ブラジルのゾンビは熱い!とにかく生き残れないゾンビドラマ『リアリティZ』を解説(ネタバレあり)

ネットフリックス限定で配信されているおそらくブラジルのゾンビドラマ『リアリティZ』を見ました。このドラマ、わりと繰り返し見ているんですけど、その理由はラストが謎すぎるから。何度見てもよくわからない。ちなみに3~4回見たっス。

このドラマ、ゾンビ好きにはかなりおすすめなのですが

  • とにかくグロい。スピーディーゾンビが感染を広めまくる展開が好きな方にはおすすめ
  • 登場人物への愛着なんて一切ナシ。主要キャラもナイスキャラもガンガン脱落
  • リアリティ番組のスタジオを舞台に、とにかくワガママで高慢な人間たちが場を引っ掻き回す場を楽しめる

あたりが高好感度ポイントでしょうか。

もうひとつ、特徴としてはトリプルヒロインってところかな。番組スタッフで力も性欲も有り余っているニーナ、欺瞞や悪を憎む正義の女性・テレサ、そして息子を誰よりも愛し守ろうとするアナ(アナはヒロインと言えるかわからないが、まぁ重要なキャストであることはたしか)。ストーリーとしては二部構成になっています。

第一部の登場人物

ニーナ:番組スタッフ。スタッフ内でドロドロの恋愛をしている。理由は不明だがめちゃ強い。

TK:リアリティ番組の出演者のひとり。チビでヒゲを生やしている。いい奴。番組内ではジェシカと恋仲だったが、ニーナに出会ってからは彼女と恋に落ちる。

マルコス:番組出演者のひとり。ナルシストのハンサムだが、実家は農家。ヴェロニカと恋仲であり、マドンナとは犬猿の仲。ニーナに協力する。

ヴェロニカ:番組出演者のひとり。人気キャストのひとりで、美人でスタイル抜群。頭は悪いが仲間を助けるために奔走するなど、悪い人間ではない。ニーナに協力する。

ジェシカ:番組出演者のひとりだが、ゾンビが発生した晩の放送で脱落していた。地元に婚約者がいたが、TKと関係を持ってしまった。ニーナとTKの関係に気付き、彼女を敵視する。

アウグスト:番組出演者のひとり。偏屈な性格のため、みんなから疎まれている。ヴェロニカに惹かれているが、覗きをする、体を盗み見るなど性格は下劣。

マドンナ:番組出演者のひとり。本当の仕事は医療従事者。LGBTらしい(レズビアンかバイセクシャルだか忘れました)。

クレージュ:番組出演者のひとり。気のいいおばさまで、マドンナと仲がいい。

ブランドン:番組ディレクターで天の声も担当。利己的で自分勝手、生き残るためには手段を選ばない。わりと頭が悪いのでトラブルの元凶となる。

第二部の登場人物

レオ:母のことを心配しつつ、生き残るために無事だと思われる撮影スタジオを目指す。気弱な性格で争いは好まない。

テレサ:警察が薬物を使用しているところを撮影していて逮捕された女性(警察の汚職を告発するSNSを運営していた模様)。レオとアナとはパトカーの中で出会う。できるだけ多くの人を助けようとするその姿勢はレオに影響を与えていく。

アナ:レオの母。元は番組スタッフの一員だったがリストラされ、その影響でうつを患っていた。息子を守るためには自らを犠牲にする。

レヴィ:議員。自分の手を汚さず他人をこき使う小賢しい男。

クリスティーナ:レヴィ議員の秘書。議員に負けず劣らずの自己中心的でワガママな女。

ロブソン:警察官。レヴィとクリスティーナを乗せたパトカーに同乗していた。戦闘能力が強いが、だんだんとドラッグに溺れ暴走を始める。テレサとは対立することも多いが、意見が一致することも稀にあった。クリスティーナとは男女の仲だった。

フィッシュ:スタジオに押し入ろうとしてきたマフィアのボス。本物の悪党。

バーバラ:助けを求めてスタジオに来た女性。リアリティ番組大好きの自称起業家。セクシー美女で、利用できるものはなんでも利用しようとするたくましい女。

ファビオ:バーバラが夫婦のフリをしていた謎の男性。自称医者。その本性は…!?

ジョゼ:レンガ職人。バーバラ、ファビオとともにスタジオに入ってきた。ゾンビと戦う際に活躍し、仲間を助けた。

他にもいっぱいいるのですが割愛。ブランドンとレヴィはマジでクソです。ホラー映画を見尽くしてきた私が断言する。マジでクソ(2回目)。めちゃイライラさせられるよね。

それではストーリーを振り返りましょう。

※未見の方はぜひ本編をご覧になってから一緒に楽しみましょう!このドラマは予備知識ないほうが楽しめると思います!!

第1話

脱落型リアリティ番組『オリンポス』の生放送中。公開放送されているスタジオにはたくさんのファンが詰めかけていた。スタッフのニーナは同じスタッフである彼氏のルーカスと浮気問題で揉めていた。

その頃、リオデジャネイロではゾンビパンデミックが発生していた。レヴィ議員はパニックに巻き込まれた議会から抜け出し、パトカーに乗って脱出する。一方、『オリンポス』をクビになった元スタッフのアナは落ち込んでいて、息子の誘いにも乗らず、家でパジャマのままふさぎ込んでいた。

騒動があっても番組は続いていく。しかし、ゲスト出演者を乗せた車の運転手がゾンビに襲われ、車が到着した時点で既に車に乗っていたスタッフやゲストは発症していた。ゾンビは公開収録に来ていた観客たちを襲い始める。

ゾンビは増え続け、ニーナの彼氏のルーカスも感染。スタッフ間でも噛みあいが始まり、ゾンビが爆発的に増加していく。ブランドンは車いすのスタッフを見殺しにしてトイレに隠れ、司会のディヴァナもゾンビに噛まれる。

ルーカスの浮気や裏切り(真っ最中の動画を流出させていた)を3P仲間の女の子から知らされるニーナ。しかし戻ってきたルーカスはゾンビ化しており、ニーナも立てこもる。

翌朝。出演者たちは何も気付かないまま、寝起きしているスタジオで目を覚ました。言い争いの絶えない現場にTKはウンザリし、番組を降板しようとするが、スタッフが反応しないことに違和感を覚える。ニーナもまたひとり目を覚ますが、また襲ってきたルーカスを倒し、車で逃げようとする。しかし、感染はあまりにも広まっており、単独での逃亡は不可能だった。

ニーナはゾンビに追われ、出演者たちがいるスタジオの中へと逃げ込む。そこは外部との出入りが禁じられた造りになっており、要塞のようになっているのだった。

ということで、リアリティ番組×ゾンビという新しい組み合わせ。しかも生放送は続いており、スタジオが無事だと知った人たちが集まってきてまたひと騒動、という感じのストーリーなんですね。

主人公のニーナがとんでもないおさせちゃんなのですが、複数プレイOKのヒロインなんて初めて見ましたね(しかしながら、エッチなシーンはありませんよ!)。ブランドンもものすごいクズなのですが、番組出演者たちはアクが強いものの、わりといい人たちばかりなのがなんだかリアリティがある。

第2話

ニーナは状況を出演者たちに説明するが、信じていないマルコスがスタジオの扉を開けてしまい、ゾンビが飛び込んでくる。そのせいでクレージュが噛まれ、ニーナはゾンビの頭を消火器で潰す(このシーンは相当グロい)。「頭を潰すの」(キリッ)と言い放つニーナ。

ベランダから外に見ると、ゾンビが大量に発生しているのが見えた。ようやく納得する出演者。

苦しむクレージュのために、ニーナとTK、マルコスは外に出て医薬品をとってくることにする。

トイレから出てきたブランドンはジェシカとともに控室に隠れるが、まったく気が合わないため(ジェシカはおバカ、ブランドンは腹黒)雰囲気は最悪だった。止められたのに腐った食べ物を食べるブランドン。

家にいたアナだが、家に戻ってきたレオの彼女がゾンビ化していることを知り仰天する。どこかに逃げることを提案するレオ。アナは『オリンポス』のスタジオに逃げようと言う。閉じ込めていたレオの彼女に襲われ、2人は家から脱出せざるを得なくなる。

理屈はよくわからないけれどニーナはめちゃめちゃ強いんですね。銃の腕前もすごいし。

第3話

店に到着するニーナとTK。車で待っていたマルコスは警察に見つかり行動を咎められるが、店の中から飛び出してきたゾンビを撃退するのを助けてくれる。しかし、TKの擦り傷をゾンビに噛まれたものと勘違いした警察と喧嘩に発展。ニーナの機転で無事に逃亡に成功する。

アウグストはヴェロニカにマッサージをしようとして断られたり、覗きがバレて気まずくなったりしている。クレージュの具合はどんどん悪くなる。

結果、クレージュはゾンビ化してマドンナの喉を噛む。ヴェロニカは騒動を収めようとするが、アウグストは彼女を助けずにひとり閉じこもってしまう。マドンナもそのままゾンビ化してしまった。ヴェロニカはマドンナを刺し、戻ってきたニーナがクレージュにとどめを刺す。

生き延びるためには、開けっ放しになっている門を閉めるしかない…

一方、お腹を壊したブランドンは部屋のごみ箱にブリブリしていた(このシーンいる?)。

アナとレオは放置された車に行く手を阻まれるが、レオが車を押してどかし、邪魔するゾンビをアナが轢いて助ける。彼らは車で進み続ける。

第4話

ゾンビの姿と、かつて番組に熱狂した人たちの姿が重なって見えるニーナ。

ニーナと出演者たちはかなり打ち解けていた。しかし、控室を脱出して指令室に逃げたブランドンは彼らの存在に気付き、自分たちを助けろと命令。拒むニーナたちの部屋にハウリングを起こし、無理やりいうことを聞かせる。

ニーナとTKに助けられ、ブランドンとジェシカが合流。ブランドンは脱出を主張し、マドンナの死体をバラバラにしてゾンビに投げ与え、気をそらしているうちに逃げようと計画を立てる。全員難色を示したため、ひとり彼女の体をバラバラに切り刻むブランドン(サイコパスだろ)。

TKをまだ愛しているジェシカは、ニーナと彼がイチャついているのを見て、複雑な心境になる。

アナとレオはレヴィ議員が乗るパトカーにガソリンを強奪されていた。このままでは野垂れ死にするしかないが、レオは完全要塞のスタジオに案内する代わりに車に同乗させてくれと申し出て、頼みを受け入れてもらう。逮捕されていたテレサと顔を合わせるレオ。なんと彼女はいざという時のエサ用として乗せられていた。秘書のクリスティーナと警察官のロブソンはドラッグに溺れている。

第5話

荒唐無稽なブランドンの計画に同行しようとするジェシカ(TKへの意趣返し?)。だが、ブランドンはTKに暴力をふるったため、ジェシカがブランドンをぶん殴り、彼は拘束される。

ニーナたちはブランドンをどうするかを話し合うが、アウグストはブランドンに「お前は嫌われ者だ」と言葉巧みに吹き込み、仲間に抱き込む。拘束を解かれたブランドンは雑用係としてニーナも連れていくと言いだした。反対して撃たれたTKは死んでしまう。

ブランドンとアウグストは逃げようとするが、マドンナの肉を投げて囮にする作戦はアウグストの肩が弱いことが原因で失敗(ゾンビが遠ざかるほど遠くに投げられなかった。当たり前)、さらにキレたニーナが銃を乱射し、門も倒れてゾンビが本格的になだれ込んできた。彼らはスタジオに逃げかえる羽目になる。

アウグストはすぐに襲われゾンビとなり、ブランドンは食べられて死亡(「食いやがれクソども!」と悪態をついているのはなんだかカッコイイ)。ジェシカは指令室に逃げ、ニーナ、マルコス、ヴェロニカはスタジオに逃げる。ニーナのみ信託室(外から完全遮断された部屋)に逃げ込むが、他の2人は噛まれる。ニーナはジェシカを助けに戻ると叫ぶが、既にジェシカは噛まれていた。

ジェシカは「生きるのよ!」とニーナに告げ、託された彼女は信託室から飛び出す…

外にはゾンビ化したマルコスやヴェロニカがいる。

そしてスタジオを目指していたアナたちだが、門に車が引っかかり、ゾンビに囲まれたまま立ち往生していた。

唐突にいい話になる第5話。もっと長生きすると思っていたキャストがほぼ一斉に退場という衝撃的な展開です。ジェシカはニーナの優しさに触れ、彼女を応援しながら部屋の扉を開けたのですが…(ジェシカじゃないと開閉できない) まぁ、自分が死んだら閉じ込められて外に出られなくなるから今のうちに脱出せよ!という気持ちもわかるが、ゾンビが数十体いる中に解放するのはどうなのだろうか。ニーナに死んでほしくてやったわけじゃあないと思うものの、そうならすごく黒いエンド。

第6話

アナやレオを乗せた車は夜が明けても立ち往生していた。

門の近くのマンホールから施設の中に入れることに気が付いた彼らは、テレサに先に行かせ、なんとかスタジオ内に潜入する。心弱き青年・レオもテレサを助けるために命を張る。

指令室に入った彼らを襲ったのはゾンビ化したジェシカだった。いたるところにゾンビがいることがわかり、「言っていた話と違う」とイチャモンをつけるクリスティーナ。アナの指示に合わせ、ロブソンやテレサ、レオたちが少しずつゾンビを倒し、一掃する。

途中、彼らは不思議なゾンビと出会う。ニーナだ。ゾンビ化したニーナは何かを伝えたそうにアナを見ていた。アナは彼女が特別なゾンビではないかと話しかけるが、襲われて噛まれてしまう。噛まれたことを隠し、夜中に傷を焼くアナ。

そして、世界中でパンデミックが起きていることが明らかになる。

ニーナは案の定ゾンビ化していたのですが、特別なゾンビかもと思わせて実は違いました、のスカシが演出がわりとハマっていて、ドキドキしながら見てしまいました。悔しいっ。

第7話

アナはレオのためにスタジオを少しでも安全な場所にしようと張り切っていた。安全性を高めるためには人手が足らない。そのため、スタジオに通じるマンホールの場所を晒し、議員にテレビを通じて安全な場所があると呼びかけてもらうアナ。

テレサはアナが噛まれたことを知っていたが、彼女はテレサに息子のことを託して作業を続ける。

助けを求めてやってきた3人の人間をカメラ越しに観察するレヴィ議員。レンガ職人のジョゼ、医師ファビオ、その妻のバーバラ。ロブソンはジョゼを中に入れろ(武力になる)といい、議員と秘書は上流階級の夫婦を入れるべきだと主張。アナは全員助けるべきだと言うが、テレサは話し合いの結果が出る前に3人を中に入れてしまう。彼女の行動は、ファビオにアナのケガを診てもらうためだった。

アナのケガのことがみんなにバレてしまい、議員はアナを「レオとテレサの安全を確保してほしかったら、彼らにもっと俺の言うことを聞くように命令しろ」と強要する。

そしてアナは、名案を思い付いたと仲間たちに語りだす。

第8話

アナの思いついた計画とは、自分が囮になり、スタジオ内の中庭のゾンビを一掃する計画だった(中庭が解放されればベランダも使えるようになり、見渡しが効くうえ、そのまま外に通じている出口を確保できる)。ゾンビに襲われつつ、息子に愛しているとサインを送るアナ。レオはそのサインを見ながら、彼女の頭を撃ちぬく。

ゾンビ一掃作戦は成功するが、役にたたなかったファビオは肩身が狭くなっていた。ロブソンはバーバラと距離を縮め、クリスティーナは彼女に嫉妬する。

バーバラは気分を変えようとスタジオの照明を変え音楽をかけまくるが、そのせいでまたゾンビが集まってきていた。そのバーバラは、実はファビオと夫婦ではないとロブソンに打ち明ける(中に入れてもらうため嘘をついた)。

レオはテレサの強さと優しさに惹かれ、関係を持つ。しかし、それを覗いていた男がいた。ファビオだ。深夜ひとりで台所に来たテレサを襲い、強〇しようとするファビオ。テレサは彼に対抗しようとするが、2人を見つけたロブソンがファビオを射殺する。殺さなくてもよかったというテレサに、お前を助けてやったんだろうがと怒鳴るロブソン。議員は騒動を監視カメラで覗き、その地獄絵図にニンマリする。

しかし、中に入れてほしいと願う人間たちが5人やってきて、彼らはその対応に追われることになる。銃を持ち、ドラッグの売人のような身なりのメガネの男と、その祖母。ゲイカップル。ひとりだけでやってきた筋肉質の男。

彼らは中に招き入れられ、『オリンポス』の出演者たちがいたスタジオの中まで招かれる。

そしてレヴィ議員から「3時間で、5人のなかから1人の追放者を決めろ」と命令が下される。

突然のリアリティ番組化!いやぁヒリヒリしますね。そしてロブソンがこのエピソードを機に?どんどんおかしくなっていきます。ドラッグのやりすぎなのか、置かれている状況に狂ったのか?でもロブソンの顔っていかにもゾンビ映画の警官らしいんだよなあ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』の警備員に逃げる気がする。エピソードが進むにつれてわりと好きになるキャラですね。

第9話

脱落ゲームに巻き込まれた生存者5人。

高齢者を落とすべきだという意見が出るが、老婆は病院に勤めていて医療の心得があることがわかる。見た目が売人のような男、1人でやってきた筋肉質の男、おばあちゃんは不利だが、話は平行線。結局、売人のような見た目の男に票が集まる。しかし、彼は本当は数学者であり、売人ではない。

投票の途中でテレサとレオは議員の映像の回線を切ることに成功し、5人を中に招き入れる。

レヴィ議員はテレサの行動に怒り心頭だが、ロブソンはドラッグをやりすぎて正気を失ってしまい、なぜかゾンビを1体だけ連れて戻ってくるという謎の行動を起こす。ゾンビは始末できたものの、なぜか筋肉質の男をさすまた(首がつかめる機器で、正確にはさすまたではない。マジックアームみたいな感じ)で確保し、一緒に外に連れて出る。

これを機に開けっ放しの門を閉めて安全な環境にしようと試みるテレサやレオたちだが、ゲイカップルはまず片割れが脱落→もう片方も彼氏に噛まれて感染、ジョゼも噛まれて死亡、レオはたったひとりで門を閉めようと奮闘するが、ゾンビの群れに追われて外に逃げていく。

門は再度倒れ、ゾンビがまたなだれこんできた。

さらに議員の放送を見た生存者たちが押しかけてきていて、中に入れろと騒いでいる。

と、なんかもうムチャクチャだよ~と嘆きたくなるくらい人間関係がぐちゃぐちゃになってきたのがすごい。そういえば子供は一切登場しないんだよな。闇が深いですね。(単に内容的に子役は起用できなかったんだと思いますけども)

第10話

レオが死んだと思い涙を流すテレサ。

しかし、泣いている暇もなく、外にいる生存者たちをマフィアのフィッシュが鎮圧する。彼はスタジオの中に入れなければ生存者を15分に1人殺すと脅し、最初に殺す人間としてレオを引っ張り出す。彼は生きていた!

彼らを入れたらスタジオを乗っ取られる。しかし、レオを見殺しにしていいわけはない。こっそり扉を開けようとするテレサを止めるロブソン。彼はいろいろあったが、テレサの味方だと断言する。そしてレヴィ議員にフィッシュと数人のマフィアのみ交渉のために中に入れてみようと提案する。隙をついて彼らを殺すために。

しかし、交渉の場でレヴィ議員はロブソンを射殺する。フィッシュへの忠誠を示すために。また、クリスティーナを「女」として差し出すと言い出した。

撃ち合いになり、老婆やその孫の数学者が撃たれ、さらにテレサも腹を撃たれてしまう。一方で中に入れなかった民間人やフィッシュの残りの手下はゾンビに襲われてほぼ全滅してしまう。

襲われた議員は噛まれてしまうものの、指令室にいたバーバラに自分の腕を切り落とせと命じる。彼を殺したのがクリスティーナだった。彼女も噛まれているが、バーバラはひとりになりたくないという理由から発症前のクリスティーナに自分を噛んでもらう。

噛まれたテレサを守ろうとするレオ。しかしテレサはスタジオのシステムのことなどをすべて記録したスマホを中庭に隠すという。中庭の扉を開けるとゾンビがなだれこんでくるが、しゃがんでいたレオとテレサにどのゾンビも気付かない。

フィッシュも噛まれ、生存者はほぼ全滅する。クリスティーナもゾンビ化して肉を喰らい、バーバラはゾンビになった自分の顔を鏡で見ている。

中庭にはテレサとレオの姿はない。スマートフォンが隠されている中庭のスイッチギミック部分には血で矢印と手形がつけられている。そして、そのスマホは突然「unknown」という表示を光らせながら着信を伝え続ける。

このラスト、どういうことなのでしょうか。

「いつか、このスタジオに来た生存者のために」ということなのか。また放送ができるような環境になったらその手順をここに残すわ、ということなのか。

シンプルに「レオとお母さんの記録をここに残しておくわ」ということなのか。

最後の着信はなんなんだ。テレサは警察の不祥事をカメラで撮影して逮捕されたのですが、その様子をSNSで発信していたフシがあったので、ネットの知り合いとか…??そもそも携帯は通じなかったはずなんだけど、回線が復旧した!望みがある!ってことかい?

ラストがん?んん?とはなるものの、とにかく力が入っている!韓国ゾンビドラマは数とおどろおどろしさで圧倒してくる感じですが、ブラジルのゾンビドラマはアジアにない熱気を感じますね。アジアのゾンビって肌に触ったらひんやりしてそうだけど(遺体っぽさがある)、ブラジルのゾンビ、体温ありそうだもん。めちゃ肉食べそうだもん。実際に食べてたし。