日本で映像や音楽に『津波』という表現を使うことに嫌悪感が生まれて久しいですね。実際にそういう作品を見ると「あっ…」てなるし。いい悪いとはよりもっと手前で、「あっ…」と心がシャットアウトしてしまう。
にも関わらず、オラ、見てしまっただよ。
『ゾンビ津波』。2019年、アメリカ映画。
- 海底に産業廃棄物?を不法投棄していた製薬会社
- そのせいでゾンビが生まれた!偶然起きた津波がパニックを拡大させていく
- 主人公は湾岸警備隊、彼女とその娘を救うために奮闘
- 親友の警察署長(署長は主人公の親友でもあり、主人公の恋人の娘と署長の娘も親友同士)は不正を見逃してたため感染で死亡
- なんだかんだで数人生き残る
という、王道?のストーリーなのですが。
新しいなあと思う点もありました。以下、ツッコミも交えつつ。
- 主人公と離婚した妻のドタバタゾンビコメディかと思いきや、相手役はシングルマザーの恋人らしい。こういうの珍しいですね。娘を守るぞ!あんたなんて父親じゃない!のぶつかり合いじゃなく、けっこうよそよそしいのは新しい。この騒動を乗り越えてそんなに仲良くならないのも新しい。
- ゾンビの血が青い。海から出てきたから?安易で嫌いじゃないわよ(まぁ、R指定を避けるためかもだけど)
- 冒頭、アホなセレブっぽい役回りの人たちが出てくるのですが、たった3人で素ボートに乗り、しょぼい花火をしていて悲しくなった。予算…
- 津波の来るスピードがゆるゆるなので、みんな徒歩で逃げていました
- いかにもカッコイイ役っぽい主人公の恋人の娘の彼氏候補(なげぇ)がバンドマンなのですが、ウクレレを弾き語りながらゾンビの気を引いて死亡したのは面白かった。妙にうまいし。
- 変人役で登場する博士が爆弾魔でちょっと笑ってしまった。家の中に大量の爆弾を蓄えてるんだけど、そんな奴頼るなよ
- ゾンビが異常に硬い
ラスト、主人公と恋人、その娘、その親友のみ生存。女性の生存率高いですね。
調べてみたら、主演の男優さんは「シャークネード」シリーズにずっと出演している… えっ、ビバヒル青春白書のスティーブ役!?
ごめんなさい、わからない(さすがにビバヒルは世代じゃないです)。
amazonにやたらとおすすめされて見たのですが、AIがトチ狂っているのか、私がトチ狂っているのかどっちでしょう。たぶん両方!!!