不倫相手を殺したのは旦那なのか、モンスターなのか『マーダー・ミー・モンスター』

マーダーミーモンスター

2018年のアルゼンチン・フランス・チリの製作映画『マーダー・ミー・モンスター』を見ました。

非常に変な話であり、怖いという気持ちよりも「ん?」という気持ちのほうが勝ちました。

不倫相手の殺人事件に巻き込まれた主人公。彼女を殺したのは精神的に不安定な夫なのか、それともモンスターなのか!?というサスペンス調で始まりますが、見ている側からするといやいやいやモンスターでしょというツッコミがすぐに入っちゃう。

冒頭は羊飼いの奥さんが殺されるのですが、この場面が一番緊迫感ありましたね。

殺人事件が起きると、緑のネバネバが残っているわ、死体に歯が残っているわで人間の仕業ではない!と思う主人公・クルス。(アイアムアヒーローで出てきたクルスを思い出す)

不倫相手の旦那はほぼ狂ってしまっているのですが、主人公は(この人から嫁寝とったくせに)旦那が冤罪だと思い、モンスターを見つけようと躍起になります。

ただ、旦那は旦那でトリッキーで、失踪した後に死体の生首を持っているところを発見されたりとすさまじいムーブをかましてきます。

ただ、ここから後がよくわからない。

夜、大雨のなか捜索が行われているとき、なぜかそれまで傍観者だった署長が「俺が悪魔だ」と言い出し、緑のゲロを吐きます。そして不倫相手の旦那を射殺してクルスを解放。

外に出たクルスはモンスターに遭遇。ん、んっ?

当初、モンスターとは旦那の殺人鬼的人格のことを指しているのかと思ったらがっつり人外で、じゃあ変身系の話なのか?と思ったらモンスター自体は別で存在するという… 意外性がある!先が読めない!どころの話じゃなく、お話の筋自体がよくわかりませんでした(雨の中でこちゃこちゃ喧嘩するので)。

ただ、このモンスターがかなりいい造形なのでそこだけは見ても損はなしです。

だって顔がキン〇マみたいなんだもん… で、パカッと口?が開くと、今度は女性器っぽい造形。明らかに意識していると思う。 そしてこのモンスターは主人公の腕を食べてしまい、彼は精神病棟に収容されるのです。このオチよりも、モンスターが食べるのめちゃくちゃ遅いのが愛らしい。よく噛んでるのか。そのぶん痛そうだけど。

不倫した側、しかも警察官が主人公というのもユニークかもしれないですね。