「ザ・リング/リバース」

ザリングリバース

2017年の映画「ザ・リング/リバース」。この映画、何回リブートとリメイクを繰り返すのでしょうか。ハリウッドリメイクじゃなくて、ロシアとかアフリカとかでリブートしてくれないかな。面白そう。

よく調べてみたところ、ハリウッド版リングの「3」に位置するらしい。ナオミ・ワッツが出ていたハリウッドオリジナルからキャストも様変わりして、だいぶ若返っています。

登場人物

ジュリア:主人公。貞子の呪いに翻弄される。
ホルト:主人公の恋人。大学で死のビデオの研究に関わったせいで、死にそうになる。アホ。
ガブリエル:死のビデオの研究をしている大学教授。
スカイ:教授の彼女。若い。

ネタバレ

飛行機に乗りながら脂汗をかいている男。彼は死のビデオを視聴しており、自分の寿命の期限が迫っていることに怯えていた。あと5分で、その時が来る。
その話を聞かされた女性は笑っていたが、その友人も死のビデオを見たひとりだった。
突然飛行機は激しく揺れ、モニターに井戸が映る。トイレからは水が溢れ出てきた。機長の席のモニターからなぜか這い出してくる貞子(この間、スゲー揺れている飛行機)。
そして飛行機は墜落する。自分が乗った飛行機を墜落させる貞子さんサスガっす。

2年後、その青年が持ち歩いていたビデオデッキが蚤の市に出され、それを購入した大学教授は死のビデオごとデッキを手に入れる。

ジュリアは大学に進学するホルトと離れ離れになるので、お別れに抱かれていた。彼のシャツの匂いを嗅ぎながら帰宅するという謎性癖を見せるジュリア。

その後、遠距離恋愛をしていた2人だが、ホルトのパソコンから知らない女が「逃げられない」とメッセージを送ってきた。ジュリアは彼に会いに行くが、彼の友達には遠ざけられ、無視されてしまう。

大学教授のガブリエル(死のビデオを購入していた張本人)を尾行して、彼らがビデオの研究をしていたことを知るジュリア。わざわざ地下施設でビデオを見た人間の写真(※オリジナルでもそんな設定がありましたが、ビデオを見て呪われると顔が歪んだ状態でしか写真に写らなくなります)を飾っている教授。ホルトの写真もあった(よくわかりますね)ことに気がつくジュリア。

教授の彼女のスカイと知り合ったジュリア。ホルトとようやく連絡がとれるが、スカイに映像を見せられそうになっても断れとだけ伝えられる。
だが、ジュリアを自宅に連れ込んだスカイは勝手にビデオを見せようとしてくる。見ようとしないジュリア。だが、画面からは黒い水が溢れ、モニターは倒れる。その倒れたモニターを持ち上げ、画面の中から貞子が這い出してきた。ものすごいガニマタの貞子。顔が見えないまま、じりじりと近づいてくる。白目だけどあまり怖くない貞子。

スカイは殺され、ジュリアは閉じこもるも鍵穴から覗き返されたり、閉じこもっていたドアを開けられたり、ドアを無理やり開けられたりする(地味)。それを助けてくれるホルト。

スカイの死のせいで、生徒たちはみんな逃げてしまい、ホルトの「テール」も消えてしまった。
彼らは死のビデオを見ては別の生徒にそれを見せることで生き長らえていた。だが、ホルトがビデオを見せる相手(これを「テール」と呼ぶ)はもういない。

ホルトの背中に手のひらの痕を見つけるジュリア。ビデオを見て彼を助けよう(テールになろうとするジュリア)だが、電話が突然かかってきて、その電話に出たら突然受話器が焼けて手に火傷をしてしまう。
ドライブをすれば鳥が車に激突するし、嫌なことしか起きない。

ビデオを見たらコピーをして他の人に渡し、それを見せれば死なない。だがジュリアはそれを嫌がり、かつビデオもコピーできなくなってしまう。その映像の中には、ジュリアが見た激突した鳥の死体も増えている。

警察の通報から逃げることにした教授。
ジュリアたちは、映像に出てきた女が埋葬されている教会を探すことにする。映像に出てきた女はサマラ(ハリウッド版では貞子ではなくサマラで統一されています。どう見ても貞子なんだけどさ)といい、両親がいないので義父母に育てられた。だが、井戸に落とされ、7日間苦しみぬいたという。
ジュリアは道中、不思議な少女を見るが、それはエベリンというこで、妊娠して30年前に消えた人物だと分かる。

教会にたどり着くもそこは既に機能しておらず、この土地は洪水で人が減るなど不幸が続いていることがわかる。

遠くにいる教授はジュリアの手のひらにできた傷の意味に気がつく。それは点字だった。

墓を探るも、既に移転したあとだった。だが、墓の跡を調べていると「彼女がきっとお前を見つける ジュリア」という文章を見つけてしまい、彼女はパニックになる。彼女は墓に閉じ込められて井戸に落とされるも、それは幻覚だった。
更にジュリアたちは調査を進め、盲目の司祭のもとにたどり着く。

サマラの幻覚のせいで視力を失ったこの男。
それでもサマラを弔うために彼女の墓を探すが、そこにはエベリンがつきまとう。だが、ジュリアたちはガブリエルの車が事故っている現場に出くわしてしまう。彼はジュリアに何かを伝えようとしていたが、潰れた車にさらに電柱が倒れてきて、感電死してしまう。

教会の鐘を見上げて「リング」を連想するジュリア。それは映像の中に出てきたシーンだった。
そしてジュリアは、エベリンはサマラの母親であり、監禁されて彼女を産み落としたのだと知る。
彼女は9ヶ月間監禁されたのだ。そして、盲目の司祭がサマラの父だった。死体は彼の家にあるはずだ。

だが、司祭はその事実を知ったジュリアを殺そうとして暴れまわる。ジュリアは12人目の来訪者だった。彼は事実を嗅ぎつけたものを殺し続けている。
ジュリアは逃げつつも死体の在り処を見つけ、殺されそうになりながらも抵抗。スマホでビデオを再生したことで、そのスマホから貞子=サマラが出てきて司祭を殺してしまう(何だこのスーパー展開)。

助かったように見えたジュリアだが、事後に彼女の手に残った火傷の文字について調べるホルト。
それはrebirth=復活という文字だった。ジュリアは口から髪の毛を吐き出し、サマラの「ごめんね、永遠に続くの」という言葉を思い出している。パソコンが暴走して、ビデオの映像が拡散していく。
そして、サマラはジュリアの体をのっとった。

感想

貞子(サマラ)が機長室のモニターから出現
倒れたテレビのモニターを、中から押し上げるようにしながら登場
とうとうスマホから登場
と、なかなかにシュールな展開。そのうちカーナビとか電車内広告とかアップルウォッチとかから出てきそう。

それにしても、理不尽であることはホラー映画のスパイスになり得るとは思うのですが、オリジナルをアレンジしすぎてわかりにくくなった印象。そのせいで、主人公のジュリアがなんでこんな襲われなきゃいけないんだっけ?と、時々思ってしまう。