人肉を喰らう化け物とヒリヒリ青春ホラー「怪怪怪怪物!」

怪怪怪怪物!

ものすごい怪作を見てしまった。2017年「怪怪怪怪物!」。台湾映画。
高校生たちと化物が対決する、と言ってしまえばシンプルな感じですが、いじめられっ子がいじめっ子とともに化け物を捕獲してしまったものの、その化け物の姉(姉妹で化け物なので、この人もボロボロの幽霊姿)が彼らを追って惨殺を繰り返します。いじめっ子とは仲良くなったものの、彼らのいじめは酷すぎるため、徐々に化け物に感情移入していった主人公は…?みたいな話であります。化け物は怖いし、とにかく最初から最後までヒリヒリしたストーリーだし、とにかくオススメであります。... 続きを読む

まるで『ワンダと巨像』のワクワク感「トロール・ハンター」

トロールハンター

2010年のノルウェー映画「トロール・ハンター」。北欧の妖精…というよりも、日本の鬼に近い存在の『トロール』を題材に、そのトロールをハンティングする謎の男と彼に密着する撮影隊のモキュメンタリーです。
ホラー映画によくある映画学科の学生がわらわらと出てくる感じですが、トロールの描写が見事すぎてものすごくワクワクする。トロールとの逃亡劇の間に足の隙間をくぐり抜けたり、息を殺してこそこそ逃げてみたり、VRで見てみたいなと思わせる演出も多いのです。
監督のアンドレ・ウーヴレダルさんは「ジェーン・ドゥの解剖」の監督でもあり、どちらもハイセンス!「ジェーン・ドゥの解剖」を見てからずっと気になっていたのですが、ようやく見られました。インパクトある恐怖演出と特出したアイデア力、企画力には唸らされますね。ただ、POVには私ですらちょっと飽きてしまっているので、入り口で嫌っちゃう人もいそうですけど…... 続きを読む

「ビラボン」

ビラボン

2016年のオーストラリア映画「ビラボン」。
湖に住んでいるといっても水棲動物ではないのですが、呪われた悪霊が土地にやってきた人間を襲うというわかりやすいお話。
低予算なのかどうなのかわかりませんが、CGはわりあいチープではあるものの、お金がかかっている印象。撮影機材とキャストもちゃんとお金がかかっている感じなので、中規模ホラーという感じです(アイドルホラーよりも映像がきれいかもしれない)。
ちなみにビラボンとは「湖」のことであります。... 続きを読む

「ザ・ハロウ/侵蝕」

thehallow

2015年の映画「ザ・ハロウ/侵蝕」を見ました。イギリス映画です。
「漆黒の闇が美しい」みたいなことがパッケージに書かれている通り、夜の森をひたすら逃げるシーンが続いたり、真っ暗な家の中で息を潜める場面が出てきたり、闇映画です。
・赤ちゃんを誘拐する妖精(ヨーロッパの民話にもあります)を刺激した夫婦
・実は彼らが引っ越してきた森と村には恐ろしい伝説と過去があった
・次第に浸食されていく夫婦の家、そして彼らも……?
ちなみに、妖精の造形は布と土っぽいような、人形のような感じ。白くてツルツルした人間らしい造形のもの(私の大好きなディセントでもあった、洞窟に住んでいる系統のもの)とは違い、パペット感が強い感じ。ちなみに夫婦が言いつけを破ってヒドイ目に遭う話です。... 続きを読む