養子縁組した姉妹に悪魔が憑いてしまった!よし、私狂う!のテンポの良さ『シスター』

2014年の映画『シスター』を見ました。フランスの映画です。

この映画のウリが、「監督・脚本を担当したのが当時14歳の少年」ってところだった記憶があるのですが、どうして撮影することになったのかという経緯はわからないっス。

もちろん14歳ということを考えたらものすごいクオリティなのですが、映画自体をシンプルに見ると… なんだろう… 怖い…かな??? くらいのうっすらした恐怖。

ストーリーはさほど複雑ではないです。

アナとエミリーという姉妹を養子にとったメレディスという女性は、養子トラブルを扱うテレビ番組の取材で悩みを告白。彼女たちの態度がどうにもおかしいという。

実際に悪魔憑きのような行動を繰り返し、シッターの女性をこっそり殺害する姉妹。義母は失踪し、なぜかテレビレポーターが人を手配。ジェシカとダニエルというカップルが姉妹を預かり、真実を探ることにする。

彼女たちに振り回されつつ真実に迫るジェシカ。すべてを操る赤いマスクの男とは誰なのか、最初の子・ルーシーとは何なのか。突然再登場した直後に狂ったメレディスがアナから聞き出した言葉を頼りに真実を探っていく。

その結果、赤いマスクの男(黒幕)が姉妹の父親・ジェファソンを操り、姉妹をおかしくしたということ、ルーシーという少女も自分の弟と母親を殺めていることがわかる。(まぁ、よくわからにううちにジェシカが情報を入手しているのだが、このへんはホラー映画らしいって感じね)

と、オカルト映画の趣が深まってきたところですが、実は違う!

なんと姉妹はケタミンを注射されており、医師(途中でアナを診察する役で登場)に操られ、凶暴性を増していたのだ!

姉妹の父親は精神病だったため操るのは簡単だったのでしょうか?

そして殺されるジェシカとダニエル、なぜか死ぬアナ。激高するエミリー。カメラが止まり、時間が移り変わります。

狂ってしまったメレディスのもとへ死んだはずのアナが現れて、彼女を殺害するというラスト。

もう、目まぐるしすぎてわけがわからない。

とりあえず、メレディス役の女優さんがすごく盛り上げていたということはたしか。主人公が誰かはよくわからない(最初テレビレポーターの女性かと思ったら違うし)んですが、やたらとナイフにこだわった演出が多かったですね。壁を引っかいたり、振り下ろしたり。

白いワンピースを着た姉妹が狂ってスキップして人を殺しまくる(この発想が既に既視感があるっちゃある)、でも実はヤク漬けだったという展開は新しい気もしますが、怖いかと聞かれると、怖くはないんだよなぁ… ケタミンが怖い薬だってことはよくわかりました。