ホテルのワンフロアを移動して脱出するだけの感染ホラー『ロックダウン・ホテル/死・霊・感・染』

カナダの映画『ロックダウン・ホテル/死・霊・感・染』を見ました。釈由美子が出演しているのですが、主演かと思いきや、違いました。キーパーソンというか、謎の扱い(いいポジション)ではあるのですが。

見る前までは非常に期待していたのですが!

ホテルの部屋から出て、非常階段まで行って、戻ってきて、エレベーターで降りて、車まで行くだけの話。マジで。

ゾンビモノだと思ったら違うぞ!プンプン!

主人公のヴァルは娘のケリー、夫のブランデンとホテルに宿泊しますが、怒りをコントロールできない夫からDVを受けているため、ホテルから抜け出して逃げるつもり。

一方、同じホテルに宿泊していたナオミは妊婦であり、夫から既に逃げ出してきたところです。母親の過干渉や仕事のストレスが彼女を苦しめていますが、突然ナオミはゾンビになり始めます。

というのも、ホテルに宿泊していた人おっさんがテロリストで、なぜかホテルで最初に騒動を起こしたんですね。なぜ地方の駅前のビジネスホテルみたいなところでそんなことしたのかはわからない(一応、医師だか医療従事者のためのパーティみたいな集会はやっているから?)。

夫から逃げるために避難階段に娘を連れだすヴァルですが、待たされている娘は感染した父の姿を見て絶叫。ナオミは感染しつつも移動しようと試みますが、同じ感染者に喉を裂かれて終わり。この行動もよくわからないですね。

ヴァルは足をケガしながらも娘を階段まで迎えに行き、エレベーターで降りて、そのまま逃げます。他の宿泊客はヴァルの剣幕にポカン(他のフロアでは何も起きていない)。ラストはナオミのお腹が蠢いて終わり。

そういえば、ヴァルと娘が感染しなかった理由を忘れたのですが(ヴァルはトイレにいて、娘は非常階段にいたから??)、感染した人たちは狂暴化するわけじゃなく、死亡するだけだったようです。ホテルの駐車場(冒頭と終わりだけ)とフロント(1シーンだけ)、あとはホテルのワンフロアで撮影されたこの映画。現実のほうが怖いですよネ、これなら。