シャワーシーンは必要なのか?『君と世界が終わる日に』第3話の感想(ネタばれあり)

ゾンビ映画やゾンビドラマのストーリーの王道といえば「安住の地を探してのロードムービー」そして「人間同士の醜い争い」ですが、このドラマもそこから外れることはありません。

前話では刑事の本郷が突然射殺されましたが、そのショックで思わず発砲する等々力くんを車に押し込め、とりあえず避難する響たち。しかし、駐屯地では響たちが先に発砲したことになっており、さらにはそのせいで自衛隊員が殺されたことになっています。
それでも一部の隊員は報告書の書き換えが行われていること、隊員の射殺は内部の犯行であることを見抜いています。
この隊員・桑田を演じているのが浅香航大さんなのですが、この人が駐屯地にいる来美のサポートをしてくれる内通者のような役割になる模様。しかし、次から次へとキャストが増えるのでめんどくせぇ…いや、覚えるのが大変ですね。

ようやく響たちが車に乗っているシーンがありましたが、「3日後」というテロップが入った後はもう車失ってるのね。何があったんだ。

自暴自棄になっている等々力に引っ張られ、なんとか移動しているグループの面々。女子大生の佳奈恵ちゃんはパンプスからスニーカーに履き替えればいいのに…と思っていたら、ゾンビに襲われてしまう彼女。それでもさっくり首を刺してとどめをさしたのでビックリした。そのうえ、響もあっさりゾンビを殺したのでもっとビックリした。
1話の「この人たちも人間だったんだよナ」みたいな迷いはなんだったんだ。

そして彼らはショッピングモールに到着します。
といっても、中身は東京サマーランドだったような…

さらにその中には芳根京子演じる芸能人女子・美亜がいて…!?という、わりと漫画のような展開になってきました。『渋谷金魚』みたい。『彼岸島』のゆかぽんでもいいけど。

一方、来美は駐屯地の一室にずっと閉じ込められたまま、響たちが生きてはいるもののテロリスト扱いされていることを知るのです。
でも、響の生存がわかった理由が「矢の刺さったゾンビが倒れていたから」というもの。だから矢を回収しろよ!

で、来美の血液になにか秘密がある(どうせ抗体があるとかじゃねーのか)こともなんとなく匂わせられます。

ショッピングモールで一休みしている響たち。ここでなんと唐突にシャワーシーン(男性陣のみ)が挿入されます。どんなサービスだ。しかも竹内涼真と韓国の俳優さんだけなんですよね。竹内涼真の乳首の色とかいらない知識なんですけど… いや、窪田正孝とか綾野剛とかぐらい鍛えられてたら「すごっ」と見入るけどさあ… 好きな人にはいいんでしょうけど、若干ナメられてる感じがしますよね、製作陣にさ。裸になりゃあいいってもんでもないだろう。何も考えてないのかもしれないけど。

そして問題の夕食シーン。ここですげぇ笑ってしまったのですが、おそらく響が用意したであろう食事はスパゲッティーとドリア、サラダ。さらに、なぜか一皿ずつ焼きそばとカレーライスが中央に置いてあるんですけど。誰が食うの?お供え??焼きそばはまだ取り分けられるけどさ、なぜ麺類2種類?そしてカレーライスはみんなでつつくの?謎すぎる…

このあたりで佳奈恵ちゃんがルールの多いグループ生活にストレスを感じてキレ、単独行動に出てしまいます。

そして美亜ちゃんは実は無法者の刀集団の一員であることが判明。佳奈恵ちゃんを人質に取られ、代わりに拳銃を渡すように要求されます。殺されるかもとヒヤヒヤしたものの、なんと髪の毛を切り落とされただけですみました。日本刀で髪の毛だけ切るほうが難しそうですが。

そういえば、このドラマでは変異した人間をゴーレムと呼ぶことが判明。ややこしいですね。ゴーレムといえば土人形とか、泥で作られた精霊ってイメージだけど。なんでゴーレムなんだろ。

来美ちゃんは響を助けに行くために自衛隊を手伝い、外に出たいと主張。研究者の首藤はゴーレムを閉じ込めている檻を見せて自分たちの研究について明かします。そして女性の研究者のジアン(響のグループにいる韓国人青年の姉らしいけど)は、来美が檻でつながれたゴーレムからサンプルをとることができたら彼女の願いを聞き遂げると約束します。頑張る来美。なんだろう、響より全然応援できるんですけど。で、彼女は見事成功させて外に出ることへ。

響たちはピンチに焦っています。佳奈恵ちゃんをどうやって助けるかを話し合っているのですが、突然響は美亜ちゃんを疑いだし、罵り始めます。「私のこと信じてくれないんですか」と聞かれて「うん!ごめんなさい」と即答する響ですが、「なんで芸能人が横須賀なんかにいるんだ」と言われても… 横須賀にもいるだろう芸能人。

実は彼女には横須賀に恋人がおり、彼はすでにゴーレム化してしまったと聞き、あっけなくほだされる単純な響であります。響は美亜を信じることにして、日本刀集団には知られていない本郷の銃を渡してごまかすことに。

しかし、受け渡しは失敗。響が隠れていたことでめっちゃくちゃ疑われるし、美亜ちゃんもやっぱり裏切者でべらべら内情を暴露するしで不利な状況に陥ります。いや、でも拳銃欲しいかぁ?撃ちなれてないし、弾もそんなにないだろうし、何より音で引き寄せてしまう武器ってどうなの?弾なんて絶対ごろごろしてるもんじゃないしさ。まあ、脅す道具にはなるんですかね。

そしてラストシーンは響たちが高校生の頃の回想。等々力と響はめちゃくちゃ仲が良かったが、やはり来美のせいで仲たがいしたことが推測されます。どう見ても横恋慕だが。好きな女の子をとられたから「裏切られた」とかネチネチ言ってたんですね。なんかやだなあ。