刺々しい人間関係をぶっ壊し血を啜るゲストハウス『サイコハウス 血を誘う家』

サイコハウス

民泊は利用する気になれない(なんでだかわからんが、非常に居心地が悪い)し、不倫もする気になれない。

そんな私ですが、この映画は気に入りました。『サイコハウス 血を誘う家』。2020年のアメリカ映画。びっくりしたのが!なんと!

監督がジェームズ・フランコの弟のデイヴ・フランコなんですね。兄ちゃんはジョニー・デップの元妻(係争中のほう)と不倫していたと言われていましたが…

あと、主演にあたるのか?不倫した夫婦の旦那のほうを演じていたダン・スティーヴンスは『美女と野獣』(エマ・ワトソン主演)で野獣を演じていた俳優さん。

そしてこの映画、おもしろかった。ストーリーはこんな感じ。

民泊で海辺のゲストハウスをレンタルした兄夫婦と弟カップル。しかし、兄と弟彼女が関係を持ってしまったり、大家がレイシストだったり、ゲストハウスに盗撮カメラが隠されていたりと、トラブルが続き…!

登場人物の関係図が濃いのも興味深い。

兄は以前、二股をかけては新しい彼女にすぐ乗り換えていたことがバレ、嫁に不信感を抱かれる。

兄嫁は清廉潔白で明るい性格の美人だが、出会った時に夫を略奪愛している。

弟はカッとなると手が付けらない性格で、暴力事件で逮捕された経験がある。

弟の彼女は賢くて愛情深くて弟を更生させたが、兄と関係を持ってしまう。

誰にも感情移入できない絶妙さ。ギリ、兄嫁が常識人かな?という感じもしますが…

大家を殺してしまう経緯も、兄嫁がドラッグでラリって大家を呼び、その大家と盗撮のことで喧嘩になり、その喧嘩をみかけた弟が短絡的に暴力を振るって彼を殺し… と、ホントに悪い方向に転がり続ける話です。

そして、突然現れた謎の男が、4人の男女を1人ずつ殺していく。この殺害シーンはゴムマスクのせいで映画『ハロウィン』っぽい感じではあるのですが、このシーンはすごくあっさり(音がグロイけど)。

それよりも、背景にじわ~っと殺人鬼がにじんできて、じりじり迫ってくるところがものすごく怖い。カメラマンさんがうまいのか?

生存者がいなくなった家中に隠されれていた盗聴器やカメラ。彼の目的はわからないが、4人をいがみあわせ、殺し、最後は機器を回収して去っていく。そして新しいゲストハウスにそれらを設置して楽しんでいる…

エンドロールが盗撮映像(ひたすら楽しそうな家族や友達、カップルの映像)なのはユニークでした。映像の上部にスタッフ名がクレジットされていたよ。

ケヴィン・ベーコンの悪魔映画といい、オシャレな家でおそろしくまがまがしいことが起こると妙にうれしい。「資産価値が下がった!ざまあみろ」というひがみでしょうか。いや、そうではなくて、美しいもの(私の場合は人間ではなく、建築物に限られる)に隠れているとんでもないひずみ、みたいなものにすごく惹かれる。

廃屋映画も好きだけど、おそろし家映画も大好き。でも、ウィンチェスターハウスみたいな感じじゃないのよ。モデルハウスみたいな家に恐怖が内包されていてほしいのよ。

特殊性癖レベルで同士を探すのが難しそうなことを言ってるな、私。

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