2015年のカナダ映画「ザ・コレクター ～監禁地帯～」を見ました。どうしてこの手の映画は、DVDジャケットが引きずられる美女の画像なのでしょうか。
てっきりストーカーや変質者の男の話かと思いきや、全く違う話。ある炭鉱の中に住み着いている、謎の殺人鬼集団の蛮行を描いています。
登場人物
ジェイド：主人公。ブルネットの美女。
ライアン：ジェイドの彼氏だが、やや軽薄。
チェルシー：ホラー映画の定番・おバカキャラ。もちろん金髪。
ルーク：チェルシーの彼氏。
ショーン：ジェイドの大学の先輩（研究室で世話になっているらしい）。
ショーンがジェイドの恋人なのかと思っていたら、単なる先輩・後輩でした。しかし、なんでジェイドの友達との旅行にぼっちで参加しているのかは謎。
ネタバレ
車で旅行中のジェイドたち。その車が通り過ぎた道の脇には、炭鉱がある。調査に妻子を同行してきた男だが、謎の人物が妻の首をねじきり、赤ん坊を捕獲していく。
ジェイドたちは途中で落石事故に遭い、先に進めなくなる（しかも意味もなく死体を発見する）。だが、山火事のせいで戻ることもできない。不気味なガソリンスタンドに立ち寄ることになった彼ら。そこには、双子の老婆がいた。彼らははく製作りを趣味にしているようだが、それをライアンがからかい、ジェイドが怒り出す。
（ちなみに、ジェイドがボウガンを撃てるという伏線がここであります。あんまり役には立ってないけど）
行くところがない彼らは、持ち主がいない車を見つけ、さらには赤ちゃんの泣き声を聞いたことから、止められたのにも関わらず鉱山の中に入ることにする。
冒頭の妻の死体を見つけるが、赤ちゃんはいない。
一方、別行動をしていたライアンとチェルシーは浮気をしていることがわかる。
しかも、その浮気現場を他の3人に目撃されるアホ2人。
全員の心がバラバラになった瞬間、ルークが襲われてしまう。
ライアンは、チェルシーにジェイドの妊娠のことを話していたことで責められる。
炭鉱の中には人形があり、童謡のようなメロディが聞こえてくる。誰かが住んでいるのだろうか？
他の者がガソリンスタンドに戻る間、ライアンは炭鉱に残る。
ジェイドは老婆たちと再会するが、炭鉱には昔精神病棟があり、元犯罪者が収容されていたと話す。指を切落とすのが好きな殺人鬼、女性ばかりを殺して集めているシリアルキラー（こいつがコレクター！？と思ったのですが、重要人物ではない）、双子のポピーとポージー、そして女性のシリアルキラーであるメアリーのことを教えてくれる老婆たち。メアリーは夫殺しの常習犯だ。メアリーは老婆の双子から学んだ技術を使い、夫たちのはく製を作ったらしい。
メアリーは妊娠していたが、赤ん坊を失ってしまった（このことから、赤ん坊に執着する性格になったらしい）。その後、病院は放火され、彼らは逃げ出した。
わかりやすく言うと、殺人犯は
①主犯：メアリー
②指切りおじさん
③女性殺しおじさん
の3人組です。ハゲとデブとババアのトリオですが、全員顔にやけどのあとがあります。
助けは期待できないことがわかったうえ、双子ババアは殺人鬼に串刺しにされ、殺される。
おっさん殺人鬼コンビに追われ、また炭鉱に戻るハメになった彼女たち。
しかも、冒頭の夫の死体（内臓パッカー）を見つけてしまう。
さらに、メアリーが作っていた花婿たちのはく製も発見してしまった。
そのうえ、メアリーはライアンを捕まえており、目玉が飛び出しかけている彼に拷問して殺してしまう。たくさんの犠牲者が殺されたあともある。チェルシーも自慢の顔をえぐられ、焼かれて殺された。ショーンも刺されるが、ジェイドと一緒に逃げる。
しかし、ジェイドは赤ん坊を置いていけないと言い出し、戻ると主張する（彼女はライアンの子供を流産していた）。ショーンも彼女に従うしかない。ジェイドは殺人犯たちを殴って赤ん坊を奪い、逃げる。
ここでなぜか急激に戦闘力が落ちた殺人鬼コンビは、突然ショーンに負けてしまう。赤ちゃんを連れて逃げ、お互いに両思いな感じでニッコリするジェイドとショーン。なんだこいつら。
だが、メアリーはまだ生きていた。女の双子、ポピーとポージー（20歳前後の双子。正体は謎）がメアリーの身支度を整え、結婚式を開くためのものを準備している。その背後には、まだ生きているルーク？がいる（ルークと結婚して彼を殺すのか？？）。
「ここに来たのが間違いなのよ」
感想
しかし、女性の死体をコレクションしている奴は別にそんないいシーンもなく、花婿の死体をコレクションしているメアリーは結婚したいんだか子供が欲しいんだか何したいんだかわからず、ポピーとポージーは結局何なんだかわからず、老婆の双子も殺人鬼の仲間かと思いきや殺される意味がわからず。もう、わからないことだらけであります。
この若者たちはさほど悪いこともしてないので（暴言と立小便と浮気くらいか？）、殺されたのが少しかわいそうかもしれない。落石事故と火事は故意に起きたわけではないようなので、非常に運が悪い人たちなのかもしれません。そういう意味ではホラーらしいですね。