「屋敷女」監督の三家族皆殺しホラー「恐怖ノ白魔人」

恐怖ノ白魔人

2014年の映画「恐怖ノ白魔人」を見ました。フランス映画。
放題で損している映画ですね。内容がぜんぜんわからないもん。
監督はジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロ。「屋敷女」の監督ですので、中身も当然面白い。もっとと取り上げられてもよかったレベル。

ネタバレ

ハロウィンシーズン。やってきた子どもたちを追い返す夫婦。
奥さんは旦那を殴って赤ちゃんを殺そうとする。どうやら、赤ちゃんはモンスターのような風貌なのだ。妻は死に、夫は子供を連れて「また家族を作ろう、家を見つけるんだ」と言って去っていく。

ダン、トム、ビクターの問題児3人組は学校をサボって廃墟に放火して遊んでいるところを見つかる。
オノを持ってやってくる男(冒頭のお父さん)。彼は子供を追いかけ回す。
羊のツノつきの仮面をつけた男(後述するピエロ男の父)、縛られた血まみれの女。ピエロ顔の男も追いかけてくる。警察が来るが、子どもたちはいたずらをしたと思われてしまう。

メガネの少年のうちにはベビーシッターがくるが、ピエロ男がぬいぐるみの中に隠れて待ち伏せしている。 少年の前に、裸のシッターの死体が転がる。ベッドの下に隠れる少年だが、マットレスをはぎとられて殺される。

イケメンの少年は酒飲みの父にボコボコにされているが、父親を殺され、自分もピエロ男のターゲットにされてしまう。

主人公の少年は両親と妹、赤ちゃんもいる幸せな家庭だった。父は腕を怪我している(ギブス)。
両親はベビーモニターそっちのけでイチャイチャするが、妹が「ベッドの下に化物がいる」といってやってくる。
母親はしぶしぶ様子を見に行くが、戻ってきてベッドの旦那に愚痴る。しかし、旦那がいたのは風呂場だった。じゃあ、そこにいるのは誰?ピエロ男だった!

ピエロ男から逃げ惑う家族。父はギブスごと腕を折られ(これがめちゃくちゃ痛そうなのが「屋敷女」らしい)、背中にパレットナイフを刺されてしまう。腹を踏まれ、親指を口の中に入れられる謎責めがあり、父は死んだ。

赤ちゃんは洗濯機に入れられていた。慌てて出そうとするが、すでに動いている洗濯機が止められない。男に刺された母親。赤ちゃんは助け出したものの、妹のルイーズがさらわれてしまった。

少年は放火して追いかけられた廃墟に戻って妹を探し、見つけて助け出す。消火器だったかな?をまいて、白いガスだらけにするも、逆に視野が奪われてしまう。警察もやってきて男たちに応戦するが、下顎をそのままぱっくり持っていかれたり、割に合わない。
ここでピエロ男の父が、ピエロ男を間違って刺してしまう。

少年の父や友達は亡くなってしまった。
ピエロ男も死んだと思われていたが、彼もまた新しい家族を作るために外の世界に足を踏み出していた…。

感想

とにかく、ピエロ男が気持ち悪いのです。体は彫刻のようにキレイで異常な長身なのですが、なぜか股間は赤ちゃんのようになっています。この「異様に背が高い」っていうのは、恐怖値を引き上げるポイントなのかも。
日本でも口裂け女はガリガリでのっぽのイメージがありますね。
おかしくなった母を捨てて父と息子は家を出て、女をさらって母親代りにして家族を作っていた。その根城としていた廃墟でいたずらをしていた子どもたちを家まで追いかけて皆殺しにしようとするも、最後の少年の家でめちゃくちゃ返り討ちにあった。妹を取り返すために追いかけた少年だが、警察も殺されるなか、なぜか父親が息子を殺すといううっかりミスで終わり。だが、化物は新しい家族を探してまだ殺人を続けるだろう、って話なのか。
ストーリーはややめちゃくちゃ(とはいえ、主人公の友達もさっくり退場させる展開は予想を裏切る内容ではある)ですが、主人公一家と化け物の対決はスリリングだし、パパさんが痛そうでかわいそう。