皆嫌い、だから消えろ。罵詈雑言とナイフを振り回すこじらせ少女の生きる道『星に願いを』

2019年の邦画『星に願いを』を見ました。

見るのめちゃくちゃ辛かったけど頑張って見た。理由はないが、なんとなく頑張った。

ひとつだけ先に言っておきたいのは、いい映画だとは思う。

でも、ものすごく体力を使う。たぶん、若くなければないほど使う。

大学生の時に、映画監督になりたい子がこういう映画を撮りたいといっていたのを思い出した。青臭くていびつで、でもある部分はとんでもないほど純粋で、誰にも壊されたくない女の子のお話。

主人公の風俗嬢・イブはある家出少女と出会い、同居生活を開始。初めての「友情」に居心地の良さを感じる一方で、周囲の人々を巻き込んで事態は急展開していく…!

と、適当なあらすじを書きましたが。

「みんな大嫌い。みんな汚い。だから、みんな消えてしまえ」という10代らしいこじらせがぐちゃぐちゃに絡まって、見ている側の喉までギューギュー締め付けてきます。

とはいえ、現実世界の出来事と彼女の妄想が交錯するような展開なので、何が真実なのか?何が現実ではないのか?よくわからなくなってきますが、こういうことは考えるだけナンセンス!!ただ感じればいいのではないか。

ちなみに殺戮シーンがふんだんに盛り込まれていますが、『冷たい熱帯魚』を引き合いに出したくなる風呂場のバラバラ殺害シーンなどは物凄いインパクトがある。ただ、風呂場でバラバラシーンについていえば、フジテレビで放送されていたドラマ『OUT~妻たちの犯罪~』(桐野夏生原作)が先かもしれん(主婦がアルバイトで死体をバラしているという物凄い話。すき)。そう考えると、昔はそんなシーン地上波で流していたんだからものすごい。

俳優さんもユニークな方が多く(ただ、メガネの俳優さんが異様にたくさん出ていたのはなぜなのだろうか)、イブのことが好きな?ボクサーとか、ラブホテルで働く冴えない男子大学生とか、いかにも現実にいそうな感じで演じられているのはすごい。

そう思う一方で、歌付きのBGMがひたすら多いので少し疲れました。曲はいいんだけど。

「人間やめても友達でいてくれますか」という、どうしようもなくカッコイイ歌詞が刺さる。でも耳が疲れちゃうのよね。日々の生活に疲れてるとね、耳にクルのよ。

そして。

ちょくちょく違和感があるんだよなぁ… イブの部屋がゴミだらけなのですが、たぶん誰かから部屋を借りている?せいか、すぐ撤収できるようにゴミ袋にゴミを入れて積んであるんですよね。こういう女の子の場合、ゴミはそのまま積むと思うんですけど。空のペットボトルとかどん兵衛のカラとか1つも落ちてなかったわ。風俗の待機部屋とかは「っぽい」んですけどね(働いたことないからわからんが、たぶんそのまま借りたのかな??)。こういうちょこちょこした「気になる」が多くて、そういう自分がやだね~と思いました。

そして、芸人コンビにリアリティがないのも気になった。実は芸人の片割れがイブの生き別れの父親なのですが、18~20歳くらいで子供が生まれて、36~38歳くらいで芸人になったのか??にしては、若い… 肌が… 錦鯉くらいの肌質ならわかるんですけど…

そしてこのパパ。相方愛が強すぎるのか、公園で一緒にコーヒー飲んでるだけでウキウキ。そして相方が一晩帰ってこないから泣きながら非常階段で待っている。

こんな芸人、というか成人男性、いる??

それが一番こわかったわ。自分の彼氏じゃなくてよかった…

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