西川貴教の衣装でSASUKEしているフランス人女性…『TUBE チューブ 死の脱出』

チューブ

少し前、車に閉じ込められたまま…とか、車のトランクに閉じ込められて…とか、へんなところに入って出てこられない系の映画がありましたが。スリリングでありつつ低予算で撮れるからはやった記憶。

この映画も、それを継ぐものなのか。

フランス映画『TUBE チューブ 死の脱出』を見ました。2020年製作。

DVDはジャケ詐欺ですし、とにかく微妙。でもつっこみどころは満載だぜ!

ストーリーは簡単。

謎のチューブの中で目覚めた女は、装着されたブレスレットのカウントダウンに急かされるように移動を続けなければならない。チューブのギミックは次々彼女を襲う。果たして彼女は脱出できるのか!?

というもの。

脱出ゲームかデスゲームかなと思っていたら、ただただチューブを移動するだけ。作業じゃん。しかも、ギミックはいくつかのものが繰り返し使われるだけなのでさほど盛り上がらず(火が出てくるのと酸が溜まっているのしか覚えていない)。

生存者とゲームをさせられたり(というよりも取っ組み合い)するのですが、選ばれている基準も不明。

そして追いかけてくる者もいるけれど、その正体も不明。調べてみたのですが、私は「燃やされたけど脱出したくて主人公を追いかけてきているキチ●イ」だと思ってたら、「宇宙人では?」とか「ゾンビ」とかいろんな意見がありました。UMAみたいな扱いですね。まぁ、なんでもいいよ。最後までなんだかよくわからないから。

途中、チューブを抜けて大きな繭?膜?のなかに出て、主人公がきょろきょるするとまわりからその膜を撫でる鉤爪のシルエットが出てきます。

ここも宇宙人?とか思ったのですが、壁面をナデナデしている理由がわからない。あっち側でオフィスラブでもしてたんか?プレデターのオフィスラブってすごそう。宇宙船グラグラ揺れそう。

ラストは死んだ娘の幻覚が見える主人公がその幻覚を振り払い、脱出。なぜか娘ときれいな滝を見る。みたいな終わり方。考察とかするべきなのでしょうが、どうでもいいですね。フランスホラーって、こういうわけのわからなさが溶け残る時がありますよね。

滝がフツーの滝だったのも、なんかね… いや、死の淵から奪還したらどんな光景でもさぞかし美しいでしょうが。でもさぁ、もうちょいダバダバの水量の滝がよかったわ。チョボチョボチョボ… みたいな滝なんだもの。

そして。この映画を既にご覧になった方は同じことを思っているでしょう。

「あれ?なんで西川貴教と同じ格好しているの?」

そうです、そうなんです。(絵本的な口調)

西川貴教の「HOT LIMIT」という楽曲のミュージックビデオで彼が着用している衣装。なんとも表現できない、黒に極太ゴムバンドだけでタンクトップと短パンとブーツを作って着せてみました(スタッフ)みたいな… そんな衣装。

それと酷似した服を着用させられている主人公!

でもラスト間際で気付くんだ。ジャージの柄じゃんって。いや、どういうことなのよ… なんでジャージ着せてんのよ… 動きやすいようにデスゲーム運営が配慮するパターン初めて見たわよ。

全体の設定は『CUBE』を意識しているのかもしれないが、やっていることは「SASUKE」すぎる。いや、SASUKEレギュラーのみなさんでつくったデスゲームなら面白そうだけどさ。すげー見たいよ。

逆にこれをSASUKEに持っていったらおもしろそうですけど。激せま空間で筋肉勝負。いや、マッチョがチューブに詰まるか?