ただただ性格が悪い女子7人の最悪の末路『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』

七つの大罪クラブ

2020年のカナダ映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』を見ました。低予算映画の香りをプンプンさせていますが、その通り!ただ、想像よりは予測不可能ではあります。

主人公は7人の女子グループ。スクールヒエラルキーでは上位でありつつ、全員が問題を抱えている(とはいっても、同性愛とか大食漢とか嫉妬深いとか、そんなレベルです)のですが、主人公のオーブリーは日記に仲間の悪口を書いているのがバレてしまい、リンチに遭う羽目に。

森の中でボコられて置き去りにされたオーブリー。しかし、彼女が失踪したのと同時に仲間たちが次々死に始めます。

グループリーダーのグレースはガールフレンドのトーリとともに最後に誘拐されますが、犯人はどう考えてもコイツしかいないよな!オーブリーでした。

しかし、もうひとりがスゴイ。検視官のフェルドマンが犯罪の相棒だったのです。そりゃあ検視官を抱き込んだら捜査は攪乱できるわな(そんなこともない気がするが)。しかし、本物のサイコパス・フェルドマンはオーブリーを殺し、そこにやってきた保安官も撃たれます。この保安官、急に奥様に赤ちゃんができたから「あっ、フラグ…」と思っていたら、すぐ退場しました。

で、そのフェルドマンをトーリが殺して終わり。トーリ強すぎるだろ。

非常に性格の悪い女子高生たちが自業自得で連続殺人に巻き込まれ、ちゃんと仕事をしていた保安官まで巻き込まれるのがあんまり納得いかない感じもしますが… まぁ、ホラーだし!

グレースは両親と兄が敬虔なクリスチャンなのですが、その重圧のせいでグレているのかな?とも思ったり。過大なストレスを感じた次の日は下着(ブラジャー)で登校したりするのでムチャクチャとは思いました。自分がそう振舞うことで親の評判も落としたいんだろうな、とは理解できるのですが。

フェルドマンとオーブリーが意気投合した経緯は丁寧には描かれず、ミステリーのカスが歯に詰まったような気分にさせられる映画でした。