愛する美人嫁が凄腕のごりごり殺人鬼だったという恐怖『デーモン・インサイド』

デーモン・インサイド

不思議な映画だ。

2018年のカナダ映画『デーモン・インサイド』を見ました。

結婚しで幸せに暮らす同性カップル。だが、その片割れ・メーガンは実はサイコパスで、殺人衝動を常にくすぶらせていた。

保険金をかけられたジュールズはメーガンに崖から突き落とされるも、なんとか生存。森の中で追いかけっこが始まる…!

というストーリー。

同性カップルを主人公にしたサスペンスというのも珍しいし、女性が殺人鬼だという設定も珍しいかも。

予告編を見てジュールズのほうが殺人鬼かと思っていた(顔が怖いから)のですが、違いました。

登場人物はごくわずかで4人。

父から習った狩りの腕を殺人に大いに活かしているメーガン。

メーガンになんとか一矢報いようとするジュールズ。

彼女たちの別荘の近くに住むメーガンの幼馴染・サラ。その夫・ダニエル。

メーガンとジュールズは休日に別荘で過ごすためにやってきますが、メーガンの幼馴染・ジェニーが死んだ話を巡り、ぎくしゃく(サラがジュールズにいろいろ話したせいだが、その話自体は明かされない。おそらく、ジェニーが不審死しており、メーガンがそれに関わっていることが告げられている)。

そして森の中で、メーガンはジュールズを突き落とした!

逃げるジュールズ!追うメーガン!

一度は捕まるものの、サラの夫・ダニエルにばったり会ったことで、夫婦をディナーに招く流れになってしまう。

ジュールズはディナー中にサラに真実を話すが、メーガンはあっという間に夫婦を惨殺。

メーガンにちゃんと殺されそうになるジュールズだが、彼女を刺して逃亡。再再度の格闘(なお、この様子は音と天井の振動のみでしか表現されない)により、ジュールズはきっちり突き落とされて死んでしまい、メーガンは糖尿病の注射を打って一息。

しかし、ジュールズはそれを見越して(実は彼女は医師だった)注射器の中身を漂白剤にしていた。ジュールズは脳卒中を起こして死亡。遠くに、メーガンを銃で仕留めた女の子が見える。それこそ、子供時代のメーガンなのか(少女時代からの彼女の残虐性が強調される幻覚??)。

私はこの映画好きですね。DVDジャケットのメーガンはそんなによくないけど、本編のほうはかなりいいカットがたくさんありました。狂っているけど悪びれない感じが手慣れた殺人鬼という印象。ジュールズが血まみれになって立ち尽くすところとか、アジャ監督の『ハイテンション』っぽくも見えたし。

メーガンは前妻も殺していたんですけども、それ以前に大量に人(女性?恋人??)を殺していた過去があったとジュールズは知ります。まあジェニーが死んでる時点ではそれは予想していたが。

完全に保険金目当てではなく、殺人に憑りつかれているんですね。戦利品としてネックレスを集めているのも殺人鬼あるあるという感じ。

しかし、そんな女性っているのかな。結果として殺人を犯すのではなく、殺人の過程を楽しみたい女性って(厨二病みたいな事件はおいといて)例をあんまり聞かないですね。

話の余白を見ている側に想像させるタイプの映画なのですが、この空白のバランスがちょうどいい。不足もなく、過剰な説明もなく。シンプルで、ダークで、見やすいホラーです。

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