皆さんは『おっぱいゾンビ』というホラー映画をご存じだろうか。
何を隠そう、私が世界でもっとも下品でもっともくだらないと記憶しているホラーであります。しかし！この映画もそれに劣らない。勝ってどうする。あまりにつらくて、2日に分けて観賞した2016年のアメリカ映画『モンスター・モーテル』。
『キラー・コンドーム』『女性鬼』『バッド・マイロ』の系統のホラーなわけですが、この映画はそれを隠して正統派モンスターホラーのツラしているのがすごい。何を考えてるんだ。堂々と「クソ下品な映画ですよ！」と胸を張ったほうがいいだろう。
簡単に説明すると、感染系ホラーです。そして、このウイルス？は性行為で感染するんですね！性行為で感染するホラーってちょこちょこあるような、ないような？だいたいがZ級映画の印象ですが…
登場人物
クリスティン：主人公。中盤まで出番なし
キャリー：クリスティンの親友。中盤までは彼女が主人公的なポジ
フレディ：キャリーを狙うアホ男
ジェイソン：クリスティンのイトコでストーカー。いじめられっ子でいじられポジ
ブルックリン：都会から来た嫌味な転校生。ヤリ〇ンジャンキー
ダーク：モーテルでクリスティンが出会った青年。
パメラ：ダークの彼女。浮気していてフラれる
で、お話というかツッコミどころは以下の通り。
- 冒頭は死体安置所。死体メイクがデーモン閣下すぎて映画の先行きが不安になる
- 清掃員が死〇を始めてドン引き。しかもこのロン毛のおじさん、異常に歯がキレイ
- この遺体がウイルスを持っていて、帰宅したら股間が痛くなるロン毛。モンスター化し、母親に放尿して襲いかかる。さらに母のおまたの肉を食いちぎるというすさまじい展開
- ここから高校生の話へ。海に遊びに行く5人だが車中ではしょうもない会話がダラダラ続く
- ガソリンスタンドのトイレで女性の使用済み〇〇〇〇を食うロン毛モンスター。このシーンで気持ち悪くならなかった人いたら教えてください
- このモンスターの残した血痕のせいで、トイレを使用したキャリーが感染。その間、フレディは寝ているブルックリンの顔に下痢便を直に噴射するという謎の暇つぶしをする。
- ロン毛モンスター、パメラが野外でお〇っこをしているのを目撃。残りを舐めに行く。もうこのあたりで吐きそう
- モーテルに到着。フレディは同じ部屋にしたキャリーに「俺はペ〇ス爆発症。1日10回しなきゃいけないんだ」とものすごいことを言い出す。ちょっとおもろい奴だな。
- 感染は広まり、宅配便のおじさんやガソスタのおばちゃんもモンスター化。
- クリスティンとブルックリンが一緒という謎の部屋割り（ジェイソンは車中泊させられてる）
- 感染したキャリー、ジェイソンを誘っておせっせする
- ダークはパメラの浮気を知り、別れを告げる。その後、モンスターにテレビを叩きつけられておまたの肉を食べられるパメラ
- キャリーと間違えて感染したジェイソンのお尻に挿入するフレディくん（ここが異常に長尺なのだが、セリフはアドリブなのだろうか？）
- 途中で間違いに気が付くが、死後硬直のせいか抜けなくなる
- クリスティンとダーク、親しくなる。さっきまでうっかりで肩に使用済み避妊具を乗せていたダークが全然イケメンに見えない
- キャリーに襲われるクリスティン。股が弱点だと聞き、蹴り上げるもおまたに靴が刺さる
- 助けに来た警官は大量の白い液体をぶっかけられ、溶ける
- ブルックリンもモンスターおばちゃんの股間に顔をつけてしまい顔が溶ける
- モンスター化したおまた（『女性鬼』を思い出す）、2メートルくらいに伸びた男性器が襲ってくるシュールさ
- 生き残ったのはクリスティンとダークだけ。しかし、モーテルの人たちは人肉を生でもりもり食べるキチ一家だった！彼らに拉致されてしまう2人！
- モーテルの人を殺し「チェックアウトだぜ！」はかっこいいのだろうか
- 戦いの末に引っ張り出された子宮。そんなに都合よくスルッと出てこないだろ
- 逃げるクリスティンとダークだが、彼女は感染していた。ダーク「俺には免疫があるみたいだナー」ってそうなの？それで片づけるの？
- クリスティンは飛び出して車に轢かれてしまうが、実家に帰ろうとするダークもまた、テンポよく別の車に轢かれて死んでしまう
この「車に轢かれて突然死んじゃう」ってホラーによくありますが、てんどんしたのは初めて見たな。すごくテンポがよいですね。
ラスト、エンドロールにNG集がついていて、楽しそうだったな。下痢便のシーン、めちゃくちゃ失敗してた。みんな笑ってて楽しそうだった。こういうの見るとグッとくるよ。
あと、スペシャルサンクスにすごくたくさん名前が羅列してあったのですが、「俺のGTA5をどこにやったんだい？」とか「俺は本当にお前の父親だぜ！」とか（意訳ですけど）メッセージついてるのも面白かった。
非常にくだらなくて非常に下品なのですが、ここまで突き抜けているならばなんでもいいんじゃないでしょうか。