思い通りにならない彼女を多次元に飛ばす超能力少女「テルマ」

テルマ

2017年の「テルマ」。ノルウェー/フランス/デンマーク/スウェーデンの共同制作。テーマはずばり、超能力です。「キャリー」を思い起こす方も多そうですが、ずばり、共通点は多いですよね。
超能力を持った少女、歪んだ家族関係、報われない愛…でも、遠目には似ているけれど近くに寄れば寄るほど違う。「キャリー」(オリジナルのほう)はとにかく胸が痛い展開が続くし、エンディングも後味が悪い。とにかく救われない。でも「テルマ」は、それでいいの?それを選ぶの?あっ、やだなあ…という感じの展開が続くのです。... 続きを読む

「RAW 少女のめざめ」

RAW

2016年の映画「RAW 少女のめざめ」を見ました。フランス/ベルギー映画。
フランスの女性監督がカニバリズムと女性の性の目覚めを絡めて描いた青春ホラーってことなのですが、ものすごくクセがあるのに美しく、それでいて醜く、すごくいい映画です。フランスらしいよくワカンネーところもありましたが。... 続きを読む

「屋敷女」監督の三家族皆殺しホラー「恐怖ノ白魔人」

恐怖ノ白魔人

2014年の映画「恐怖ノ白魔人」を見ました。フランス映画。
放題で損している映画ですね。内容がぜんぜんわからないもん。
監督はジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロ。「屋敷女」の監督ですので、中身も当然面白い。もっとと取り上げられてもよかったレベル。... 続きを読む

「エヴォリューション」

エヴォリューション

2015年の映画「エヴォリューション」を見ました。
フランス/スペイン/ベルギーの共同製作らしいですが、「そこはユートピアか、ディストピアか。」というキャッチコピーもかっこいい。監督はルシール・アザリロヴィックさん。女性監督ですが、あの鬼才であるギャスパー・ノエのパートナーだそうです。... 続きを読む

「ナイトメアは欲情する」

nightmarehayokujyo

2012年の「ナイトメアは欲情する」を見ました。リトアニア/フランス/ベルギー映画。
この映画の製作スタッフ(監督と脚本だっけ)が「ABC・オブ・デス」の『K』(凶兆)を担当していた人たち。女の子がマンションの自室から空を見ていると、どろどろとした液体が浮かびあがって球体を作り……そして女の子は恐ろしいことに巻き込まれる、というもの。
そのビジュアルはもちろん、「怖い」という感覚をすごくハッキリとこちら側に叩きこんでくる感じで、とても気持ちがよかったのでこちらも見てみました。
・やはりビジュアルは最高にスゴイ。夢の中に出てくるもの、夢の中の展開をそのまま具現化させている
・おっぱい!おっぱい!と言わんばかりの裸
・だが、悪夢にありがちなどことなく寒々しくて悪寒しかしない、というあの感じが現実を侵食していくさまは、やはり不快でもあります。
でも、不快ってやはり奥が深いですね。感動とか、涙とか、胸キュンとか、そういうところとは全く別の場所に「不快」は収納されているんだなあと、思わせられる。
ちなみに、この映画の宣伝部長??をみうらじゅんさんがしています。副音声もだっけ?... 続きを読む

「愛を複製する女」

aiwofukuseisuruonna

2010年のドイツ/ハンガリー/フランス映画「愛を複製する女」。主演はエヴァ・グリーン。といっても、私はあまり馴染みがない女優さん。
大好きな男性が死んでしまって、彼をクローン技術で「産み直す」というお話。まぁ~フランス映画っぽいです。偏見かもしれませんが。... 続きを読む