2017年の『クワイエット・フィールド』を見ました。カナダ映画。
ニオイを残したら即襲われるというキャッチコピーは嘘ではなく、たしかにニオイがポイントではあるんです。
この映画。何が“敵”に当たるのか?というと…
なんとヴァンパイア!
久しぶりにヴァンパイア映画を見ましたね。ヴァンパイアに追われる主人公グループがヒロインと出会い、彼女の実家の核シェルターに立てこもるもバレて襲来があり、主人公とヒロイン以外は全滅。
最後にしっぺ返しをくらわして、主人公とヒロインは海に逃げる…という内容でした。
なお、こちらも『クワイエット〇〇』シリーズ。ヒット作『クワイエット・プレイス』にあやかって邦題をつけたのでしょうが、まっったく似ていません!
気になったところ。
- ヴァンパイア役の俳優が予算的にか?後半僅かなシーンしか登場しない
- ヴァンパイアのメイクがヴィジュアル系バンドにしか見えねえ
- ヴァンパイアたち、突然苦手な昼間に頑張って行動。フードをかぶってサングラスをかけて核シェルターに潜入するのはびびった。そんなんされたら勝てないだろ、設定壊さないで
- カナダの田舎を延々と見せられてちょっと食傷気味。というよりも、知り合いの家の軒先で撮影した感が強すぎる
- 「ニオイを追われる」(ヴァンパイアは異常に鼻がいい)ため、夜も交代で車を運転して逃げ続けなければいけないという設定はリアル
- 生存キャラクターがユニーク(主人公はおじさん、その悪友と元軍人、頼りがいのある妙齢の女性、気の弱い若者など)
日本テレビの「丸見えテレビ特捜部」でたびたび放送されている、裸の男女がジャングルなど過酷な環境で期間限定サバイバルをするという海外の企画。あれを思い起こさせるほどの有能な主人公とヒロイン。なので「仲間が殺された!」「俺たちに居場所はない!」と怒りや悲しみが剥きだされるのではなく、淡々と復讐の策を練る姿が面白いような、ホラー映画としては正しくないような…
そういえば主人公は家族を探し続けているという設定があったのですが、これからも探すぜ!もしこの世にもういなかったら… その時はあいつらが死ぬ番だ!みたいなノリで終わりました。
ヒロインとの間に恋愛も生まれず、こち亀の両さんと麗子のような軽快なやりとりが続くのはさっぱり見られていいかもしれない(両さんと麗子にほのかなラブ展開があったというのはうっすら知っているが、まぁああいう感じの「だめじゃん!」「ウルセー!」みたいなやりとりがそれっぽいいというだけ)。
ふと思うんだけど、ヴァンパイア=意思疎通が可能、知能も高い。ゾンビ=意思疎通が不可能、知能が低い。という違いがあるから、ヴァンパイアのほうがムリゲー感ありますね。ただ、この映画では感染してヴァンパイアになった仲間に襲われるという展開はありませんでしたが。