ポルトガルはすごくいいところらしい。自然が美しいらしい。プリンが美味しいらしい。
そして最近知ったこと。ポルトガルの映画、やべぇ。
2018年に製作されたポルトガル/フランス/ブラジル映画『ディアマンティーノ 未知との遭遇』。
んもう、めっちゃくちゃな映画。ジャンルはSFコメディかな?
日本はこの映画に追いつけていないことを恥じるべきですね!
狂気度でいったらわが人生最悪の映画『おっぱいゾンビ』に近いものがあるか?? いや、でも面白いよ。
主人公のディアマンティーノは超有名なサッカー選手。純粋で父親思い、サッカーと子犬が大好きなディアマンティーノの欠点は、非常におバカなこと。彼女は今までいたことなし、セックスもしたことがなし。お金にも名誉にも興味がなく、甘いジュースとクリームたっぷりのワッフル、筋トレが大好き。サッカーの試合中には、いつもピンクの霧と大きくてモフモフな子犬たちが見えるという変人ぶり。
(このピンクと子犬の妄想シーンを予告編で見てレンタルに至りました。マジで狂気)
しかしある試合でPKを外してしまい、その瞬間に観戦中の父親がショック死。落ち込む彼は人のためになることがしたいと、難民を養子に迎えることに。
一方で、彼の強欲な双子姉たちはディアマンティーノの資産を盗み、それをポルトガルをEUから独立させようと活動している組織(このあたり流し見なので、違うかもしれません。ゴメンヨ)にブッこみ、ディアマンティーノのクローン大量生産を計画。
彼の隠し口座(なお、ディアマンティーノは隠し口座を所有しておらず、双子姉たちがパナマの口座を持ち弟の資産をそこに移していた)を捜査するアイシャは、養子の男の子になりすまし、ディアマンティーノに近付いていく。
想像とは異なり、優しく純粋なディアマンティーノ。そして彼を利用する姉たちの存在を知り、アイシャの中には徐々に恋愛感情が芽生え始めるが…
とまとめると聞こえはいいですが、めちゃくちゃな話なんですよ。
そもそもアイシャ、ギリ男の子に見えなくもないが、笑い声がフツーに女性なのね。気付くのでは?というヒヤヒヤも、ディアマンティーノがバカだから… で解決されるのです。
ネタバレすると
- ディアマンティーノ、クローンを大量生産する計画に巻き込まれているうちに胸が大きくなり上半身が女体化
- 家出したディアマンティーノとアイシャは船で航海に出て、そのまま脈絡もなく結ばれる
- しかし、アイシャと恋人の関係(ディアマンティーノの家でイチャイチャペッティングをしていた)が双子姉にバレ、そのままディアマンティーノにも動画が転送される。ショックを受けた彼は双子姉のもとに帰るが気絶させられる
- そのままクローンを大量生産することに(オリジナルのディアマンティーノは死亡する定め)なるが、アイシャが追いかけてきて助けてくれる。姉とか博士とかは皆殺し
- くっついてハッピーエンド。なぜか全裸でビーチにおりはしゃぐカップルだが、ディアマンティーノにはまだおちちがくっついている
そもそも、アイシャは同性の恋人がいたのですが、最後にディアマンティーノとくっつくので、バイセクシャルだったのかな…??
個人的にツボだったとこ
- ディアマンティーノがパソコンに入れていた画像→かわいい犬の画像と自分のコラ画像
- 自宅では常にブリーフのディアマンティーノ。ポルトガルって若い男性もブリーフなの??
- 最終的に自分の妄想のなかの子犬を宇宙に飛ばすディアマンティーノ。モフモフの犬がロケットのごとく飛び立ち、宇宙に消えていくさまを見ながら「私、何見てんだろう」と思う
- ラストのエンドロール、なぜかハートに手足の生えた謎キャラ(顔はない)が画面の左右で延々踊りまくる狂気
自分のコラ画像を所有している人に悪い人はいない気がする。
なお、ディアマンティーノはものすごくハンサムな俳優さんが演じているのですが、もしかしてホントのサッカー選手?と思ったくらい。ガチのエリートアスリートって、たまにこういうおそろしいばかりの天然の方いますよね。ホントにそういう人を起用したのかと思いました。