したサン・メイをワクチンで治したレッド。しかし、ゾンビから戻っても大ケガをしている彼女は生き永らえることができない。サン・メイは自分の脳をマーフィに届けるように言い残し、死を選ぶ。
マーフィ、アディ、10K、ドクは虐げられてきたトーカーとともに立ち上がる。
このあたりでパンドラがようやくトーカーなのが確定しました。フツーに頭のおかしいコスプレ好きの人かと思った… このあたり、パンドラがいかにも有能そうに振舞っているのにあっさり騙されているシーンなどもあり、非常に痛快です。
自販機の裏に隠れるシチュエーションってワクワクしますね。バレないようにお金が入ってきたらジュースをちゃんと出してあげるのも優しい。
このエピでは、主要キャストがお互いをリスペクトし合う会話がふんだんに盛り込まれています。10Kとドクのコンビ、アディとマーフィのコンビもいいけど、マーフィとウォレンのコンビ愛が好きだなあ。お互いにまったく恋愛感情なさそうな感じ、おせっかいなお姉ちゃんとダメな弟って感じの関係性が好き。
第13話『すべての終わり』
エステスが差し向けた軍隊はトーカーの本拠地を見つけるが、それは罠だった。軍隊をひきつけていたドクが見つかるが、それを助ける10K。
エステスを突撃するウォレンとジョージ(逃亡に成功していた)だが、リチウムを独占して他の人たちを見殺しにするようなやり方や、トーカーをいつでも切り捨てようと考えている危ない思考の持ち主であることが、中継によって皆にバレてしまう。それを聞いて誰より怒ったパンドラ。エステスとは愛し合っていると思ったのにキレまくる。
パンドラがキレ始めて慌てるエステス。彼女はリチウムを過熱させ、このままではアルトゥラごと爆発してしまう。パンドラはジョージと戦い、仮面が剥がれ落ちる。仮面の隠れていた顔はほとんど溶けてしまっていた。ジョージはパンドラを助けようとするが、「あんたになりたかった」の一言を残し、彼女はリチウムの海に落ちてしまう。
突然倒れるウォレン。起きたらクーパーがいる。エステスが捕まったことがわかるが、なぜクーパーは彼女を追いかけてきたのか。なんと、ウォレンは農場で一度死に、蘇ってきたのだ。彼女は新種のトーカーであり、自覚もないままだった。もしかしたら黒い雨に打たれたせいかもしれない。クーパーはそれを隠しており、そのせいで不自然な行動をとり、追いかけてきたマーフィを追いかえそうとしたのだ。それを知り、クーパーの愛を受け入れるウォレン。
ジョージは改めて投票の結果を受けて新しいアメリカを建国することを宣言し、マーフィにはサン・メイの脳みそが渡される。彼はサン・メイの脳を食べ、彼女が命がけで遺した発見に涙する。
もう、わりとつっこみどころ満載の回。「あんたになりたかった…」って何よ。演歌?
昔のフジテレビのコント番組のセットみたいなラボで戦うのもシュールだし、リチウムってこんなに無防備に扱っていいんかとか、結局エステスはリチウムを独占してどうしたかったんだとか、ゾンビビスケットの中身をリチウムにしよう!やっぱりやめよう!の流れはなんだったんだとか、ウォレンはごはんどうしてたんだ(この世界のゾンビってトーカーならご飯も多少は食べてたみたいだから気が付かなかったのか?)とか、ダンテの捏造映像ってエステスくんが張り切って作ったわりに誰も見てないけどなんだったんだとか、気になることが多かったですね。でもまぁ、細けぇことはいいんだよ!の精神なのか。
マーフィのクソ人間ぶりが収まっていたのもなんだか物足りないですが、まぁ、いいか。
当初のドラマの目的とは大きくズレていきましたが、大団円なんじゃないでしょうか。