2017年のスペイン映画「グリーン・ヘル」。 ボスニアの森を舞台に、ドイツ人?の彼氏・アレックスとボスニア出身の彼女・セルマにセルビア人のならず者が絡み、騒動に発展していくというお話です。
ネタバレ
ボスニアの森で、車がエンコしてしまったカップル。周辺には地雷が埋まっていることがわかり、アレックスは車においてきた犬が気がかりで、戻ってしまう。だが、セルマは謎の2人組に絡まれる。 突然、地雷の衝撃で吹っ飛ばされるセルマ。乱暴されそうになる。
と、目を覚ますとそこにはアレックスがいる。吹き飛ばされたのは犬だったらしい。セルビア人の男たちは、犬を死なせた方がいいと言い出し、殺してくれる。 警察に電話をしても、通じない。
突然、雰囲気が悪くなり、アレックスは撃たれる。男たちに引きずられていくセルマ。彼女は妊娠しているというが、彼女の目の前でアレックスは殺される。 しかし、目を覚ますとアレックスはそこにいる。セルマは男たちを疑い、アレックスに逆に怒られてしまう。
実はセルマは両親を殺され、埋葬したばかりだったのだ。 (ボスニア出身の彼女は、セルビアの者たちに親を殺されている)
でも男たちはやっぱり悪者で、アレックスに道案内の費用として大金を要求する。 セルマは逃げ出して、男の1人を殺す。だが、セルマは男を殺しているモンスター(白いのっぺらぼうの生き物)を目撃する。
※何言ってんだと思われるかもしれませんが、本当にわけがわかりません
もう1人の男とももみ合いになるが、セルマとその男の間にモンスターが現れ、彼はセルマに負けてしまう。 アレックスは2人の死体を森に埋めようとする。だが、セルマはアレックスが頼りにならなかったことを責め続ける。セルマは走って逃げていくが、アレックスはその場に残る。息を吹き返す男。それを殺すことができない。
アレックスは、セルマの宝物のペンダントを生き返った男から取り返す。 だが、振り向くとセルマが男に銃を向けている。アレックスは止めようとしてもみ合いになるが、「俺がお前の家族を殺したのかもな」というセリフをきっかけに、男は殺される。 そして、地雷で誰かが吹っ飛ぶ!
その後。 アレックスは帰国し、新しい彼女と楽しそうにしている。すると、彼らがいた公園で爆発テロが起きる。アレックスが振り向くと、そこには銃を抱えたセルマが立っている。
感想
という、とにかく何言ってんの?と言いたくなるような展開。 どこからどこまで現実なのか。宇宙人みたいなモンスターは何なのか。セルマはどうして、最後アレックスに復讐したのか。という説明がまったくなされず、とにかくポカンです。 地雷と飢えた男たちと正体不明の生物、という要素から想像していた、「地雷原で飢えた男たちに追われるが、正体不明の生物が出てきて皆いっしょくたに殺されてしまう」みたいなストーリーとはまったく違いました。正体不明の化け物の造形も、なんとも言えないパチモン感があったし。 「28週後…」のプロデューサー製作ということで期待をしていたのですが、そもそも怖くないのでおすすめしにくい映画です。
ボスニアとセルビアの関係性がきちんとわかっていたら、もっと理解できたかもしれません。