ストーリーがムチャクチャすぎる!Jホラーブームが遺した問題作『仮面学園』

仮面学園

2000年に公開された『仮面学園』を見ました。いや~、いいですね。古い!ダサイ!妙に生臭い!そんなよきJホラーであります。原作は宗田理(代表作・僕らの七日間戦争シリーズ)ってとこも懐かしいですね。

主演は藤原竜也。初主演なので初々しいのですが、ヒロインの女優さんは既に芸能界を引退されているようです。このヒロインの子が、現代の女優にはいない感じでまたいいんだ。ショートカットで元気で生意気で、初恋もまだ!みたいな… 小田茜とかもこんな感じの女優だった気がする。背がでっかいのも今の時代には新鮮かも。最近売れてる女優さん、身長が小さめの人も多いですよね。

で、本筋がまたぶっ飛んでいる。仮面をつけたら別人格になる!と仮面が大流行し、そのせいで犯罪が起き、気になるカレが事件を扇動している犯人かも… 私が体当たりで確かめてやるわ!的なお話であります。この仮面がとにかく、すんげええええださいの。『スクリーム』が流行した後だからマスク話にしたのかなあ。でも、こんなコントみたいな仮面をつけて登校なんてできないわぁ…罰ゲームですよ。ちょっと『クレヨンしんちゃん』みもあるよな。

そういえば、チョイ役(とはいえ役名もセリフもある)にフジテレビの中村アナがいるのですが、この人子役出身なんですね。ビックリした。この人とヒロインの幼馴染的なポジションを演じる石垣佑磨はめちゃくちゃ演技が下手でひっくり返るレベルですけど…(石垣さんは今はお上手だと思いますよ) あと、だんご三兄弟のおねえさんでもお馴染みの茂森あゆみさんが担任の先生役で出演。これも話題作りの一環だったのでしょうか。

お話を振り返りましょう。

引きこもりだったクラスメート・段田くん(これが中村アナ)が突然仮面をつけて登校してきたところからお話はスタート。やけに強気になった彼に感化されるように、他の生徒も徐々に仮面をつけるようになり、仮面派と素顔派の間に軋轢が生まれていきます。弾圧される素顔派。この時点でバカバカしい… 仮面の上からぶん殴ればいいのでは?

そのクラスメートに変化のきっかけを与えた少年・外村(ヒロインと中学の同級生だった)は、謎のパーティに参加していたことが判明。謎の廃墟(都内のどこにあるんだこんな洋館)で開かれていたのはなんともいかがわしいパーティであります。

潜入したところ、エッチなパーティに誘われて「ゴクン」と生唾を飲む幼馴染。それを見たヒロイン・有季は「何考えてんのよ、このスケベッ!」とさっぱり言い捨てます。このセリフはちょっと笑ってしまった。こういうセリフがハマる女優さんはいいですね。

で、怒ったヒロインはひとりでウロウロしているうちに、仮面の作り手である天才・堂島(藤原竜也)に出会うわけであります。

しかし、外村は自殺。仮面集団はお葬式を取り仕切りますが、そこに仮面をかぶって大ブレイク中のモデル・HIROKO(栗山千明)がやってきて場は騒然。しかし、ヒロインは葬式をぶち壊すような言動をしてしまい、仮面集団を怒らせます。それを助けてくれたのはもちろん堂島。バイクでやってくるものの、なんと後輪だけで立ったりとやたらとアクロバティック。なぜ後輪で立ったんだ。こういう技をやるサーカスの熊、いるよね。という感想しか出てこない。

今度は仮面ファッションショーで出演者のモデルが殺される事件が起き、事件に首を突っ込みまくる有季は、親戚のおじさん(渡辺いっけい)の力を借りて真相に迫ることに。で、仲良くなってきた堂島に雇ってもらい、ルンルンであります。

仮面集団は人数も増えていき、どんどんワルに走っていきます。もとはいじめっ子が仮面をかぶっていたのに、匿名性を利用してトラブルを起こし続け、学校の治安がどんどん悪くなります。しかし、仮面をつけること自体は校則違反ではないため、先生もどうにもできない…論破されちゃう… というトンデモ展開。いや、親に言えよ!私が親なら、息子が仮面付けて学校でイキッてるって教えてほしいよ…

で、段田君も遺体で発見されるのですが、彼が外村を自殺に見せかけて殺し、さらにファッションショーでモデルも殺したと遺書を遺していたことが伝えられるのですが… 一介の高校生がそんなことできるかぁ?ファッションショーでモデル殺すとか… で、段田くんの遺体が発見された時の絵もすごい。溺死体で発見されるのですが、水にプカプカ浮いててわりとリアル…(たぶんダミーじゃなくてご本人ではないか?)

有季は事件を調べるべく、今度はモデルとしてショーに潜り込むことに(堂島の作った仮面を届けにいったついでにモデルに挑戦)。ちょくちょく登場する謎の美しい男性モデルが堂島ではないかと疑う彼女ですが、堂島は心を閉ざしていて何も語りません。

それもそのはず、堂島は多重人格。やたらとベタベタしていたモデルのHIROKOは堂島の妹だとわかります。ただし、ホントは妹じゃないんだ… ということもわかり、バックバキの失恋フラグを立てられてしまいました。堂島に仮面を捨てろといい喧嘩になるも、また和解する有季。堂島への恋心が抑えられない… ただ、この多重人格設定はホントにテキトーです。物語の核心にはさほど関係ないって感じ。

そして唐突に犯人が判明。有季は実名で関係者に招待状を送り、ステージに集めます。いや、無記名で送れよ… ステージに行く前に殺されたらどうするのよ…

それでもファッションショーは開催されるのですが、山本寛斎のショーみたいな感じでした。はっ、今の若い人はわからないだろうか。ちょっとバブリーで華やか、エンタメ性が強いって感じです。有季は倒れたりするものの、犯人を追い詰める気力は削がれず!

3人も殺したのは誰なのか?

ここで突如しゃしゃってくる堂島。えっ、有季が探偵役じゃないのかよ!

実は犯人は、HIROKOのフリをしていた有季のクラスメイト・不登校児の水月だった!

…って誰よ!?

実は冒頭で、不登校生徒として名前だけ出てきたのですが… こんなムチャクチャなことある?映画にほぼ出てきてない人が犯人だぜ??誰が推理できるんだよ、誰が!!!どうしてみんなを殺したのか、なぜ?とかもうどうでもよくなりました。理由なんていくらでも後付けできんじゃん。知りたい人は映画を見なさい!!プリプリ!

立ち直った堂島は(なんで立ち直れるんだこの一連の流れで)HIROKOと支え合って生きていくことを決意、有季は身を引きます。ラストはいじめっ子だったけれど仮面の流行ですっかり目立たなくなったヤンキーが仮面をつけて登校、みんなに笑われ、有季に仮面をはがされて「こんなもん、もう流行ってないっつーの!」と外にブン投げられて終わり。か、かわいそう…彼の扱いが元いじめっ子とはいえ悪すぎて、わりと胸糞です。

とにかくムチャクチャな脚本と設定、ダサダサ仮面に笑うしかないのですが、ものすごくデタラメながらもパワーに満ちている作品とも言えると思います。バカには勝てないよ。

藤原竜也って『インシテミル』といい、わりと超ド級のズッコケ作品にも出ている印象。この映画もそうだぞ!未見の方はぜひ!(嘘!)

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