トンデモアイドルホラー「ザンビ」第1話のネタバレ

ザンビ

乃木坂46主演の「ザンビ」を見ました。最近ではアイドルが主演するホラードラマもすっかり減りましたが、昨年の「カメラを止めるな!」ヒットのせいか、ゾンビドラマがぽつぽつ企画されましたね。とはいえ、NHKの「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」も「ザンビ」もヒットしたとは言えない状況ですが…

「ザンビ」はゾンビドラマかと思いきや、オカルト要素もぐいぐいねじ込んできているわりにさほど怖くないのがポイント。しかも、話が進めば進むほど怖くなくなる印象です。無表情の美少女のほうがゾンビよりも怖い。
ドラマとして優れている点は、女の子がかわいいとこと制服がかわいいことかな。あと、キャストが豪華。
脚本は明らかに「リング」に影響を受けすぎている感じがします。あと、女子寮が舞台なのは「フェノミナ」あたり?「劇場版零」とかも意識しているのか?

登場人物

楓:主人公。クールビューティーだが、実は友達思い。
亜須未:楓の親友。優しく友達思いな性格だが、ある日を境に不気味さを増していくことに…
聖:引っ込み思案な性格。オカルト好きで、ザンビを調べる楓と意気投合する。
実乃梨:クラスのまとめ役。楓同様クールで理知的な性格が故に、友達がいない。

第1話

学校行事にて、バスで移動中のフリージア学園の生徒たち。バスの故障のせいで、やたら怪しい村「ザンビ村」に立ち往生した生徒たち。なぜか彼女たちだけで人探しをさせられることになってしまう。
もうこの時点で意味がよくわからない。担任はついてこないし、村には手だけにょきにょき埋まってるし(その意味は不明のまま)。

廃村には人がおらず、とりあえず寺にいるうちに女生徒たちは居眠りする。何かが近づいてくる気配もするが、気が付いたら朝になっている。
朝、ひとりぼっちで目が覚める楓。封鎖された井戸のようなもの(これが重要)を見つけ、赤い服の少女を目撃する。その楓を老人たち(といっても2人くらい)がじっと見ている。鳥居が逆になって置かれている不気味な村で、新聞記者の守口に遭遇した楓だが、彼から「この村から出て行け」と警告される。

ようやく見つけたクラスメイトたちは、神社ではしゃいでいた(はしゃいでいた理由や、楓を置き去りにしていた理由は最後まで不明)。封鎖された祠や、意味ありげに配置された風車に怯える楓だが、そんな女生徒たちを見つけた老人に追い払われる。

学園に帰って「ザンビ村」について調べる楓。ネットで村のことを扱った映像に行き着くが、それがどう見ても「リング」のビデオにしか見えない(しかもチープさがすごい)。
一方、亜須未はこっそり村から風車を持って帰っており、風もないのにその風車が揺れ始める。次の瞬間、謎のババアに首を吸われる亜須未。
この風車が牛乳パックか竹で作ったみたいな出来栄えなのですが、そもそもなんで風車なのか?伏線かと思いきやそんなこともなく、ほったらかしです。理由がわからないまま放置された謎が多すぎる!

楓とたまたま出くわした亜須未だが、霊に追い詰められ、自分の顔が歪んで見えることでもパニックになり、閉じこもった挙げ句飛び降り自殺してしまう。左足を首に引っかけるというアクロバティックなポーズで死亡した亜須未だが、楓が再確認しようとしたらその遺体は消えていた。

「私たちがいなくなるまで あと7日」

…というわけですが、キーポイントの井戸や怖いモノクロ映像の存在、さらには「感染すると鏡や写真に顔が歪んで映る」という設定も「リング」じゃねーか!という感想が先立つ感じ。あと、まゆゆ主演のHuluホラードラマしかり、ドラマ「あなたの番です」しかり、秋元康が関わっているドラマはやたらとキーパーソンが飛び降り自殺して変なポーズになって発見されますね。「相棒」とか「科捜研の女」ではまず見ないポーズ。AKB48のドラマではその役が入山杏奈ちゃんだったけど、「あなたの番です」では竹中直人でしたね。リアルタイムで見ていましたが、不謹慎だけどすごく笑ってしまった。竹中直人さんはすごいなあ。
と、ホラーファンならけなしながらも楽しく見られる内容と言えるかもしれません。

あと、乃木坂46のオープニングテーマがすごくいいのですが、エンディングテーマには主人公が好きだという設定があるスピッツが起用されています。スピッツ大好きだけど、これも初見で笑ってしまった。誰がゾンビドラマのラストでいい感じにスピッツが流れてくると思うのか。慣れてくると何も思わなくなるけど、初見だとインパクトがすごいですね。